植村俊介(うえむらしゅんすけ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社マネーフォワード

クラウド推進部兼サービス企画グループ

クラウド推進部部長 兼 サービス企画グループリーダー

植村 俊介 うえむら しゅんすけ

情報システムの知見とJ-SOXのコアスキルを生かしてクラウドサービスの導入支援を全国展開
リーダータイプ
リーダータイプ

1980年5月27日生まれ(39歳)
北海道出身 ・ 東京都在住
北海道大学大学院 情報科学研究科 修士課程修了

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

公認会計士として会計に知見があることは当然ですが、システムの基本的な知見を有していることが大きな強みになっていると感じています。

お客様とコミュニケーションを取るためには、会計処理をどうすべきか、業務をどのようにデザインすれば効率化するのか、と言った内容について説得力を持って話すことが必要となります。一方で、お客様の要望をシステム開発に活かすためには、①現場で適切な質問を行い要望を正しく理解する力と、②頂いた要望を抽象化しユーザーの抱える課題の本質を言語化する力の両方が必要となります。また、お客様の要望の中には、そもそもシステムで保有している情報からは実現できないような内容も含まれるため、開発に要望を出す前に、きちんと切り分けて伝える必要もあります。

私の場合は、大学・大学院で情報工学を専攻していたため、情報システムがどういう風に動いているのかという基本的な原理に関しては、知見があります。また、監査法人では、J-SOXの導入期を経験できたため、業務フローをどのように構築・整備すべきか、という点についても経験を積むことができました。さらに、監査法人・コンサルタント時代を通じて、大企業の整備された情報システム・業務システムがどういう仕組みになっているのかを、人的なフォローの部分も含めて見ることができました。

この時の大企業での経験と、孫会社や曾孫会社に往査した時の環境の違いが、今現在の仕事を選ぶことになった一つの要因のようにも思います。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

思い返してみると、心が動いた瞬間はいくつかあります。仕事の中でのターニングポイントになっているような瞬間で、例えば、監査法人でいえば、初めて期末監査が終わった瞬間や、主任(インチャージ)をやり遂げた瞬間などが該当します。”仕事をしている中で”とは、少し違うかもしれませんが、監査法人を退職する瞬間もそうだと思います。

アビームコンサルティング時代では、やはりプロジェクトの終了のタイミングだと思います。長いプロジェクトだと、2~3年かけて一つのことをチームで達成するのですが、監査と異なり、来年もほぼ同じメンバーで集合、ということはないため、感慨深かったことを覚えています。

今の会社では、そういう意味では心が大きく動いた瞬間というのはあまりないかもしれません。中小企業向けの導入支援は、多くの場合、数時間で終わってしまいますし、事業全体の動きが速いので、何かを成し遂げたか否かを確認するよりも前に、次の打ち手を考えて実行に追われています。もちろん、節目節目で確認はするのですが、目線が数か月先を向いてしまうため、良くも悪くも結果の数字は参考値以上の意味は持たなくなっています。

今の仕事で、心が大きく動く瞬間があるとしたら、数年から十年位で見たときに、社会が変わったなと思えた時だと思います。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士というよりも、日本の会計業界全般について言えることとして、報酬を取りやすいところから取る、という慣行が強いように感じています。

人的・システム的な投資をきちんと行い、正確な数字を期限通り提出してくれる会社は、そうではない会社よりも低コストで監査やその他のサービスを提供することが可能なはずです。そうであれば、優れた会社は、より低い報酬で同じサービスを受けることができるか、もしくは、同じ報酬でもより良いサービスを受けることが可能なはずです。一方で、誤りが多く、また、資料の提出期限を超過することが多い会社は、それだけチェックの工数が必要になるため、より高い報酬を支払う必要があるはずです。

しかし、現実は、優れた会社がより多くの報酬を支払う、もしくは、優れた会社もそうでない会社も同じような報酬を支払っており、結果として、優れた会社がそうでない会社の報酬を肩代わりしているかの様な収益構造になっている例が少なくないように感じています。

この悩みは、現時点でも、完全には解消できていません。しかし、安価で平易なクラウド会計システムを使っていただくことで、少しでも正しい会計データをより多くの方が作成できるようになれば、悩みを緩和することはできるのではないか、と考えています。

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