会計士の履歴書
瀧上 直人

株式会社ビジネスコンストラクション

代表取締役

瀧上 直人

たきがみ なおと

会計税務とコーチングのスキルセットで付加価値の高いコンサルティングを実現

1980年1月28日生まれ(46歳) 京都府出身 京都府在住

同志社大学 商学部 卒業

瀧上 直人

01

キャリアサマリー

2003

有限責任あずさ監査法人(旧朝日監査法人)大阪事務所に入所。法定監査業務やコンサルティング業務に従事し、14年間勤務

2017

独立開業し、瀧上直人税理士事務所設立。顧問税務業務を行う傍ら、コーチング業務やマーケティング業務にも従事

2018

アクトアドバイザーズ株式会社の取締役兼大阪事務所長に就任。会計コンサルティング業務に従事

02

監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

公認会計士試験に合格後、2003年にあずさ監査法人(旧朝日監査法人)の大阪事務所に入社しました。大阪事務所内でも比較的人数の少ない監査部門に配属となりましたので、入社当初から1年目では経験できないような監査業務も経験させていただいたと思います。その後は、部門異動を何度か行いながら、多くの上司、先輩、部下といろんな業種のクライアントの業務を経験し、数多くの課題解決に向き合ってきました。

監査法人に勤務し始めて数年が経った頃、海外赴任に興味をもつようになり、社内外の研修などを通じて語学学習にも積極的に取り組みました。そのおかげでアメリカのニュージャージー州への短期的な語学留学にも行かせていただきました。ただし、あいにく監査法人の勤務時代に、海外赴任を通してグローバルな環境で働くという目標は達成することができず、今から思うと監査法人での唯一の心残りはそこにあります。

退職直前の2年間は、大阪事務所始まって以来の大規模なコンサルティングプロジェクトに専属で配属され、コンサルティング業務に従事しました。そこでは、多くの会計コンサルティングの実務経験を積みました。入社12年目にして一番大変な時間を過ごした記憶もここにあると感じています。その理由は、これまでやったことのない業務に対し、四苦八苦しながら対応していたためですが、今となっては自分の人生のいい財産になっています。

この2年間のプロジェクトの終わりが近づくにつれて、今後の自分の進んでいこうとする道を積極的に考えるようになり、自分の中での納得した結論にたどり着きました。それは、独立開業という道です。だだし、独立開業といっても、税理士事務所を立ち上げて行うような業務だけではなく、会計士という枠にとらわれずに自分のやりたいことを自由にするための独立開業を想定しています。

瀧上 直人さん

03

今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

監査法人を退職し、独立後は以下のような業務を行っています。

①会計コンサルティング
株式会社アクトアドバイザーズの役員となり、大企業の案件を中心に、これまでの実務経験を活かして会計に関する課題(財務DD、経営管理機能の改善、業務効率化など)の解決に努めています。

②会計及び税務顧問
法人税や所得税を中心に、決算業務代行、申告業務、資金繰りのアドバイス、事業計画策定などを行っています。

③コーチング
法人向けには組織の従業員の働き方を活性化するためのコーチング研修の開催、組織の経営者や管理職向けのコーチングコミュニケーショントレーニングの実施、個人向けにはマンツーマンコーチングの実施、その他、婚活コーチングなども手掛けています。

④マーケティング
個人事業主や小規模の会社経営者向けに、売上アップのための勉強会の開催、ウェブマーケティングのサポートを行っています。

会計士ならではの業務も行っていますが、コーチングやマーケティングといった、会計士が普通はやっていない業務もやっています。それは、多くのお客さんの悩みを解決するために、そこで求められている価値あるサービスを提供していきたいという強い想いがあるからです。また、自分自身としても楽しみながら毎日の業務に従事したいと思っているからです。

04

あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

監査法人では、およそ14年間働きました。そこでは、上場企業の案件、中小企業の案件、公的機関の案件、海外絡みの案件、医療関係の案件など、数多くの企業や機関の仕事に携わってきました。その数は子会社なども含めると300社以上にも及ぶと思います。こうした業務は、いずれも会社の内側に入り込んで仕事を行いますので、なかなか普通は目にすることができない会社の仕組みや抱えている問題点などに直接触れることができます。そして、会計の専門家の立場として、自らその会社の課題の解決に努めてきました。今では、そうした経験から得られた知見を踏まえて目の前にいるお客さんの課題を解決するソリューションを構築することができるようになっています。

また、世の中には、会計士がたくさんいます。コーチングができる人もたくさんいます。でも、その両方が得意な人は、ほとんどいないでしょう。両者は一見すると、全然別々の分野のスキルのように思われがちですが、そうとも言いきれません。例えば、私は経営者の課題解決をする際のヒアリングにおいて、コーチングスキルを使って対応します。その経営者が本当はどこに悩んでいてどうしたいのかということは、表面的なヒアリングでは現れてこないことも多々あります。また、人の話をしっかりと聴ける会計士も少ないと思います。事実を中心に確認するという意味で話を聞ける会計士はいますが、聴ける(想いや表情まで読み取り受け止める)会計士はまだまだ少ないと思います。

この両方を備えていることは、自分にとっての強みであり、多くの会社や人々の課題や悩みを解決するために非常に重要なものだと思い、自分の業務の軸として捉えています。

瀧上 直人さん

05

仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

監査法人で働いていた時は、会計監査や会計のコンサルティングの仕事をしていました。そうした仕事は個人ではなくチームで仕事をこなしていきます。そんな中、このような経験がありました。

入社5年目くらいの時でしょうか。某会社の会計処理を検討していた際、どうしてもその答えが出せない状況に陥ったことがありました。四六時中そのことばかり考えていたので、正直、気持ちもまいってきていました。そんな時、後輩が声をかけてくれました。「瀧上さん、どうしたんですか。少し疲れていらっしゃる感じですね」。後輩に恥ずかしい姿を見せたくないので、「ちょっと検討することがあって忙しいからかな」なんて誤魔化していると、「僕で役に立てるなら言ってくださいね。一緒に考えられるかもしれませんので」と言ってくれました。

「気持ちだけでいいよ。ありがとう」って思わず言いかけましたが、ついついその悩みから開放されたいという本音が出てしまい、「××の会計処理って詳しかったりする?」と聞いてしまいました。後輩は、「詳しいかわかりませんが、基本的なことはわかるかと思いますよ」といってくれたので、具体的な内容を相談しました。すると、後輩は「ちょっと調べて、またお声がけしますね」といって、その案件を必死で検討してくれました。そして、僕の知らなかった知識もあって、解決の糸口を見出してくれました。そのとき、「後輩であれ、プロなんだから、頼れるところは頼ればいい。逆に頼られるところはきっちりと対応すればいいんだ」と、思えるようになりました。今まで、先輩だから知っている、上司だからと知っているという自分の中で勝手に考えていたものが、外れた気がしました。

それ以来、必要のないプライドは捨て、努力すべきところは必死で頑張り、人に頼るところは頼ろうといったスタンスで仕事に向き合うようになりました。おかげで、仕事の面での進め方がすごく楽になりました。

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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

会計の専門家という職業柄、業務量も多く、高度な判断と知識が求められます。その環境に自分の身を置くことは社会人としの大きな成長につながると感じていますし、実際に今の自分があるのもそのおかげだと強く感じ、感謝しています。一方で、プロフェッショナルな集まりであるがゆえに業務優先の傾向があり、みんなが仕事を楽しみながらいい雰囲気で仕事ができる職場環境かといえば、必ずしもそうはなっていないと感じることも多々ありました。特に組織内部のコミュニケーションの部分に関しては、多くの大企業からは遅れをとっているように感じています。そのため、コミュニケーションのすれ違いから人が辞めていく状況も見てきました。仲間が後ろ向きな理由で辞めていく状況を見るたびに、寂しい気持ちになります。

この課題は監査法人だけでなく、多くの事業会社にも存在しています。世の中ではいろいろな施策が打ち出されていますが、まだまだ解決できていない課題も多いというのが実感です。そのため、自分が積極的に解決を図っていきたいという想いに至りました。私はこれまでに数多くの会社の現状や課題をありのままの姿で見てきた経験と、それらを解決するための会計の専門スキルとコーチングスキルを有しています。私だからこそ解決できることがあります。それを自らに課された使命として捉えています。また、その課題が解決された成果として、組織が活性化し、従業員の方が活き活きと働く姿を見ることを楽しみにしながら、どんどん活動していきたいと思っています。

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人生の目的と公認会計士という資格

つい見落としがちになるのが、人はたった一回しかない人生を生きているという視点に立つことです。毎日の仕事に追われ、仕事をこなすことばかりに目がいってしまいがちです。その気持ちはすごくよくわかりますし、僕もそうなってしまっている時が今でもあります。毎日、頭の中は、やらなければならないことやお客さんとのトラブル、社内の人間関係の悩みなどに支配され、人生を歩んでいるという視点に立つことが難しかったりするものです。

私は独立を決断するに際して、自分の人生に対してどんな歩み方をしようかな、と立ち止まって深く考えることにしました。そこで出てきた答えは、自分が心からやりたいと思える仕事をやるのが一番いいということでした。なぜなら、そこには全力でエネルギーを投入することができ、時間を忘れて没頭することができるからです。これほど強いものはないと思っています。そしてやりたい仕事の一つは、コーチングスキルを使って、組織の中の人の抱える課題であるストレスを解消していくことです。

そんな人生の道のりを歩んでいくにあたって、会計士の資格を持っているのはとても優位に働きます。資格という形式だけに頼るつもりはありませんが、外観的に会計士というステータスを活用することで、事業展開を早く進めていくことができます。一言で言えば、信頼関係を構築しやすいからです。また、外観だけでなく中身も当然に大切ですが、大手監査法人でたくさんの業務経験、担当会社とのコミュニケーションをとり、多くの会社を内側から見てきたことは非常に武器になります。これも、会計士としての資格を取得し、監査法人に勤めてきたことから生み出される強みになります。

瀧上 直人さん

08

これから成し遂げたい事、将来の夢

先にも触れましたが、監査法人に勤務していたときや、また、独立した後においても、数多くのお客さんの会社を見てきました。そこでいつも感じているのは、いわゆる組織で働くサラリーマンの方々は楽しそうに出勤していないし、明るく仕事していないし、笑顔の少ない職場が多いということです。もちろん雰囲気のよい職場もありますが、大半の会社は、楽しくなさそうに働いているという印象です。

その理由はすごくシンプルです。仕事へ向き合う心の在り方を間違えている、業務が絶対優先だと思っている、意識なく人間関係を疎かにしている、仕事ってこんなもんだろと勝手に自分の中で基準を作っている、という部分に原因があります。そこを変えていきたいと強く思っています。コーチングスキルや得意とする業務改善の経験を通じて、サラリーマンが活き活きと働けるような環境を整えていきたいと思います。そして、そんな職場で働くお父さん、お母さんの姿を子どもが見たとき、「いつも仕事が楽しそうだね。どんな仕事しているの?僕も早く大人になってお父さんみたいに働きたいな」って言われるような、そんな社会を作っていく人物でありたいと思っています。

瀧上 直人さん

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キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

今までの常識にとらわれず、やりたいことを仕事にする。人は、活き活きとしている人に魅力を感じます。明るく、笑顔で、一生懸命頑張っている人は魅力的ですし、一緒にいたいと思います。

じゃあどうすればそうなれるのか。それは、本当に自分がやりたいと思うことを見つけて、とことんそのことに打ち込むことです。やりたいことだから、時間を忘れて専念することができます。お金のことなど二の次で取り組めるぐらい、やりたいことを見つけてみてください。それは、監査法人内にあるのか、一般事業会社にあるのか、コンサルティング会社にあるのか、独立しないとできないのか、人それぞれです。

たった一度の人生ですから、やりたいことにチャレンジしてみませんか?おそらく、そのチャレンジしている時が、あなたが輝いている時になると思います。魅力的な会計士はそんなところから生まれてくるんだと思っています。