
スマートキャピタル株式会社
アソシエイト
浦山 太貴
うらやま だいき
顧客満足が成長の原動力。コンサルタントは達成感と高揚感を感じられるやりがいのある仕事
1992年3月30日生まれ(34歳) 東京都出身 東京都在住
慶應義塾大学 経済学部 卒業 2011年合格

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キャリアサマリー
高校は慶應の附属校に通っていました。高校3年の終わり頃から会計士の試験勉強をはじめ、2011年度試験に大学2年で合格。大学4年に学生非常勤として新日本有限責任監査法人(以下EY)に入社します。
合格後、入社まで一年の時間があったので、全く異なる軸の勉強をしようと思い、財政社会学という学問のゼミに入ります。社会学・哲学的な観点から財政を考えていく、というちょっと特殊な学問です。会計士の仕事との繋がりは全くありませんが、色んな書籍・論文を読み漁る中で、“考えること”・“学び続けること”が身に付いたと思います。
EY入社後は、法定監査・IPO監査・事業再生DD(デューデリジェンス)、と様々な業務に従事させていただきました。IPO監査は担当(インチャージ)を3つ持っていたのですが、そのうちの1つはマザーズに上場、残りの2つは直前期までお付き合いして、自分の退職を機に後任の方に引き継ぎました。色んなことに手を出しましたが、IPO監査はその後の仕事観の軸になっています。
またそれ以外にも、営業活動や社内外の教育プログラム、採用と多岐にわたる経験を積ませていただきました。監査法人の若手の中では、かなり自由にやらせてもらった方だと思います。様々な方にお世話になりました。
2017年7月、シニア1年目のときに、<a href="http://www.smartcapital.jp/" target="_blank">スマートキャピタル株式会社</a>(以下SC)に転職します。SCはM&AのFA、コンサルティング、事業投資などを活動領域としている会社でして、会計士は少なく、ファンド・コンサル出身の方が中心の職場です。EY時代とは仕事内容も異なるので、新たな学び・刺激に満ち溢れた、楽しい日々を過ごしています。
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監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
EY時代の経験を、監査と非監査に分けて書かせていただきます。まず監査は、大企業の法定監査とベンチャーのIPO監査を双方担当し、幅広く経験を積ませて頂きました。中でも思い入れがあるのはマザーズ上場を果たしたクライアントです。IPO直前はかなりハードな日々でしたが、クライアントのためと思うと自然と頑張れる自分がいました。
IPO監査の特徴は、通常の監査よりもCFOとの距離が近いことだと思います。そのため、会計に限らず、色んな相談(雑談)を受けました。相談相手として認めてくれているというのがとても嬉しく、頑張って調べて答えようとしていました。ただ、どうしても答えられる範囲に限界がある。経営レベルの話になると全然ついていけない。それがとても悔しく、経営レベルの話ができる人材になりたいと強く思いました。
非監査ですが、特に思い入れが強いのは、社内外の教育プログラムの展開です。詳細は述べられませんが、社内には人材育成を、社外には会計教育を、もっと広め、また深めるべきだと提案しまして、プログラムの立案作成から実行までの全てを取り仕切らせていただきました。退職するまでの3年間、それらのプログラムの企画運営を行い、4年目からは別の者が担当しています。それらのプログラムは今も継続しています。
新しくプログラムを作るというのは、全てが一からで何も手本が無く、かなり苦労したのを覚えています。この内容で良いのか、もっと良いものはないのか、ということを絶えずシビアに自分に問うていく必要があり、また当然時間もかかるので、精神的・肉体的ともに大きい負荷がかかりました。ただし、新しいことに挑戦していく、というのはとても楽しく、今後もそんな仕事をしていきたいと感じました。
キャリア選択のきっかけは、「①経営レベルの話ができる人材になりたい」、「②絶えず挑戦し続ける仕事がしたい」という2つです。この2つを満たす人材になりたいと思い、監査法人以外の選択肢を考えるようになりました。

03
今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
現在所属している会社であるスマートキャピタル(以下『SC』という)は、前述の通り、M&AのFA(ファイナンシャルアドバイザリー)やコンサルティング、事業投資などを幅広く行っている会社です。M&AのFAは、企業の売手か買手のどちらかのアドバイザーとして、M&Aの成功を目指す仕事になります。コンサルティングは幅広く、求められた問いに対して調査・分析を行いレポーティングするものもあれば、経営企画や経営管理のサポートとしてクライアントに入り、半常駐形式で一緒に仕事を進めていく場合もあります。
会社の特徴は、扱っている領域が非常に広いことです。M&AのFAとコンサルティング、事業投資という3つの領域を包括的に扱っており、幅広いプロフェッショナルスキルを一気に学ぶことができる稀有な場だと思います。自分自身、SCに入るまではFAやコンサルティング、事業投資というものに漠然としたイメージしか持っていませんでしたが、様々な案件に触れる中で、かなりの学びを得ることができるようになりました。
なお、幅広いサービスの提供を実現できているのは、SCに所属しているメンバーの多様性によるものです。投資銀行や戦略コンサル、ファンドの出身者が数多くいらっしゃいますし、また事業会社で新規事業立ち上げの最前線にいた方も所属しています。学ぶことが非常に多い、魅力的な会社だと思います。
さらに、SCで取り扱う案件は経営レベルの課題であることが多いため、経営者の悩みに直に触れることができています。まさにEY時代、IPO監査に従事する中で求めていたことです。日々そのような話に触れることで、EY時代に比べ、自分自身の目線や考え方も、経営のレベルに近づいている実感を得ています。
上記のような会社なので、具体的な仕事の特徴としては、“仕事の内容が幅広く”、ゆえに“多様なスキルが求められる”ということが挙げられます。EY時代と比べて、より経営課題に近づいた問題を取り扱っているという達成感と、仕事の完成度を上げるため常に新たなスキルを学んでいるという高揚感の中で仕事をしています。肉体的にも精神的にもハードなので、質の高いアウトプットを出し続けるのは結構大変です。ただしその分仕事への集中力が高まりますし、仕事に精神を集中させている瞬間が好きなので、向いている仕事だと思います。
以上のように、会計に限らない幅広い知識・経験を得ることができており、また絶えず新たな挑戦が求められる環境は、自分にとってとても居心地が良いです。将来的なキャリアパスとしては、上述の通りSCでは様々な領域を取り扱っており、柔軟なキャリア設定に応えていただけますので、FAやコンサルティング、事業投資といったものをまずは幅広く勉強しながら、会計に限らず経営・組織・人事など、できる限り幅広い領域を取り扱うことができるプロフェッショナルになり、クライアントと自分が、一緒に成長していけるような関係になれたら良いなと思います。
04
あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
自分の強みは、人と協働し、支援することが好きなことだと思っています。平たく言えば“お人好しな性格”です。
M&Aでもコンサルでも、心身ともにハードな局面が必ず存在します。そんなとき、自分はその案件に関わっている方々のことを考えます。案件が上手く進み、関係する方々が喜んでいる顔を思い浮かべると、自然と力が湧いてきて頑張れるのです。
プロフェッショナル業の特徴は、サービスの内容や品質に答えが無いことだと思います。クライアントにどれだけ貢献できるか、クライアントの期待をどれだけ上回れるか、ということを絶えず追求し続けなければならない。その姿勢があるからこそプロフェッショナルであるわけで、単にサービスを提供するだけの存在には絶対になってはいけないと思っています。
その道のりは険しいものであり、だからこそ、それを乗り越えるための何かしらの原動力が必要なのだと思います。達成欲・金銭欲・名誉欲、なんでも良く、当然、人それぞれ違っていて良いと思います。逆に、何かしらの原動力が無いと、プロフェッショナルとして高い質のサービスを提供し続けるのは、難しいのではないかと思います。僕は偶然にも、クライアントが喜んでいる姿を見るのがこれ以上なく嬉しい、という性格に生まれたので、その性格が現在の仕事を支える原動力になりました。
もちろんそれ以外にも、わくわくすることや新しいことが好きで、自分がこれまでできなかったことができるようになる瞬間が好きでもありますので、そういった性格も現在の仕事の原動力になっています。いずれにしても、自分自身を支える強みは“性格”だと思っています。

05
仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
やはり自分が本気を出した仕事で、相手が喜んでくれた瞬間でしょうか。とても心に残っている瞬間がいくつかあります。
担当していたIPO監査のクライアントが上場した後にCFOから「浦山さんがいてくれてよかった」と言われたときは、本当に嬉しかったです。IPOまで、まあまあ結構大変だったのですが、監査人という立場で質の高い会計監査を行いながらも、IPOの円滑な進行にできる限り貢献しようと尽力していました。その努力が相手に伝わり、相手が喜んでくれたのを見ると、「ああ、仕事頑張って良かった」となります。監査論の教科書的に言うと、批判的機能と指導的機能の両立、ということでしょうか。会計士の醍醐味の一つだと思います。
あとは、僕がEYを辞めるときに、普段は飲み会をすることが全く無いクライアントの経理の方が、特別に送別会を開いてくれたこともあります。EY退職後も時折連絡をくださる経理の方もいらっしゃいます。SCに入ってからも色んなことがありました。プロジェクトが終わっても個別に連絡をくださるコンサルティング先の企業の方もいらっしゃいます。自分の仕事に惚れてもらえるというのは、プロフェッショナルとしてこれ以上ない喜びです。
もちろん、これに満足せず、さらに自分のスキルを磨き、相手からの期待値を上回り続けなければなりません。引き続き険しい道のりですが、だからこそ、それを乗り越えたときの喜びも大きいのだと思っています。
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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
監査論の教科書的には、会計士は監査と会計の専門家である、と言われています。ただ、それがクライアントにとって何の役に立つのか、会計士とはいったい何なのか、ということについては、EY時代にかなり悩みました。
監査法人で働いている会計士の方々には、かなり共感してもらえると思うのですが、会計監査という仕事は、クライアントに貢献している感覚をかなり持ちづらい仕事です。監査という仕事は、嫌われ役・汚れ役であることが多いです。また会計も、昨今の会計基準はどんどん細かく専門的になっており、正直よくわからなくなってきていると思います。監査・会計ともにそんな状況の中、会計監査を受け入れるクライアントにとって、会計監査とはいったい何なのだろうか、と感じていました。
色々と考えたのですが、結局、EY時代には答えが出ませんでした。ただ少なくとも、自分はクライアントに対して、会計監査を通じてではなく、別の方法で貢献したいんだ、ということに気づき、SCに転職するに至ります。
その判断は今でも間違っていなかったと思っていますが、転職する前に会計と監査にしっかりと向き合ったからこそ、良い形で先に進めました。また今でも、会計と監査という軸は一つの強みとして自分の中に残っています。
なお、SCに入り、コンサルティングで経理の支援をしたり、M&Aや経営課題を取り扱ったりする中で、監査と会計が持つ意味というのが、本当にちょっぴりですが、わかった気がします。それも、過去に一度しっかりと、会計と監査に向き合ったことがあるからこそなのではないでしょうか。どんなことに対しても、真摯に向き合うことが大切なのだと感じています。
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人生の目的と公認会計士という資格
僕の人生の目標は「好きなことをしながら楽しく生きていきたい」というものです。馬鹿みたいですが大真面目にそう思っています。
好きなことというのは、前述の通り“人と協働し貢献すること”と“新しいことに挑戦してわくわくすること”なのですが、その目的を達成するにあたり、専門職である会計士という職業は、かなり魅力的だと感じています。会計という強い武器があるので、得意なフィールドでは高い質のサービスを提供することができます。また会計というのはビジネスの中核となるスキルのため、会計を軸にして、様々なことに挑戦することができます。
ただし、会計士という職業が魅力的なのは、“絶えず挑戦し、新たな強みを獲得する”姿勢があってこそだと思っています。会計というスキルは、それだけだと単なる数字が強い人で終わってしまいます。そうではなく、ハードスキルでもソフトスキルでもなんでも良いのですが、別の強みを獲得していくことが重要なのではないかと。会計は何かと掛け合わせることで、絶大な力を発揮するスキルだと思っていますし、どんなスキルとでも掛け合わせることができる、非常に万能なスキルだと思います。
そのため、自分の強みである何かと掛け合わせることで、自分だけの会計士像を作ることができます。自分らしく楽しく仕事をしていくという点において、会計士はとても魅力的な職業だと思います。僕自身も、最終的な自分なりの会計士像はまだまだ見えていませんが、自分らしく生きていく中で、少しずつ自分なりの会計士像を作り上げていくことができればと思っています。

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これから成し遂げたい事、将来の夢
非常に私事な出来事で恐縮なのですが(笑)、昨年、親が50代にして起業をいたしました。昔からやりたかった事業があったようで、手のかかる一人息子が自立したのを機に起業したようです。すごく大きな決断だと思うのですが、毎日が新しいことへの挑戦の連続で、とても楽しそうに過ごしています。きっと、これからもどんどん新しいことを見つけて、挑戦していくのだと思います。その姿はとても若々しく、生き生きとしています。
その姿を見て、僕もそんな風になりたい、と最近思うようになりました。20代前半は、会計士として会計の世界にどっぷりと浸かり、会計という武器を手に入れる期間でした。20代後半は、SCに入らせていただき、会計とは別の領域でも挑戦をさせていただいています。30代、40代と月日を重ねていく中で、どこで何をしているのか全く想像もつきませんが、貪欲に新しいことに挑戦し、刺激的で楽しい日々を過ごしていきたいと思っています。
といいつつも、具体的なキャリアや将来の夢は全く定まっていません。このままプロフェッショナルとして生きていくのか、CFOを目指すのか、起業を志すのか、監査の世界に戻るのか、どんな選択肢もあり得ると思っています。ロールモデルとなる先輩方はたくさんいらっしゃいますが、いつか自分自身の夢というものを、明確に持てるようになれたら嬉しいですね。

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キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
一番重要なのは“自分の強みを知ること”だと思います。強みというのは小手先のスキルの得意不得意ではなく、もっと根源的なものです。僕でいえば、“人と協働し貢献することが好き”と“新しいことに挑戦してわくわくすることが好き”というものですね。
僕の好きな本に、『「好き嫌い」と経営』という本があります。楠木健さんという方が書いていらっしゃる本です。多数の著名な経営者の方々に、それぞれの”好き嫌い”を語っていただく、という不思議な本なのですが、それぞれの”好き嫌い”が仕事への姿勢や経営方針に色濃く反映されていて、非常に興味深い内容でした。
結局、人を動かす原動力は、ロジカルなものではなく、感情的なものなのだと思います。そういった原動力があるからこそ人は夢中になれるし、並外れたアウトプットを出せるのではないでしょうか。そして、自分がどういう人間なのか、何に突き動かされる人間なのかを知っている人は、自分を上手くコントロールすることができ、残せる成果も大きくなるのだと思います。
当然ですが、まずは自分という人間が、ある程度は確立していなければなりません。そのためには多様な人生経験が必要です。様々なところに行き、様々な人に会い、挫折も失敗もして、色んな本も読んで、自己を確立して欲しいなと思います。そうすることで、会計士として、そして一人のビジネスマンとして、また一段階段を登れると思います。
もちろん、これは僕自身の課題でもあります。当然ではあるのですが、人間として未熟だなと思うところばかりで、日々反省の連続です。みんなで一緒に、魅力的な人財になっていきましょう。


