反町好克(そりまちよしかつ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社ジョブクラウン

経営管理部

代表取締役

反町 好克 そりまち よしかつ

ジャパンブランドで世界に挑む社長会計士
革命家タイプ
革命家タイプ

30代
群馬県出身 ・ 東京都在住
日本大学商学部会計学科

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私たちの強みは、エンジニアの環境を改善するという強い意志にあります。日本のエンジニアの給与は、多くの場合、案件の対価の50%以下にとどまりますが、弊社ではそれを80%に引き上げています。また、粗利が20%でありながらも、本社の人件費や家賃などをすべて賄っています。
福利厚生にも重点を置き、旅行券の配布や全額会社負担での教育プログラムの受講、不動産賃貸の仲介手数料まで全額を負担するなど、エンジニアの環境改善に全力で取り組んでいます。他社の皆様からは、「どのようにして経営を成り立たせているのか?」と単純ながらも心配されることがあります(笑)。ただ、その点においては、私自身が会計士としての専門知識を有していることが大きな強みとなっています。システムの納期が遅い場合、財務面が弱いとなかなか事業が成り立たなくなることがよくありますからね。エンジニア出身の社長の場合、時には数字が見えずにスキルベースで事業を進め、結果的には黒字倒産に至ることもあるでしょう。しかし、数字を把握できると、キャッシュ・フローの流れや利益率を考慮しながら、エンジニアの配置を含む資源の適切な配分が可能となります。
現在の日本において、エンジニア不足が進行し、それがエンジニアたちの過度な長時間労働を招いており、また、この現象が優秀なエンジニアが他の業種に転職してしまうという悪循環が生まれています。そのため、私たちはエンジニアの労働環境づくりや支援体制について、他社とは比較にならないほどに充実させるために、日々努力しています。
コロナの影響もあり、国がエンジニアの労働環境づくりを後押ししていることから、時代に即した柔軟な動きができている実感がありますね。エンジニアたちの感情に共感し、成長の方向性を示すことができる点や、“雑食キャリア”で培った営業手法や仕組みづくりのスキルを活かして、自らが積極的に営業に従事し、営業スタッフたちに模範を示せる点も、私の強みだと自負しています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

公認会計士を目指していた親友が自殺してしまうという非常にショッキングな出来事がありました。私が高校2年生のときでした。葬儀に参列している際に、「両親のような優れた会計士になりたい」と語っていた親友の無念な死を目の当たりにし、「人ってこんなに簡単に亡くなるんだ、人生って短いんだ」と感じると同時に、「自分が抱いている夢や目標は、必ず達成してみせよう」という強い決意がわいてきたのです。人生において最も心が熱くなった瞬間でした。当時、私が抱いていたプロサッカー選手になるという夢は、高校3年生の時に大きな怪我を負い、達成が難しくなりました。しかし、その後、公認会計士を目指すことを決意した瞬間、彼の墓前で「お前の代わりに俺が世界一の会計士になってやる!」と誓ったことを今でも鮮明に覚えています。
この決意が、今の私が経営者として名を馳せ、会計士の資格を持つ原動力になっています。だからこそ、社会を改善するために自ら達成したいと考えるものは、どれほど難しいとされようが、周囲が妨げようが、とにかく進んでいく覚悟でいます。
会計士の資格があったからこそ、これほど大胆な挑戦ができたという側面もあるでしょう。監査法人を退職する際、1年間のチャレンジの期間があり、「もしダメだったら…(戻ろう)」という逃げ道の存在は、少しだけ心強かったと感じていました(笑)。しかし、一度飛び込んでみると、非常に魅力的で、この道で達成したいことが見つかり、そのまま進むことに決めました。現在も色々な成果を達成するべく全力で進んでいます!

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

比較的楽観主義なので、あまり深く悩まないのですが、逆に言えば、数字を通じて未来が見えることで、業界全体の動向や変動が見えてしまうことが課題かもしれませんね。監査法人を退職直後、映画業界の古い構造を変えたいという思いで、映画会社(株式会社アジアピクチャーズエンターテインメント)の代表を務めました。しかし、映画業界では人脈や「顔」の要素が非常に強く、経営活動に大きな影響を及ぼしてくるため、小さな会社の社長が映画業界全体の構造改革を果たすことは難しいと判断し、早々にそのポジションから撤退いたしました。映画業界での経験から多くの学びを得て、今の営業力や資金調達力の基盤が築かれていると感じています。ただし、もしかしたら、数字から未来を見る能力がない方が、苦戦しながらも映画業界を変えるチャンスをつかむことができたかもしれませんね。
悩みを乗り越えるためには、やはり1人で悩まないことが大切です。子どもの頃から兄弟やいとこの面倒を見る役回りで培った性格から、なるべく360度から声を集め、最終的には自分で正しい判断をするように心がけています。自分の判断を正しい方向に導くためには、120%の努力をすることが重要であり、これは実行されていない方も多いのではないでしょうか。
他の人に相談したり、情報を収集することなく自己判断することが一般的ですが、私はその逆を心がけています。他の人に聞いてみたり、さまざまな情報を収集することで、より正確な判断を下すことができると考えています。この姿勢が結果的に、協力してくれる人やアドバイスをくれる人が増える一因になっているのではないかと感じています。役員であろうが、投資家であろうが、自らの意見に自信を持ちつつも、周りの意見を無視し、一方的に進める姿勢は孤立を招き、最悪の場合、会社が潰れる可能性すらあると考えています。異なる視点や意見を取り入れ、チームや組織全体での意思決定が重要であり、協力とコミュニケーションが成功の鍵となることが多いです。ちろん、最終的な決断は経営者が行うべきです。他人の意見を鵜呑みにする必要はありませんが、重要なのは他人の意見や協力を活かし、バランスを取ることです。他力を使うことと、自らの経験や洞察力を活かして最善の判断をすることの調和が成功の鍵となります。

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