会計士の履歴書
横山 和哉

株式会社リアルゲイト

管理本部 取締役

横山 和哉

よこやま かずや

会社の存在意義・市場価値を最大限に高め、従業員一人一人が幸せを感じられる組織をつくる

1986年8月30日生まれ(40歳) 福井県出身 東京都在住

慶應義塾大学 商学部商学科 卒業

横山 和哉

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キャリアサマリー

2009

あずさ監査法人(現 有限責任あずさ監査法人)入社

2013

株式会社ドーム入社

2015

有限責任監査法人トーマツ TS 入社

2018

株式会社リアルゲイト入社、同年3月に取締役就任

代々続く石材店の長男として生まれ、職人気質な祖父や、父の働く姿をいつも見て育ってきました。幼い頃から建築物への関心が強く、形あるものを生み出す人への憧れもあり、高校3年夏までは建築学部を志望していました。

ですが、実際に受験したのは経済経営系の学部でした。正直、当時の私は、自分が将来本当にやりたいことに真剣には向き合っていなかったように思います。苦手な受験科目を回避した結果の経済経営学部への入学でした。案の定、入学当初は目標も見つけられずだらだらとした大学生活を送っていましたが、何か夢中になれるもの、胸を張れるものを手にしたい。そんな思いから、経済経営系の高難易度の資格である会計士試験を目指すことを決意し、大学2年の冬から猛勉強の末、大学4年時に無事に合格しました。

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監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

最初のキャリアでは、大企業の監査をしたいと、あずさ監査法人国際事業部を希望し、東証一部上場の不動産デベロッパーの監査を中心に監査業務に従事していました。
4年ほど経験し、監査業務を一通り経験するようになった頃、いつか家業の支援をできるようになりたいと考え始めるようになり、事業会社での実務経験を積むため、入社4年半で転職活動を開始し、UNDER ARMOURの輸入総代理を務める株式会社ドームに転職しました。
その頃特に興味関心の高かったスポーツ業界、成長過程の企業に絞って転職活動し、「スポーツを通じて世の中を豊かにする」という理念に共感し、ドーム社を選びました。給料面の待遇で悩むことなどはありましたが、ドーム社での経験が今の血肉となっています。
ドーム社では、入社してまず営業に同行します。私は、元Jリーガー営業担当の高校サッカー部営業に同行しました。プロで活躍した元アスリートの口から語られるプロダクトの説明は、学生の目をくぎ付けにし、とにかくすごい説得力でした。「Jリーグでプレーしていました」の一言で、学生たちの目が本当に変わるのです。
本物(プロ)が語る言葉の重みを感じ、「自分自身も専門分野のプロとして成果を残したい」と感じた時の気持ちは、今でも鮮明に覚えています。監査法人にいるときは周りとの違いを感じる機会が少なかったので、元アスリート、ランニングシューズのフィッテイングのプロ、プロテイン開発者、プロトレーナーなど、様々な分野のプロが集まるドーム社の環境から得られるものは多かったです。
またアメフト出身者が役員に名を連ねるドーム社は、役員含め上層部の意思決定が大胆でスピードが早く、体制や仕組みが整備される前に、次から次へと新しい動きが起こる中で、変化への対応力を鍛えられました。
そんな環境下で、CFOまで上り詰めたいという想いはありつつも、チームリーダー、財務部長、CFOがいるドームの環境では時間軸が合わないと感じ、転職活動を始めました。当時28歳で、CFOを目指すにあたって、事業会社から事業会社へ移るのではなく、監査法人ないし、コンサルでマネジメントや+αの経験をつけてからでも遅くないと考え、トーマツTSでIPO支援業務に従事したのちに、現職のリアルゲイトとのご縁があり、現職に至ります。

横山 和哉さん

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今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

現在は、取締役として管理部門を統括しています。
代表は年齢や入社歴に関係なく、裁量を与えてくれます。管理部立ち上げから関与し、取締役就任後は、人事労務・経理財務・情シス・経営企画を統括し、部下のマネジメントをしながら、代表をはじめ役員陣とも議論を重ねる日々です。
リアルゲイトが次のステージに舵をきる中で、これまで親会社に委託していた管理機能を一つずつ内製化する管理部門の立ち上げが現職での最初の仕事でした。ブランディング・プロデュース事業を手掛け、従業員千人を超える親会社の中にある従業員数50名の子会社なので、単に親会社の仕組みをそのまま持ってくるだけでなく、リアルゲイトの規模感、ビジネス、そして何よりリアルゲイトのカルチャーにフィットする管理部門とは何かを常に問いながら組織を構築しています。また成長スピードやリアルゲイトらしさを損なわないようにしつつ、強固な管理部門を構築していく、そのバランスを意識しています。
組織の構築、会社のルール作りや、従業員意識の向上に向けて、毎日が意思決定の連続で、精神的にプレッシャーがかかる場面も多いですが、限られた時間の中で、決断を下すことの難しさ、楽しさを実感しています。

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あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

これまで「監査法人→事業会社→監査法人→事業会社」というキャリアを歩んでいますが、いずれも人とのご縁がきっかけとなっています。また、社会人になって始めたトライアスロン、トレイルランニングから得られた人脈やマインドセットが今につながっています。
過酷なスポーツを通じて、粘り抜く強さや、様々な変化への対応力など、多くのものが培われただと思っていますし、現職のリアルゲイトとの出会いも、トライアスロンとドーム時代にお世話になった上司がきっかけでした。
これまで転職を繰り返し、時にその選択を悩むこともありましたが、結果的に、学生時代から興味があった建築・モノづくりの世界、あずさでの不動産業の監査経験、ドーム社での経験、TSでのIPO支援の経験のすべてが今につながっています。

横山 和哉さん

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

前職のドーム社もそうでしたが、事業会社で働く以上は、事業への共感は絶対的に大事だと感じています。
リアルゲイトは、中小の築古オフィスビルをオーナーから借り受け、建築基準法に準拠して、かつデザイン性の高いオフィスビルにリノベーションし、運営管理まで一貫して手掛けるビジネスを展開しています。これまで35棟を超えるオフィスを手掛け、1000社を超える入居テナントがいます。
ブランディング・プロデュース事業を手掛ける親会社は、1杯500円のコーヒーを売るために内装デザイン・音楽からコップひとつまでこだわって空間を作っており、そう行ったグループのアイデンティティと不動産が融合し、リアルゲイトが作り出すオフィスビルはいずれもクリエイティブで、入居者にとって心地よい空間を生み出しています。
また建築家に憧れを抱いていた自分にとって、そういう空間を生み出せる代表や社員を尊敬しています。
そんな会社の成長を、会計士としての専門分野でのバックボーンを生かし、代表にはない部分の知識や経験を自分自身が補い、人・資金をはじめとした会社の土台をしっかりつくり、将来の進むべき会社の方向性・社長のビジョンを数値面から示すことで支える。コーポレート部門でありながら代表とともに、事業をつくっている感覚が、やりがいにつながっています。

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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

大学2年で会計士を目指し始め、3年の1年間は毎朝、専門学校が開く8時から閉まる22時まで14時間、自習室にこもって勉強する生活を年間350日ほど送っていました。他の職業選択の可能性をほとんど考えずに自分自身で選んだのが公認会計士という仕事です。世の中に様々な職業がある中で、学生時代に会計士以外の職業と出会っていたらということはたまに考えますが、自分が選んだ以上貫きたいと思っています。

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人生の目的と公認会計士という資格

社会にとって必要とされる存在でありたいです。
公認会計士という資格を有していることが、今のリアルゲイトでの責任ある立場を任せてもらう上での信用の一つとなっています。前職のトーマツTS事業部を離れる際も、TS・会計士の名に恥じぬよう、新たな道で活躍し、会計士としての価値を高める一因となることが会社に対する恩返しになると考えていました。公認会計士としての経験や知見をベースとしつつ、会社の経営陣の一人として、事業全体・業界全体を俯瞰してとらえ、会社経営に関しても全般的な経験を身につけていきたいと考えています。
そして同時に、身近な家族にとって誇れる、いざというときに助けになれる存在でありたいと思っています。
石材店の長男として生まれながら、家業を継ぐという選択をしませんでした。東京自由にやらせてもらっている家族には感謝していますし、会計士という資格を生かして働いている経験が、資金調達でも、ビジネスのサポートでも、何らかの形でいつか家業の役に立つことができたらと思っています。遠く離れていても何らかの支えになりたいですね。

横山 和哉さん

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これから成し遂げたい事、将来の夢

リアルゲイトにて会社の存在意義・市場価値を最大限に高められるように、代表とともに中長期的な姿を描いていき、従業員一人一人が幸せを感じられるような組織をつくっていくことです。
恥ずかしながら、これまでは自分のことしか考えてこなかったのですが、立場と責任が伴い、従業員のことや会社のことを意識するようになりました。責任ある仕事を任せてもらえている今の環境には感謝しています。
また、自身の成長を持って、これまでお世話になっている上司たちへの恩返しになればと思っています。
私とリアルゲイトの代表をつないでくれた、かつての上司からは、「(次々といる環境を変える)俺の経験が良いのか悪いのか人によって評価は分かれるけれど、少なくとも俺自身は『迷ったら踏み出す』という人生を生きて、今、楽しく過ごせている。進むべき道が分かれたときに、じっくりロジカルに考えるのとクリエイティブに考えるのと両方を大切にね」という言葉をもらい、それが移る決め手となりました。私自身も迷ったら踏み出してみるということを意識してこれまで過ごしてきて、今があります。10年後、20年後にも「今が一番楽しい」という想いを抱いていたいと考えています。

横山 和哉さん

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キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

積極的にコミュニティの幅を広げて、普段の仕事上の上司部下以外の関係性を築くことで、自身の視野の広がりや刺激を受けることが必要だと思います。また、より深い関係性が築けるコミュニティがよいと考えています。
特に監査法人にいると、仕事を通じて知り合う人間関係も、会計士やクライアントの経理担当者が主となり、無意識に視野が狭まりがちかと思います。
私自身もトライアスロンというスポーツと出会ったことが一つの転機になりました。会社経営者や、これまでに接してこなかった業界で働く多くの仲間、しかもとにかくポジティブマインドで、仕事はバリバリこなしつつ、スポーツやプライベートにアクティブに動き回る魅力的な仲間に恵まれました。またスポーツをきっかけとして、立場や年齢関係なく、気負いなくコミュニケーションがとれたことで、ビジネスパーソンとしても大きく視野が広がりました。
仕事一筋も悪いことではありません。ただ、スポーツに限らずなんでもよいと思いますが、自らの視野を広げられる環境を見つけて、身をおいてみるのはいかがでしょうか。それが転機のひとつのきっかけになるかもしれません。