猪股宏之(いのまたひろゆき) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

税理士法人猪股会計

代表社員

猪股 宏之 いのまた ひろゆき

公認会計士は「世界で戦う」ためのツール
アイディアマンタイプ
アイディアマンタイプ

1975年9月3日生まれ(49歳)
千葉県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学商学部 卒業

アイディアマンタイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 1.6%

真面目で社交的な性格をしており好奇心も強い。
新しい考えや意見を積極的に取り入れる柔軟さに加え、物事を深く考える思慮深さも持ち合わせている。
内にこもらず周囲とも積極的にコミュニケーションをとることができるが、自分の意見を重視することもあるので、周囲からは協調性がないと判断されてしまうことも。
勤勉かつエネルギッシュであるため、仕事にも情熱を持って取り組むことができる。

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1キャリアサマリー
1994年
早稲田大学入学
1997年
大学を休学してアメリカ遊学から海外放浪
1999年
早稲田大学卒業
2000年
公認会計士試験合格。監査法人トーマツに入社、国際部所属
2004年
監査法人トーマツ退社。税理士法人猪股会計設立(埼玉県)
2011年
東京オフィス立ち上げ2拠点体制

子どもの頃は野球が全てでした。中学までは千葉県で上下関係の厳しい強豪野球部で過ごしました。夏で野球部を引退して時間がぽっかり空き、その時間を勉強に打ち込み埼玉の早稲田の附属校へ進学しました。実家から通える距離ではなかったのでホームスティ制度で親元を離れます。附属校、かつ、帰国子女が多い環境で刺激の多い高校生活を送り、大好きだった野球は上下関係が全くない長髪OKの緩い硬式野球部に入り、エンジョイしました。大学進学後は準体育会のスキー部に入り、夏は大好きなプロ野球の仕事(東京ドームのボールボーイや神宮球場での売り子、NTVで野球中継のバイト)等で大学生活もエンジョイ。当然勉強は高校からほとんどしていません。

父親が公認会計士で会計事務所を営んでいたので、公認会計士という資格は常に頭の片隅にあり、ゼミも会計系に入りました。しかし、そのゼミではエンジョイ大学生は浮いた存在で教授からも「坊や」と呼ばれるほど。公認会計士を目指すことも父親以外のモチベーションが見つからず、かつ、会計系のゼミもスキー部の練習日とゼミ日が重なりさほど悩まずゼミを辞めました。

このままではまずいと大学3年でなぜか英検2級の勉強を始めます。スキー部の同期からは今さら英検2級と揶揄されながら人生で初めて自発的に勉強しようと思いました。大学3年の秋にスキー部同期9名で訪れたインドへの旅で放浪癖に目覚めます。最高でした。カルカッタでは存命だったマザーテレサにも会いました。ガンジス河では死体が流れる横で沐浴をしました。強烈なカルチャーショックに将来への漠然とした不安という多感な時期も重なり、勢いで大学4年生を1年間休学してアメリカのセントラルフロリダ大学へ留学という名目の遊学と放浪に向かいました。

アメリカでの生活は素晴らしい経験でした。真剣に(人生)勉強をして、真剣に遊んで、真剣に旅をした濃密な1年。バスでアメリカ大陸を横断し、鉄道で縦断もしました。現地で知り合った年上の日本人とマイアミに野茂投手の試合を見に行った夜に、人生を変える一言をもらいます。「自分がやりたいことを追求していくと、どんどん社会から離れていってしまう。でも、資格は自分のやりたいことと、社会とのバランスをとるためにいいなと最近思うんだ」の一言にズドンと稲妻のような衝撃を受け、会計士を受験することを遠いアメリカマイアミの地で決めました笑。英語ができるようになればなるほど、語学以外の力が必要と痛感し、「野茂選手のように世界で勝負したい」と思ったことも世界的資格である公認会計士への後押しとなりました。

帰国後大学4年(5年生?)に復帰。スポーツで生きてきたのでスポーツ関連の就職も考えましたが、高校野球部の同期の「好きな野球は仕事にしたくない」という一言にまたもやドカンと影響を受けます。”間違いない、会計士一本でいこう!”では、会計士の勉強にすぐに専念できるほど放浪癖は甘くなく、夏休みに東南アジアを1か月放浪です。カンボジアのアンコールワットは最高でした。ベトナムでは初めて路上で寝ました。こんな感じなので、帰国後資格の勉強では苦労すると思いましたが、アメリカの大学で、英語で会計学の授業等を受けた経験から、母国語の日本語だったら日本人に負けないという国籍不明な自信を持っていたこと、世界で戦うという高い目標があったこと、同期が就職して遊べなくなっていたこと等の複合的な要因から、仙人かと自分で突っこむくらい規則正しく真面目に勉強して、1回目の会計士受験を受けました。受かる自信は全くありませんでしたが、就職活動まで一セットで全力を尽くしてから放浪と決めていたので、海外経験を語ってくれたトーマツの面接官に一目惚れして、トーマツへの就職内定を決めます。ちなみに別の監査法人はインドのビザ取得日と面接が重なりこれも何かの縁と辞退しました。こうして内定を得た後、本命の2回目の受験へのモチベーションを高めるために、ネパール・インドに1か月の放浪に出ました。

ネパール・インドでの日々は最高でした。ネパールではアンナプルナという8,000m峰のベースキャンプまでトレッキングをして、ブッダの4大聖地もコンプリートしました。そんな浮世離れした場所から帰国した翌日に公認会計士の合格発表がありまさかまさかの想定外の合格です。しかも、トーマツのリクルーターからのおめでとうございますという電話で合格を知るというドタバタぶり。自分で発表も見る気もなかったのですね。ネパール滞在の1週間後には、まさかのトーマツ入社式と人生の激変を味わいました。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

2000年に入社した監査法人は苦い思い出です。放浪癖からもわかるように、元来テキトーな人間なので、学生気分も抜けずダメ社会人でした。もし当時の自分に会えたら往復ビンタ10発ものです笑。また、監査という事後チェック的な仕事も自分には向いてなかったと分析します。一生懸命やればやるほど感謝されない、手を抜いて早く帰ることが一番感謝されるとの先輩の声を真に受けてモチベーションを落とした時期もありました。尊敬する先輩ほど早期に退職することも追い打ちをかけ2年目~3年目は相当悩んでいました。

そんな時はやはりというか放浪癖がむくむくと湧いてきます。繁忙期も終わりきらない6月に3週間の有給休暇をとってスペイン・フランスへまたもや自分探しの旅に。後日会社であの伝説の長期休暇をとった人ですよねと初対面の人に言われてびっくりしました笑。しかし、自分探しの旅は捨てたものでありません。フランス・パリでスポーツにつながる出会いがあり、急に自分の中のスポーツ熱に火が灯り、帰国後紹介されたスポーツマネジメントスクールに通いました。毎週月曜日の夜に授業があったのですが、監査法人で月曜からの平日出張を命じられたにもかかわらず主任に熱く熱くお願いして火曜日からの出張に僕だけ代えてもらいました。そのスクールではスポーツ関連の方々と刺激的、かつ、様々な出会いがあり、また仕事をお願いできないかというありがたい相談も頂きました。そして、大学時代から考えると180度方針転換をして「好きなスポーツを仕事にする」という決心をして監査法人を退職しました。

監査法人での経験は退職後の今、本当にありがたいものだと感じています。監査的な思考や監査法人という大企業を経験できたことは独立してから本当に役立っていますし、給料を頂きながら社会人として放浪癖の旅人を少しはまともにして頂いたので、東京駅方向には足を向けて眠れません。また、税務調査の立会という仕事があるのですが、監査をしていた逆の立場で相手のやろうとしていることがよくわかり、交渉にも役立っています。監査法人時代に関わって頂いた皆さんに深い感謝の想いと、すみませんでしたという後悔の念です。生まれ変わったら監査法人でも頑張ります!

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

2004年3月にスポーツの仕事をしたい。特にスポーツ選手のサポートをしたいと思って独立して、一旦は父親の会計事務所に籍を置いて活動を始めました。最初にラグビー選手の確定申告をして1万円を頂きすごく嬉しかったことを覚えています。スポーツだけでなく、当時20代後半だった自分の周りには起業した同年代も多くおり、徐々に仕事を頼まれるようになりました。一緒に仕事をしながら会計税務だけでなく、「本当に必要なことを何でもサポートしたい」とエクセルで売上管理表や経費精算の表を作ったり、従業員向けにセミナーをやったりと必要であれば何でもやりました。そして2011年に東京オフィスを中央区に立ち上げ、「中小企業に予算実績を!」と内部管理に力を入れ、「記帳ゼロへの挑戦!」とITでの効率化に楽しく取り組んでいたら、ありがたいことに口コミでクライアントが増加しました。

スポーツに関しても、よいご縁がありプロ野球チームの選手サポートの仕事やプロ野球チームの内部管理の仕事をしました。プロ野球の選手サポートの仕事は当初は税金の講習会が依頼内容だったのですが、本当に選手に必要なことは「お金や将来のキャリア」と球団の方に熱くお願いして講習会の内容に組み込んで頂きました。この最初の沖縄での1時間の講習会のために年末年始返上で100時間をかけて資料を作成しました。そこから、ありがたいことにスポーツ選手もメジャーリーガーを含め50人ほどサポートさせてもらっています。ただ、全体では20%がスポーツの割合でしょうか。

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