堀哲也(ほりてつや) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社マネーフォワード

Group Management Solution本部

プロダクト戦略部部長

堀 哲也 ほり てつや

会計×ITで業務の幅を拡げていく会計士
チームビルダータイプ
チームビルダータイプ

1979年9月4日生まれ(44歳)
千葉県出身 ・ 埼玉県在住
早稲田大学政治経済学部卒

7人生の目的と公認会計士という資格

小学生の話に遡ってしまうのですが、卒業文集の将来の夢は「釣り人」って書いていました。
プロ選手になるような運動神経があるわけでもなく、研究をしたいような対象があるわけでもなく、お金持ちになりたい、という野望があるわけでもなく、当時ハマっていた釣りで遊んでいたい、という程度の他愛のない話ではありました。

ただ、近年のIT技術の進歩を考えると、どこでも仕事ができるようになりつつありますし、自分の仕事も「どこにいても世界中の人達と協働できるようにする会計プロダクト作り」になりますので、仕事しながらでも、徐々に釣り人の夢は近づいてきているように感じています。
会計士の資格を持っていることで、転職や独立などの様々なチャレンジをしても、「XXXできる会計士」という肩書を頂けることが多いので、人生の目標を達成するうえではものすごいプラスになっている思っています。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

今は「自分のプロダクト」と言えるプロダクトをようやく一つ持てた状態です。まずは、このプロダクトを成長させていき、グローバル市場で戦えるようにしていくのが当面の目標になります。連結会計システムの市場は、他の会計システムの市場に比べて「国独自の要件が少ない」という特徴があり、「グローバル展開しやすい」という側面があります。
クラウド会計のグローバル市場には巨大な先行者がいるので簡単ではないのですが、いくつかの要因を考慮すると、まだまだ参入のチャンスはあると想定しています。
このチャンスを活かしてクラウド連結会計をGlobal Only Oneに仕立て上げていくのが、次の数年間の目標になります。

そして、さらにその先の夢としては、話が飛躍しますが、冬はスキー、夏はキャンプ等が楽しめつつビジネスでも使えるようなアウトドアリゾート施設を作りたいと思い始めています。

ちょっと話が飛躍しすぎているとは自覚していますので、背景を補足します。
実は、社会人時代を通じて国内外のビジネスの現場や、旅行等に行ったりする機会がそれなりにあったのですが、その度に感じてたのは「日本の品質水準の高さ」です。

製造業の工場とかは海外の会社からはお手本のような存在ですし、スキー場の雪質やサービスレベルも世界最高水準です。また、ファミリーが安心してキャンプ等が楽しめるのも治安水準が高いからという前提があると思います。

さらに経理のレベルや、システムにおいても日本の品質水準は相当高いので、海外の良いところは取り入れつつも「日本ならでは」のモノ・サービスの品質をもっと世界にアピールすべきだと感じています。
(自信満々な海外の方々と比べて謙虚なことでビジネス上、損している面が多々あると思います。)

ですので「プロダクトを使って海外進出をしたい」がゴールなのではなく、その海外進出の先に「海外の方に日本の良さ、その品質を支える文化を知ってもらいたい」という想いがあり、そのためには日本に来てもらうのが一番早いと思っています。

ということで趣味と仕事をやや強引に近づけていくと、冒頭の「アウトドアリゾート施設作りたい」につながっていく感じです。
(半分くらいは自分が遊びながら仕事したいという理由なので、多少、無理やり感があるのは間違いありませんが。)

大学生時代にホストファミリーに聞かれた「英語を勉強して何をしたいの?」を社会人になっても定期的に考えるのですが、この問い対して、今、一言で答えるなら、細かい仕事の話やシステムの話をするのではなく、「まずは日本を見にきて!」と胸を張って答えると思います。
ただ、肝心の英語のほうがかなり錆びついているので、再勉強が必要です。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

会計士の資格は、自分がやりたいことを実現していくための大きな武器になります。持っていることのメリットは当然ありますが、流石に「資格を持っているだけ」になってしまうと、周囲の期待に応えられないことになると思いますので、最初は監査法人でのキャリアを3年以上積むべきだと思います。
「石の上にも3年」ということわざがありますが、会計士のキャリア形成にもこれは重要な考え方だと思います。1年や2年では見えてこない全体像も、3年程度、期待に応え続けていくうちに見えてきて、自分の適性や、自分のやりたい領域が見えてくると思います。
そして、監査法人でのキャリア形成期に意識すべきは「自分がやりたいコト」、「自分が周囲の役に立てるコト」を見極めていき、「自分の一芸」と思える領域を開拓していくことだと思います。なお、一芸は仕事以外でもいいと思います。人生、仕事半分、遊び半分くらいなので、遊びの一芸も仕事の役に立つことは多いです。

3年以上の監査法人経験がある状態で、「他にやってみたい仕事がある」と感じているなら、迷わずに転職活動または独立活動を開始すべきだと思います。
監査法人で3年以上のキャリアを積まれた方であれば、最低限の収入を確保するのは難しい問題ではなくなるので、「早めにチャレンジ」することで、人生の充実度を上げられると思います。

なお、合格年次がだいぶ離れてしまっているので受験生へのアドバイスは的確にできる自信がないのですが、自分が「確実に合格するためには?」で分析した結果は「基本の問題を絶対に落とさない」でした。
会心の一撃は出せる時が限られますし、運次第になってしまいますので、基本を落とさないようにすることが実は一番重要です。
科目合格制度なども導入はされていますが、他の試験と比べると「年1回しか合格チャンスがない」というのが実は会計士試験の大きな特徴であり、この少ないチャンスで確実に通過するためにはギャンブルを避けないといけません。
なので、日々の勉強においても「基本領域の反復練習」、本番においても「難しい問題を飛ばす勇気」が重要になります。一番を取る必要はなく、合格水準の点を取れさえすれば良い試験なので「本番で確実に結果を出す」ことを意識して勉強しましょう。

1 2 3

性格診断テストをやってみよう性格診断テストをやってみよう

会計⼠の履歴書とは
世代、職場、地域などのさまざまな垣根を超えて、
会計士が気軽に立ち寄ってコミュニケーションしたり情報収集できる場を目指しています。
また、当サイトをきっかけに会計士に興味を持ってもらえると幸いです。

会計⼠現役会計⼠・会計⼠

会計士の方はこちら
More
『会計士の履歴書』に掲載している“会計士”は、“日本の公認会計士試験(旧2次試験)に合格している人”を対象としています。そのため、修了考査(旧3次試験)の合否や日本公認会計士協会への 正会員 又は準会員(会計士補)の登録有無とは関係なく掲載しています。