
CRESTグループ
CEO
横川 堅太
よこがわ けんた
税務・会計コンサル・メディア事業を多角的に経営。すぐれた組織を構築できるかどうかが成功のカギ
1978年10月3日生まれ(48歳) 兵庫県出身 兵庫県在住
国立明石工業高等専門学校 中退 2009年合格

01
キャリアサマリー
株式会社総合経理研究所に入社、財務事業部(芦田会計事務所)に配属となり、税理士業務を中心に医業コンサルティングおよび医療新規開業支援に従事。2004年に退職し、会計士の資格取得に向けて勉強する。
公認会計士試験短答式合格
監査法人トーマツ神戸事務所に入社、監査部として主に金商法監査、会社法監査、内部統制監査に従事。監査法人在職中の2009年に公認会計士論文式試験合格。
みなと神戸税理士法人に入社、税理士業務に従事。在職中の2014年株式会社事業創造ラボ(現 株式会社crest+)を設立し、CEO(現職)に就任。
税理士法人を退職し、横川公認会計士事務所として独立開業する。
個人事業を法人成りし、CREST税理士法人の代表社員税理士へ就任(現職)
現在、CREST税理士法人:代表社員2名、所属税理士2名、従業員6名、総勢10名で神戸・大阪で事務所展開し、今後東京事務所開設予定。株式会社crest+:メディア事業である「crest media」を中心に「crest suit」および会計コンサルティングサービスを展開。他4社の社外監査役に従事
02
監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
私が監査法人へ入社したのは短答式試験のみの合格で入社出来る時代でした。しかし、入社後2年以内に論文式試験に合格しなければどうなるか分からない微妙な立場でした。それにも関わらず上司や先輩は一人の会計士として扱ってくれたため、その業務の特殊性や組織としての特異性には早く慣れることができたように感じます。
もともと私は監査法人就職前に所属していた税理士事務所時代に、実態としての税理士の業務がどういうものかを感じ、自分は公認会計士という資格と経験を積んだ後に自らの看板で税理士業務を行えれば、もっと広い視野で税理士業務だけに縛られずに事業を展開できるように思い、退職し国家試験に挑んだ経緯があります。そのため、監査法人での経験がキャリア選択のきっかけになっているわけではないですが、その後の可能性を広げてくれるものであったことは感じています。例えば監査においては大手の会社の内情を把握したうえで様々な手続きを行うため、会社ごとの組織としての比較が可能であったし、大規模なM&Aにおいては、そのための経緯や交渉および合意に至るまでの一連の流れを知ることも可能でありました。
なので、監査法人での経験は新たなキャリアに導いてくれるというよりは、その後何をしたいかで知識や経験をどのような角度から蓄積するかを考える場であったように感じます。逆を言えば、その後のキャリアについて何も意識せずに漫然と業務をただ行うのであれば、あれだけのボリュームの情報を活かすことができないし、目的意識を持たなければ経験の蓄積も散漫になってしまう職場であると思います。

03
今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
まずCREST税理士法人では税理士としての資格を活かした税務業務に対して会計士としての視点を+して、経営者それぞれの成長路線を一緒に設計することから始め、その成長にあった組織の構築とその段階での経営アドバイスをし、それぞれの経営者がそれぞれの分野で成したいことを成すためのサポートを行うことを目的として、税務だけにはしばられない多段階多目的な視点でのサービスを行っています。
株式会社crest+では、税理士法人という組織ではできないことを全部やるための会社であり、『crest media』はクライアントである経営者に焦点をあてて、その熱い想いを我々が感じたままに表現する場であり、映像ディレクターの方とコラボして表現方法を日々模索している。『crest suit』はその名の通りメンズのシャツとスーツのオーダーメイド事業であり、社会人の原点がリクルートスーツであれば、その先のビジネスシーンにおいて大事な場面ではオーダーメイドのスーツでバシッと決めてもらおうというコンセプトのもと、元オーダーメイドスーツ事業をやっていたパートナーと始めたものである。この先にも様々な事業を計画しており、目先では台湾ビジネスが今のブームです。
というように、事業を成すための本質は行動力と創造力だと思っているので、その内容は創造の範疇で行動できる限界までいろんなことをやります。ただ優秀なメンバーと一緒にやってるのでその戦略及びマネタイズはちゃんと考えています。
キャリアパスと表現すると固いですが、今現在の多種多様な事業は全て自らが経営することと、クライアントである経営者をサポートすることに全て何らかの関連性はありますので、これを突き詰めることは経営を突き詰めていることだと勝手に思っています。
04
あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
私自身の強みといえば、人を見抜けることと分析力および決断力かと勝手に自負しています。まず私一人では何もできないと想定して事業を立ち上げるイメージから物事を考えるため、そのために必要な人材やスキルが自分以外で補えるかどうかを意識します。その上でいけると判断すれば自分自身のパワーは+オンであるため、失敗する道理が見つからないという幸せな考え方です。ですので、そのために必要な人を見抜く目(これは完全に経験値)およびいけると思えるまで分析することと、あとは進むための決断力が上述した今現在の多様な仕事の幅を広げることに役立っています。
少し広くいえば、私は1人の力は限られているため、いかにすぐれた組織を構築できるかがビジネスとして社会で戦うための基本だと思います。そのための組織作りに必要なものをどのように構築するかについては幅広い考え方を心掛けています。つまり、何かをしたいと思った時に、まずどのような組織を構築できるかを想定して、その組織での必要なスキルの共有とスキルアップを常に行って勝負をしていきます。組織を作って社会で勝負していくという流れはほとんどのビジネスについて共通でありますので、それを着実に実践していけることが強みであり、今現在の仕事につながっていると思いますし、これからも増え続ける気がしています。

05
仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
最初に仕事をした税理士事務所でまず感じたことが、会社では思うようなことができず実力もまだまだ不足していましたが、クライアント先にしてみれば、会社の窓口として期待されているので、それがプレッシャーでもあり充実感でもありました。それでも会社の方針や業務内容と自身がやりたいこととの板挟みで辞めることとなり、会計士試験へのチャレンジの原動力ともなって、その後の監査法人から独立までを経ても当時の感覚が残っていました。そして、いざ独立をすると今度は会社の窓口としての期待ではなく、会社そのものとしての期待を受けることになりますが、それに応えられた時の充実感は勤務時代のものとは雲泥の差であり、生き様そのものを認めてもらえたような感覚がして心が大きく動いたといえます。そうなるまでの経緯として、独立してからはどうすればまず期待してもらえるか、つまり仕事でお金がもらえるかという原点からの構築であったため、様々な構想を実践しては失敗し、その繰り返しでした。その中でもただ闇雲に進むのではなく、失敗の原因を追究し、反省と改善を繰り返して初めて少しの光明が見えてきたような状況から積み上げて、期待してもらえるようになれているので、まさに生き様という言葉は言い過ぎではないと思っています。
06
公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
公認会計士という仕事を広義で捉えるのであれば、上述したように社会からの期待に応えられる立場になるまでの苦悩は当然にあり、それを乗り越えているのかどうかはまだこれからの努力次第だと思っています。苦悩することで大きく考え方が変わったきっかけとしては、任される仕事というのは公認会計士の資格があるから出来る仕事ではなく、公認会計士だから出来るであろうという期待されているからこそ任されているいう認識を持った時に、妥協せずより一層の努力をしてこそ資格に見合った仕事ができる人間になれると思いました。
私には監査法人時代の監査という特殊な仕事に関して、クライアント先から報酬をもらいながらクライアント先の監査を実施し、それなのに公正中立な立場から監査意見を表明しろという監査業界のいびつな構造が腹落ちしませんでした。それに関して私は乗り越えるのではなく考え方を変えて、公認会計士はなんだってできるという可能性の追求にシフトチェンジしました。ですので監査業界にとどまるのではなく、外に出て活躍することで世間が公認会計士は監査もできる、社内ではCFOもできる、経営もできる、様々なサポートもしてくれるというイメージになってくれれば、これからの公認会計士の活躍の場はより多様になるので、そのプラットフォーム作りの一助になればと活動しています。
07
人生の目的と公認会計士という資格
今の目的のひとつとしては、公認会計士という資格の価値を高めるために社会で活躍するプラットフォームを構築していくことであり、それが少しでも達成できれば、私自身の仕事自体もより達成しやすくなるという相関関係があります。現にクライアント先で公認会計士という資格を知らない方もいましたが、付き合いを続けるうちに「公認会計士ってこんなことも出来てすごいね」と言ってくれる人が増えてきていることが何よりうれしいです。
今後何をするにしても公認会計士という資格はついて回るものなので、その価値向上に寄与することが経済社会の発展への寄与にも繋がり、自らの目的の達成にも繋がっていくと感じています。

08
これから成し遂げたい事、将来の夢
まず会社に関して、CREST税理士法人としては3年以内に売上1億円以上の組織になっていく目標があり、その後については慌てずに長く信頼を形成して行けるような少数精鋭の組織作りを目指して成し遂げていきたい。そして株式会社crest+としては未知数な部分も多分にありますが、mediaでの事業を加速して、様々な経営者にスポットライトを当てることで、より活躍の場を増やす手助けをずっとしていきたい。Suit事業では将来ブランディングすることでアパレル業界への殴り込みも検討中です。そして様々な事業をどんどん産み出して、crestグループとして世界も視野に入れて活躍できればと思っています。
そして、自分自身の夢は自分と同じ夢を持って戦ってくれる人たちと一緒にどこまでやれるか、一度しかない人生の限界点を知ることが夢です。

09
キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
キャリアを模索する会計士へのアドバイス
まずはあれこれ考える前にキャリアのある先人たちの話に耳を傾けるのがよいと思います。公認会計士という資格は監査という特殊な業務性が根本にあるが故に、チームでのプレイを重んじる傾向が強いと思っています。ですので、どんなキャリアの方でも自身の体験談やそのために昔やっていたことなど多種多様ですが、その全てをさらけ出してくれる人が多いですし、聞ける場も多いかと思います。
私の場合は、監査法人から独立して税理士とダブルライセンスでやっている状況ですが、公認会計士だからとか税理士だからとかでキャリアを考えることはしません。すべての知識と経験を活かして自分に何ができるかを考えるときに資格のことは一度除外して考えることをお勧めします。資格があるからできるということは本当に限られたことなので、そこに固執した考え方をしていると自分で可能性に蓋をしてしまっているように思います。ですので監査法人から独立して何かをしたいと目指すのであれば、まず自分が経済社会に貢献できる(つまり価値を見出してもらえる)ことは何かを1人の社会人として考えましょう。それにはきっと監査法人での知識や経験の中で活かせるものとそうでないものがあることに気付けると思います。
会計士受験生へのアドバイス
まだ受験段階にある方々にいきなり難しいことを言ってしまうようですが、会計士に限らず社会人としての成長やキャリアの差は、どんな小さな雑用や仕事であってもそこに意味を見出して取り組む人と、雑用だからと思って漫然とこなすだけの人の差は1日や1か月では大した差もないですが、1年、3年となるとかなりの差になると思います。そしてその考え方を最初からできる人は自分を理解できるようになっている人なので、目の前のものがチャンスであるのか無謀であるのかが判別できる人になれると思います。
受験時代には合格者からの話や先生からの話で、実際どんな仕事をしていくのかイメージ沸いていると思いますが、合格して就職する際には、最初はなんでもいいので目標を設定しておきましょう。それが上記の業務を考えるきっかけになるからです。これは監査法人への就職に限らず、どこへ行くにしても重要な考え方になると思います。
まずは合格!そのためには合格後のなりたい自分のイメージをどれだけ強く持てるかが重要かなと思います。


