
LR会計
代表
山田 幸平
やまだ こうへい
税務業務と会計コンサルティングで独立開業。ライフステージに合ったワークライフバランスが実現できるのは独立のメリット
1979年3月12日生まれ(47歳) 宮城県出身 東京都在住
慶應義塾大学 経済学部経済学科 卒業 2000年合格

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キャリアサマリー
大学4年在学中に会計士二次試験合格。中央青山監査法人・東京事務所に入所。金融部に配属される。投資信託や証券会社等を対象とした法定監査業務やIPO準備会社の任意監査業務に従事。
株式会社AGSコンサルティングに転職。最初の半年はIPO部門に所属。その後はM&A部門にて財務DDと株価算定を100社超経験。
なんとなく独立。正確にはおそらく色々と考えていたと思うのですが、今振り返るとボンヤリしており、若気の至りでだったと思っています。何も準備せずに独立したもので、最初の5年は自宅兼事務所で細々とやっておりました。実質“フリーター”状態で、先輩会計士の事務所から紹介された仕事をこなしておりました。リーマンショック後の不景気でもあったことから、民事再生や会社更生といった倒産業務を経験することで会社経営の奥深さを学びました。弁護士さんと一緒に仕事をする機会が多かったです。
ようやく少しは本気を出すかということになって事務所名を「LR会計」と改称し、HPも開設しました。いつの間にか日本の景気が良くなってきて、倒産業務は減少したものの、第三者委員会の委員をやったり、社外役員を務めたり、あとは飲み会で意気投合した社長さんの会社の税務顧問になったりと、業務範囲は自然と拡がってきている感じです。
02
監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
当時、”金融ビッグバン”という言葉が新聞やニュースでよく言われていて、金融業界が変革期にあることは何となく感じていたので、現場はどんなもんなのかなという興味があって金融部を希望しました。
最初の仕事が倒産したばかりの生命保険会社でした。倒産しているのに朝は9時からラジオ体操をしていることに驚きました。他方、外資系の投資銀行に行くと、日本人なのにアメリカ人の真似ばっかりして変な英語を使う“グローバルスタンダードなビジネスマン”を見掛けました。
毎年のように監査対象会社の社名が変更したり、買収されたり、分割されたりして混沌としていたように思います。しょせんは下っ端なので、大した仕事はしていないものの、変革期にある業界を眺めるのは面白いなと感じました。
とはいえ、金融業界も飽きてきたので、次に面白そうなところがどこかないかと思っていた時にIPO準備企業を見たいなと思いました。とはいえ、実際にIPOに携わったのは転職後の半年だけで、その後は退職するまでずっとM&A漬けになるのですが。
ただ“流れに身を任せる”ことで新しい発見があるものなんだなということを実感できたのは、今にして思うと貴重な体験だったのかもしれないとこの文章を書きながら思いました。
そのため、良い意味で“いい加減”に仕事をするようになりまして、やる前から考え込むのではなく、走りながら考えるようになりました。なので”キャリア選択”なんてカッコイイ言葉とは程遠い感じで今は仕事をしております。

03
今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
次のようなお仕事をさせてもらっております。
①税務顧問
②M&A・事業再生関連
③上場会社向けの会計業務
以前は②や③のスポット業務でドタバタするのが好きでして、①税務顧問は地味なのであんまり積極的に受けてこなかったのですが、去年、子供が生まれてイクメンになってからは考え方が変わりました。今は仕事と家庭の両立を重視しているので税務顧問の割合を増やしていきたいと考えておりまして、執務時間で言うと税務顧問の割合が50%程度になってきました。
とはいえ、税務顧問が欲しいと思っていても増えるわけでもなく、税理士紹介会社に手数料を払うのも癪なので完全に運任せです。でも案外その方が最初から気の合いそうな経営者と会えるものだなと感じているので、今後も運任せでいくつもりです。
他方、②と③はこれまでの私の実績を知っている方(同業者、コンサルタント、弁護士など)からご紹介いただきまして、あとはタイミングが合えばお受けするという感じです。
②については景気が良い時はM&Aのプロセスにおける財務DDや株価算定を依頼されますし、景気が悪い時は再生スキームにおける会計・税務の助言ですとか再生計画の策定支援となります。景気の上げ下げは世の常ですが、どちらに振れてもお仕事があるというのは有り難いことです。
最後の③は第三者委員会や社内調査委員会の委員としての会計調査ですとか会計意見書の作成といったお堅い業務になります。コーポレートガバナンスの強化やコンプライアンス重視といった背景があることから、ここ3年で依頼を受けることが増えてきたという印象です。私にとって非常に良い経験にはなるのですが、取り組んでいる間は非常にシンドイ思いをするのも確かです。だからこそ記憶に残りやすいとも言えますが。
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あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
株式会社AGSコンサルティングのM&A部門在籍時に幅広い業種の会社を見たことで視野が広がったと感じています。
また、そこで会う経営者には現地調査の際に必ず2~3時間程度のインタビューをさせていただき、今は成功している経営者でも途中でどん底を経験しているのだなとか、今は自己破産寸前の経営者でもかつては大儲けしていたのだなという”人生の浮き沈み”を拝見できたのは大きいです。
そのため、自分自身は会社経営したことはないものの、様々な業種・業態の経営者の濃密な経験談が頭の中にストックされているので、顧問先からの経営相談を受けると「そういえば似たような話を聞いたことがありまして・・・」といった話ができるようにはなったかなと思っています。

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
財務DDの報告を一通り終えたところ、依頼主の社長から「物流費は調べたのか?」と言われたことがありました。対象会社はアパレル業であり、売上高、売上原価、人件費といった目立つ項目については詳細に調べていたのですが、販管費の1項目である物流費については前期分析しかしておりませんでした。
社長からは「この業種なら物流がどうなっているのかを調べるのは常識だろうが!」と叱られたものの、最初はなぜそんなに販管費の1項目に拘るのだろうかと感じました。しかし、物流費について再調査したところ、不効率な手法を採っていることが分かり、コストダウンの可能性を発見するに至りました。
決算書の数字を眺めるだけではダメなんだと感じた瞬間でした。数字の裏にある会社の実態に切り込んでいかなくてはいけないと強烈に意識するようになりました。
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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
決算書を見ていると、会社のどこに問題があるのかまでは分かるのだけれども、その解決策は自分では何も思いつかないため、「会計士って中途半端なのでは?」と思ったことがあります。
そのため、20代後半はMBAでも取ろうかなと思い、大学院の説明会に行くこともありました。結果的には仕事との両立が難しいことから進学を断念しました。
とはいえ、今にして思うと、当時はまだ経験が少なかったので解決策が思い浮かばなかっただけで、他社事例のストックがある程度溜まった30代半ばになると色々と思い浮かぶようになりました。また、会計士は経営者の“黒子”でよいのだと割り切るようにもなってきたので、問題点の指摘だけでも十分存在価値はあるのだと開き直っております。
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人生の目的と公認会計士という資格
人生の目的は”楽しく生きること”です。
それゆえ、ストレスは極力少なくしたい。
勤め人の頃には気が付きませんでしたが、独立して分かったのは会計士の仕事のストレスの主な原因は“人間関係”なのだと気が付きました。嫌いな上司、嫌いな同僚、嫌いなクライアント・・・と一緒にする仕事は苦痛です。
しかし、独立すると自分とウマの合う人からしか仕事の依頼は来ませんし、一緒に組む人も当然自分が好きな人だけになります。そのため、独立した後は楽しく仕事をすることができております。となると、別に会計士じゃなくても独立開業が可能な資格だったらよかったのかもしれません。僕の場合は暗記が苦手で計算が得意だったことから会計士を選択したわけですが、それなりに良い選択だったなと感じております。

08
これから成し遂げたい事、将来の夢
僕は今、39歳ですが、自分より年下の世代で度胸のある経営者がたくさん出てきているな!と感じます。
私が20代の頃に比べると、20代のうちに起業する人の割合は高まってきているように感じますし、学生時代に起業するという話も以前ほど珍しくなくなってきたなと感じています。
起業する年齢が下がってきていることから、ガッツもあるし、発想も面白いので会って話を聞いていると僕もワクワクしてきます。もちろん発想は素晴らしくても経験が少ないことからたまに「なんでこうなった?!」と頭がクラクラするようなこともしてくれるのですが、そういうのも含めて若い経営者と仕事するのは楽しいなと思います。それだけ僕がオッサンになったということもあるのかもしれません。
そのため、そういった若手の経営者の夢の実現を応援したいと思っております。そして、そういった経営者と長期的な人間関係(Long-term Relationship)を築くことで日本経済に少しでも貢献したいと思っております。そこから由来して、事務所名は『LR会計』にしました。

09
キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
とにかく色んな業種、規模の会社を見ましょう。そしてそこで出会った人の話をじっと聞きましょう。もちろん会計士だから通常会うのは経営者や経理部長といった役職の人が多いと思います。けれども、たまには工場を視察して製品開発の担当者の話を聞くこともあるでしょうし、販売計画の精度を確かめるためにマーケティング担当者の話を聞くこともあると思います。
見て、聞いて、たまに質問して・・・を繰り返すことで、やがて頭ではなく、”肚で”物事を考えられるようになるはずです。ネットで気軽に情報収集はできる時代ですが、やはり人の本音は直接その人の口から聞くしかありません。それはきっとこれから先も変わらないでしょう。
最初はちょっと勇気が必要ですが、“会って、聞いて、尋ねて”という直当たりを繰り返すうちにきっと良いことがあるはずです。
もちろん僕もこれからも変わらず、直当たりを続けていくつもりです。


