三木孝則(みきたかのり) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社ビズサプリ

代表取締役社長

三木 孝則 みき たかのり

ベテラン会計士でタッグを組みクライアントのあらゆる経営課題に全方位で応える
アスリートタイプ
アスリートタイプ

1975年11月27日生まれ(48歳)
神奈川県出身 ・ 神奈川県在住
東京大学 経済学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

他の人からはロジカルと褒められ、なぜか妻からは理屈っぽいと文句を言われます。学生時代の得意科目は数学でしたが、数学ができる文系はニッチなので受験で有利に違いないという大胆な(?)発想で大学受験では文系を選びました。

ロジカルな面は仕事で役立ちますが、数学が得意だから文系という発想も、案外自分のキャリアに影響しているなと感じます。
例えば、私が独立開業した時期はリーマンショック後で景気が悪く、こんな時に独立しても仕事がないと反対意見もいただきました。一方で私は、いま独立してやっていけるならその後も大丈夫だろうとか、競争相手が少ないだろうとか、いま営業活動を仕込めば景気が良くなる頃にダッシュできるだろうとか考えていました。

そんな裏読みの結果として今の仕事に落ち着いています。当たることも当たらないこともありますが、お陰で面白い仕事人生を歩めてきています。うまくキャリアを積んでいけば公認会計士は失業をそこまで恐れなくても良いですし、独立すればなおさら自由です。

会計士でなかったら研究者になっていたかなと思うこともあります。自分なりの理屈や考え方を実践できる自由な環境を求めて今の仕事に落ち着いていると言えるかもしれません。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

最初の仕事経験が一番印象深いです。
大学4年生の時に会計士試験に通ることができ、卒業まで非常勤で勤務していました。短い研修期間を終えて初めて向かう監査現場は工場の棚卸立会で、そこに新人ながら一人で監査に行かなければなりませんでした。

いくら会計を勉強したとはいえ、名刺交換も初めてだし、何を聞いていいかも分からない学生です。その時の監査の主査に相談したところランチ会を企画してくれ、作業の順番から立ち振る舞いまで細かく教えてもらいました。不安一蹴まではいきませんでしたが、現場経験ゼロの若者が1人で棚卸の立会をし、工場長を前に講評まで実施することができました。

この主任には感謝しかありません。仕事を教えてくれたこと以上に、仕事のスタイルを方向付けてくれた恩人です。今も私の理想の仕事スタイルは、きっちり説明をして、思い切って任せること。20年たった今でも折に触れ思い出すし、忘れてはならない最初の一歩でした。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

多くの会計士の方が経験することかもしれませんが、目の前の顧客と良心のどちらを優先するかで悩むことがあります。会計監査でいえば、監査先が粉飾ギリギリの会計処理をしてきたとき、それをアウトとするかセーフとするかといったケースです。はっきり粉飾ならアウトと言えば済みますが、そこまでではない場合は監査先も「なんでダメなのか」を詰めよってきます。

私自身も何度かこうしたケースにぶつかり、悩みながら対応してきましたが、対応を重ねるうち、自分なりに”先”が見えるようになってきた気がします。最初のうちは、目の前の担当者しか見えていませんでした。経験を積むうちに、担当者は良くても会社としてはどうなのかに目が行くようになりました。これからは、社会の中でどうなのかも知見を深めていきたいと考えています。結果論ですが、遠くを見ることで近くの問題を乗り越えてきたと言えるかもしれません。

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