会計士の履歴書

会計士白書2026年度版

会計士の税務に対する意識調査

「会計士の履歴書」では、会計士の実態の把握によって現役会計士や受験生のキャリア形成に役立てていただくことを目的とし、現役会計士1,177人を対象に税務に対する意識調査を行いました。
「AIで税務はオワコンか」という問いを起点に6つの仮説を立て、データで検証した結果をレポートとして公開いたします。

  • AIで税務はオワコンか

    パソコンでAIを使いながら仕事をする会計士のイラスト
  • 「オワコン」と言っているのは誰か

    「オワコン?」と話す人と、それを聞く2人のイラスト
  • 会計士の時間単価と税務

    大きな時計と積み上がるコインの前に立つ会計士のイラスト
  • AIが代替しにくい税務業務

    事業承継について経営者と対面で相談する会計士のイラスト
  • 地方の税務ニーズ

    スーツケースを引いて地方の町へ向かう会計士のイラスト
  • 税務のWLBとシニアキャリア

    仕事と生活の天秤と年代別のグラフを指し示すベテラン会計士のイラスト

会計士1,177人に聞きました!

AIによって、税務業務は「オワコン化」していると思いますか?

全体(n=1,177)
否定41.9%
否定 41.9%どちらともいえない 26.3%肯定 31.8%
「オワコンではない」が多数派

否定(41.9%)が肯定(31.8%)を10.1ポイント上回りました。会計士1,177名の答えは「オワコンではない」でした。

「オワコン化していない」と答えた割合は?(現在の業務に占める税務の比重別)

ほぼ0%
39.1%
25%未満
40.3%
25〜50%
49.1%
50〜75%
43.6%
75%以上
59.2%
税務の中にいる人ほど「オワコンではない」

税務比重75%以上の層の否定率は59.2%で、ほぼ携わっていない層(39.1%)の約1.5倍。「オワコン」と言っているのは、税務の外にいる人でした。

今後5年で、税務業務の比重をどうしたいですか?

増やしたい30.2%
増やしたい 30.2%今のままでよい 58.6%減らしたい 11.2%
「増やしたい」は「減らしたい」の約2.7倍

税務にほぼ携わっていない676名のうち191名が「増やしたい」と回答。税務市場は縮小ではなく、流入超過にあります。

AIに代替されにくいと思う税務業務は?

税務比重75%以上ほぼ0%
相続・事業承継対策
22.4%
8.9%
国際税務・移転価格
1.3%
8.3%
現場が挙げたのは「相続・事業承継」

AIが不得意なのは難しさではなく「書かれていない情報」。「申告書作成そのもの」を挙げた人は全体の1.4%でした。

税務業務はワークライフバランス(WLB)を取りやすいと思いますか?

「取りやすい」と答えた割合(税務比重別)
ほぼ0%
23.7%
25%未満
38.2%
25〜50%
50.0%
50〜75%
61.5%
75%以上
56.6%
中の人の6割が「取りやすい」

税務をしていない人では4人に1人。本調査で最も大きな認識ギャップでした。

税務は定年後・独立後のキャリアとして魅力的だと思いますか?

「魅力的」と答えた割合(年代別)
63.4%
20代
54.4%
30代
43.9%
40代
30.6%
50代
※60代以上は36名のため参考値として掲載していません
その年齢に近づくほど、魅力が薄れる

20代の6割が「魅力的」と答える一方、50代では3割。「シニアの受け皿」という通説は支持されませんでした。

会計士が地方の税務に関わるために必要なことは?(上限2つ)

報酬水準の向上
50.3%
地域コミュニティとの関係構築支援
32.4%
地方の人材・後継者不足への支援
30.0%
移動・出張負担の軽減
27.8%
DX・クラウド環境の整備
24.4%
鍵は環境ではなく報酬

1位の報酬水準は2位に17.9ポイントの差。DX・クラウド環境の整備は5項目中最下位でした。

調査概要

調査名
:会計士の税務に対する意識調査
調査主
:株式会社PCP(『会計士の履歴書』運営事務局)
調査対象
:会計士(日本の公認会計士試験(旧二次試験)合格者)
 (ただし、日本公認会計士協会への正会員・準会員の登録は問わず)
調査期間
:第1次 2026年8月5日〜8月23日/第2次 2026年8月25日〜9月4日
調査手法
:インターネット調査(第2次は招待コードによる本人限定回答)
《回答者属性》
・有効回答数:1,177名
・男女比:男性82.9%/女性16.6%/回答しない0.5%(※1)
※1:日本公認会計士協会の会員・準会員の女性比率は約20%です。本調査では女性がやや少なくなっています。
《注意事項》
※第1次調査では、機械的に生成されたと見られる回答755件を除外しています。経緯と判定基準はPDFの「本調査の特記事項」およびAppendixに掲載しています。
※税理士登録者が33.4%を占めます(公認会計士全体では約25%)。税務に関心の高い層の見方をより強く反映している点にご留意ください。
※60歳以上のサンプルが少ない(n=36)ため、参考データとしてご覧ください。
※時間単価は、年収と週労働時間の回答区分から算出した推計値であり、実額ではありません。

協賛企業

クリフィックス税理士法人PwC令和アカウンティング・ホールディングス株式会社
(五十音順)

会計士白書 2026年度版

会計士白書2026年度版 表紙

こちらは会計士白書2026年度版(全68ページ)になります。6テーマの分析と専門家による補足コメント、自由記述の抜粋、年収の経年比較などを収録しています。下記ボタンよりダウンロードができます。

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※調査にご協力いただいた方には、自由記述の全文などを収録した「非公開データ版」をメールでお届けしています。

桑本慎一郎
調査・分析/専門家による補足コメント
株式会社PCP 公認会計士専門 転職エージェント
桑本 慎一郎

転職活動中に会計士としての将来キャリアに悩み苦しんだ経験から、会計士専門のキャリア支援を行う。オーダーメイドでデータに基づいた将来キャリアの提案を実施している。

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 出典:「会計士白書2026年度版」(株式会社PCP)(当該ページのURL)
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