新井良明(あらいよしあき) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社タスキ

代表取締役CFO

新井 良明 あらい よしあき

東京から愛知県へIターン。オーダーメイドでサービスを提供して地域活性化に取り組む独立系会計士
アーティストタイプ
アーティストタイプ

1988年8月20日生まれ(35歳)
東京都出身 ・ 愛知県在住
法政大学 経営学部経営戦略学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

地方創生でよく出てくる“よそ者、若者、ばか者”の視点を持てる事が自身の強みであると考える。その地で生まれ育った人にとっては当たり前の事であっても、一歩外の視点から見ると価値あるものである事に気がつく。初めて会う方から「なんでわざわざ豊橋に移り住んだのか?」と聞かれる場面は多いが、外から移り住んだからこそ気がつく地域の良さを伝える事が出来る場面の一つであると考えている。

また、首都圏に比べて現在活動する愛知県の東三河地域では、Iターンして活動する公認会計士は少ないため、こうした人材の希少性については強みになると考える。ITシステムやクラウドサービスが発達する昨今、地方の中小企業においてはまだまだ普及が追いついていないのが現状である。人材不足を人材供給の面のみならず、IT等を活用した業務効率化の面からも支援している点は現在の強みを活かした仕事であると考えている。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

TAC講師時代の先輩講師、試験委員を始めとする大学の先生方、会計士業界で活躍する会計士、ビジネスの最前線で活躍し会社を大きくし続けた経営者など、人との出会いを通じて心が大きく動かされる。

講師時代においては、全盛期にトップ講師として活躍した先輩講師から、当時の様子やその時代から引き継がれているものに触れ、こうした文化の蓄積に大きく刺激を受けている。講師としてだけではなく、一歩前を進む先輩会計士として背中を見せる振る舞いや、10年経っても試験の合否を問わずその生き方で元受験生を魅了し続ける姿を見て憧れを抱くようになる。

また、もう一つ別の場面では、 「資格・学歴にぶらさがる人になるのか、資格・学歴を支える人になるのか」という問いを受けたことがあり、その言葉も心に残っている。自身は附属高校から大学に進学したが、一般受験生には偏差値から自身の母校をあまり良く思っていない学生も多くおり、また、公認会計士試験の合格についても「資格を取っただけでは何も役に立たない」と外部からの批判を受けることもあった。優秀な先輩会計士が多数活躍する中“会計士のレベルを引き上げる”というのは恐れ多くて言えないが、少なくとも“自身が活躍することで周りの見方を変える”という事の大切さを意識している。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

会計士業界一般の認識として、“ファーストキャリアは(大手)監査法人”という風潮があることを強く感じている。会計士試験合格当時は会計士業界の就職氷河期と重なっていた事もあり、全員が大手監査法人に進むわけではなかったものの、就職市場の風向きが変わると共に再びファーストキャリアは監査法人の流れが強くなっていると感じる。

自らの選択とはいえ、あえて王道のキャリアと呼ばれる監査法人勤務をファーストキャリアに選ばなかったこと、その分相対的に監査法人での勤務経験が少ないことに対して不安を感じることは多々あった。

しかし、同時期に合格し、監査法人以外のファーストキャリアを歩んだ方々を見ると、経験の面でも収入の面でも監査法人勤務以上のものを得ている者も多く、それが自分自身への刺激となっている。また、自身の経験としても、公認会計士を名乗る以上は公認会計士として評価を頂く場面が多くある事。また、実際にはもっと幅広い活躍のフィールドがあるという事を自ら認識し、むしろ新しい活躍のフィールドを見つけることが自らの役割であると考えるようになる。現在は東京から地方へIターンして活動する公認会計士のロールモデルとなるべく活動している。

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