会計士の履歴書
武田 真理子

GMOペイメントゲートウェイ株式会社

経理財務部 執行役員 経理財務部長

武田 真理子

たけだ まりこ

会社が成長しているタイミングは会計士の活躍できる役割が増える絶好の機会

1980年代生まれ 東京都出身 東京都在住

慶應義塾大学 経済学部 卒業

武田 真理子

01

キャリアサマリー

2004

あずざ監査法人 入所

2010

クックパッド株式会社に転職 経営管理部長として、決算、IFRS移行、予算管理、IR、グループ会社管理、総務、資金調達、M&Aを含むコーポレートイベント対応などに従事

2016

GMOペイメントゲートウェイ株式会社に転職 経理財務部長として、決算、IFRS移行、予算管理、グループ会社管理、資金調達などに従事

高校生のころ、社会人として独り立ちするために実学を学んで仕事で使える専門的知識を身につけたいと考え、公認会計士の資格を取ることを決めました。会計士試験合格後はあずさ監査法人に入所し、監査業務に従事しました。6年ほど働いた後、クックパッド株式会社に転職。会社が大きく成長する中でたくさんの新しい仕事にチャレンジする機会があり、幅広い管理部門業務に関わることができました。その後、GMOペイメントゲートウェイ株式会社に転職し、経理財務の仕事をしています。

02

監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

監査法人では、国際事業部で上場企業、未上場企業、外資系企業など多くの会社の監査業務に従事しました。三次試験に受かり、インチャージを経験するまでは監査法人で基礎を学ぼうと決めていたので、4年目あたりから次は何をしようかと考えていました。

転職活動を始めた2010年ごろは、まだ事業会社に転職する会計士は多くはありませんでした。少なくとも当時は監査法人やコンサルのほうが事業会社よりも条件は良かったと思いますが、監査をする中で、専門的な人材が外からアドバイスするよりも、事業会社の中にいて直接仕事に関わったほうが良い成果につながるように思うことは多々あり、そこにゆがみを感じていました。せっかく仕事をするなら、給料よりも、より意味があると思える仕事をすることを軸にしようと思い、事業会社に転職することを決めました。

クックパッド株式会社は当時は70名程度のマザーズ上場直後の会社でした。クックパッドはインターネットのレシピサイトで自分自身も利用していましたし、当時でも日本で一番大きなレシピサイトで有名であったにも関らず、PLはまだ小さく、これは成長しないはずはないと思いました。最終面接ではエンジニア出身の創業社長とお会いし、そのカジュアルでフランクな雰囲気、枠にとらわれない思考に新鮮さを感じ、直感的にここで働こうと思いました。

同社では決算担当として入社しましたが、元々決算だけではなく幅広い仕事をしてみたいと思っていたし、まだ仕組みも組織も出来上がっていないベンチャーにはやるべき仕事もたくさんあり、自由に手をあげて任せてもらえる雰囲気もありました。

そのような存分に仕事ができる環境に没頭し、月次決算、予算管理、IR、株式事務、取締役会等事務局と業務範囲を広げ、2013年に経営管理部長になりました。その後、海外を含めたM&Aを始めると同時に決算期変更及びIFRS移行することが決まり、海外での資金調達も行って急速に事業拡大が進みました。クックパッドはその6年間で利益ベースで約20~50%の成長を続け、時価総額は300億円程度から最高3000億円程度にまで伸びていました。

そんな2015年、IFRS移行と上場会社TOBを同時に終えて一息つき、次は何をしようかと考えていたところに株主提案からの経営体制の変更があり、経営方針も大きく変わりました。そして、3年間でM&Aしてきた会社を今度は売却していくこととなり、それが私のクックパッドでの最後の仕事になりました。刺激的な環境を求めていたことを懐かしく思うほどこの6年間は濃い期間で、会社の経営に触れてその熱量を感じるとともに、大変多くの経験を積むことができました。

武田 真理子さん

03

今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

2016年8月にクックパッドを退職した後はGMOペイメントゲートウェイ株式会社に入社しました。クックパッドは1997年設立2009年上場で、GMOペイメントゲートウェイは1995年設立2008年上場です。前者はレシピサイト運営、後者は決済事業とエリアは異なるものの、会社としての成長スピードに共通点の多い会社でした。GMOペイメントゲートウェイもマレーシアのグループ会社が加わり、IFRSに移行しようとしているタイミングで、まさにクックパッドで積んできた経験が生かせる環境だと思い、転職を決めました。

会計士の活躍の幅は広いですが、上場後、その資金を元に会社が成長していくタイミングは会計士の役割が増えるタイミングでもあり、相性が良いと思います。連結になったりIFRS移行したりすると、予算管理、IR、M&Aといった周辺領域においてもきちんと会計を理解していることが強みになるからです。ベンチャー企業であれば、やる気と能力があれば仕事を積極的に任せてもらえる風土がありますので(少なくとも私が経験した2社はそうでした)、次にやりたいことが明確ではなかったとしても、会計という軸でそういった周辺領域に関与してみることで、それを明確にしていくことができると思います。そういう意味でも、事業会社への転職はいろいろな可能性を模索できるキャリアパスだと思っています。

現職のGMOペイメントゲートウェイでは毎年25%以上の営業利益成長を目標としており、Fintech、キャッシュレスという成長領域の中で事業拡大フェーズにあります。2018年9月期にIFRSに移行し、初めてのIFRS有価証券報告書を提出しましたが、まだまだグループ会社が増える中で、グループ全体でIFRSの財務諸表を正しく作成するためのさらなるプロセス構築も必要です。また、2018年6月に調達した170億円の資金をもとに金融ビジネスを拡大することで、より会計的にも複雑な検討が必要な場面が増えてきます。

また、従来から活発に行っている投資(海外含む)も継続して行っており、管理部門としてそういったプロジェクトに関与する機会もたくさんあり、面白い仕事ができる環境があります。ぜひ新しいことにチャレンジしたい方に入社いただき、会社が成長するときは成長を加速させ、厳しい局面ではしっかりと土台になれるような管理部門を作っていきたいと思っています。

04

あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

ベンチャーはどこもある種カオスな部分があると思いますが、その中で揉まれながらやってきたことが強みかなと思います。誰かが教えてくれるわけでもないし、誰かが仕事を指示してくれるわけでもないし、誰に話しかければよいのかもわからない中でがんばるのは大変な面もありましたが、意外とそういう局面のほうがエネルギーが湧いてくる自分にも気づきました。

それから、特にクックパッドの6年間は良いことも大変なことも含めてたくさんのことがあったから、何があってもあまり動じなくなって、その分強くなった気がします。そういう強さはどの会社でも役に立つものだと現職で感じることも多く、良い経験だったなと思います。

武田 真理子さん

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

たくさんの人との出会いです。特にベンチャーに転職してから、エネルギーに溢れた経営者の方々、個性的なエンジニア、クリエイティブな新規事業担当者など、それまで会ったことのないような方と話す機会が増え、思えば学生時代から周りは会計士ばかりだった私にはとても新鮮でした。仕事をする楽しさのひとつはやはり、人との出会い、そこから受ける刺激だなと思います。

06

公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

仕事の楽しみを見つけられないとか、人間関係に悩むといった一般的な悩みくらいです。仕事の悩みは仕事で解消する主義なので、そういうときは目の前の仕事に集中します。

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人生の目的と公認会計士という資格

人生の目的は、愛。でも、愛だけじゃ生きられないし、自由に生きるのに、資格は役立っているかなと思います。

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08

これから成し遂げたい事、将来の夢

事業会社での仕事もまだまだやりたいことはたくさんありますし、その一方で事業会社で得た経験を会計の専門領域にフィードバックするようなこともできるのではと、最近考えたりしています。

武田 真理子さん

09

キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

会計を知っていると役に立つことはたくさんあります。会計士だからこうしよう、と考えると視野が狭くなりがちなので、あまり資格に縛られず、自分が役に立てると思うことを一生懸命やっていると、人も仕事も良い出会いがあるように思います。