会計士の履歴書
笹本 真智子

有限責任 あずさ監査法人

東京第5事業部 シニア

笹本 真智子

ささもと まちこ

より充実した日々を過ごすためには、いつも笑顔で何事も楽しんで取り組むことが大事

1988年9月24日生まれ(38歳) 福岡県出身 東京都在住

九州大学 法学部 卒業

笹本 真智子

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キャリアサマリー

2016年2月

有限責任 あずさ監査法人 入社

本記事はすべてインタビュー当時の内容です。

所属・職位に変更があった場合でもインタビュー当時のものを記載しています。

大学入学の直前に、友人との会話の中で初めて公認会計士という職業を知りました。なんとなく格好良いなと思ったものの、そこまで印象には残らなかったと思います。

大学では法学部に入学しましたが、法律の勉強が自分に合っていると思えず、卒業後はどの道に進むかとても迷っていました。大学3年生の夏休みは大手メーカーの長期インターンシップに参加するなど、一般企業に就職することも考えていました。同時に、友人から勧められて簿記の勉強も始めており、この頃には「公認会計士になれたらいいな」という気持ちもありました。

大学4年生になる少し前くらいから体調不良が続き、倒れてしまいました。病院に行くとバセドウ病と診断されました。幸い入院するほどの重症では無かったものの、しばらく家で静養する必要がありました。それまで特に大きなケガや病気も無く元気に過ごしていたので、とてもショックだったのを覚えています。

その後、体調が整ってから本格的に公認会計士の勉強を始めました。

予備校では周りの人に恵まれ、毎日とても楽しく勉強できました。家族の支えが合格を後押ししてくれたのはもちろんですが、予備校の友人たちがいなかったら、絶対に試験には合格できなかったと思います。皆には本当に感謝しています。

この時の受験仲間の1人が、今の夫です。夫が先に合格して東京へ行ってしまったため、遠距離恋愛の後、入社2年目の秋に結婚しました。今は夫婦で会計士として働いています。

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監査法人に入社することを選択したきっかけ

公認会計士の勉強を始めたときは、会計士という職業に対してぼんやりと憧れを抱いていただけで、具体的なことは特に考えていなかったと思います。
公認会計士試験の勉強が進むにつれて勉強仲間の輪が広がり、皆と日々を過ごす中で、徐々に「会計士になって何がしたいのか」「10年後どのような人になっていたいのか」を考えるようになりました。先に受かった先輩方の話を聞き、自分が思っていた以上に会計士の仕事の幅が広く、驚いたのを覚えています。
その際、私には選択肢が多すぎると感じたため、まずは監査法人に入社して監査を経験し、会計士としての基礎を固めていけば自ずと道が見えてくるのではないかと考え、合格後は監査法人へ進もうと決めました。

所属する監査法人を選ぶのは本当に大変でした。
私が合格した年は売り手市場で、公認会計士試験に合格さえすればどこかの法人に入社できる、という雰囲気でした。だからこそ、積極的に情報を収集し、自分にとって本当に良いと思える法人を選ぶ必要があると考えていました。
就活中、よく「人」や「雰囲気」で法人を選んだ、という先輩方の話を聞きましたが、「私はそんな抽象的なものでは法人を選ばない。もっと具体的な情報をしっかり比較して、合理的に選ぶんだ!」と息巻いていました。
しかし、どの法人も魅力的で比較すればするほど迷ってしまい、結局、面接期間が始まっても決めきれませんでした。不安な気持ちの中どんどん選考が進んでいったのですが、その中で出会ったのがあずさ監査法人のある面接官の方でした。面接中、緊張はしていたもののそれまでになく自然体で話すことができ、その面接官の方のこれまでのキャリアのお話を聞いたり、自分の将来のキャリアプランについて色々とお話ししたりする中で、漠然と安心感を抱きました。面接が終わるころには、心の中で「この法人にしよう」と決めていました。
その後、「当初の決意通りしっかり就活した上で、最後の決め手になったのであればそれはそれで良いのではないか」と自分の中で整理をつけ、最終的には私も「人」で法人を選びました。

笹本 真智子さん

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監査法人での仕事の内容、特徴、キャリアパス

入社以来、様々な規模・業種のクライアントの監査に関与しています。
現在メインで関与しているクライアントが今年から会計基準をIFRSへ移行しており、今年は、従来採用していた会計基準とIFRSの違いについての検討、IFRS特有の開示項目の検討等、IFRS移行に関連する業務が多くを占めていました。会計基準等を参照して論点を検討しクライアントの方と議論を重ねたり、調書を一から作ったり、大変なことも多いですが、とても刺激的で面白く、ますます監査業務が好きになりました。

監査法人での仕事はチームプレーが多いため、仕事をする上では常にチームワークを意識して、自分の役割を全うするように心がけています。私は入社4年目で、チームの中で真ん中あたりの職位になることが多いため、先輩と後輩それぞれの立場を理解し、臨機応変に動けるように努めています。

笹本 真智子さん

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あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

監査は1人で作業をすることが多いですが、チームメンバーやクライアントの方と話す機会もそれ以上に多く、適時適切にコミュニケーションを取る能力が求められます。特にクライアントの方とのコミュニケーションは重要で、雑談の中でクライアントの状況の変化等を感じ取ったり、あるべき会計処理や内部統制について説明し合意を得たり、様々な場面でコミュニケーションを取る必要があります。
私は比較的コミュニケーションを取るのが得意な方なのですが、それでも最初は緊張してなかなか自分の考えをしっかり説明できず、とても苦労しました。しかし、普段の業務の中で少しずつ経験を積み、今では、クライアントの方と話す機会があったら積極的に発言して自分の考えを伝えることができ、また、相手の方の立場や主張を理解した上でコミュニケーションを取ることができるようになりました。

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

監査業務の中で実地棚卸立会の担当になった時のことは、とても印象に残っています。
私がメインで関与しているクライアントはとても規模が大きく、全国の色々な所に支店や倉庫があります。とても東京事務所のメンバーだけでは足りないため、全国のあずさ地域事務所でもチームを編成し、あずさ全体となって監査を行っています。
財務諸表監査や内部統制監査の様々なタイミングで協力いただいているのですが、その中の1つに実地棚卸立会があります。全国で一斉に立会を実施するのですが、監査の水準を一定に保つため、メインのチームメンバーだけでなく、各地域事務所のメンバーに指示書を送付する必要があります。また、クライアントの実地棚卸も全国で一定の水準で行っていただく必要があるため、クライアントの担当者も同様に全国に指示を出す必要があります。
関与する人数が多いため様々な立場の人の意見を聞き、最終的に意思を統一しなければならず、また、立会先倉庫の選定や指示書の記載内容の判断等、決めなければならないことも多く、大変でした。
チームメンバーの助けもあり、実地棚卸立会当日は特に大きなトラブルも無く、無事に終えることができました。
これだけ多くの方々と一緒に働いたのは初めての経験で、とても貴重な体験となりました。

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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

私にとって監査の仕事はとても面白く、日々、公認会計士になって本当に良かったなと思っています。また、周りの方にも恵まれ、とても良い環境で仕事ができています。入社して日が浅いということもあり、公認会計士という仕事自体ではまだあまり悩んだことはないのですが、チームプレーという特性上、人間関係で悩んだことはあります。
対立しかけている二者の間に入らなければならない状況だったのですが、立場上、どちらの話もしっかり聞いて何とか1つに纏めなければならず、また、弱音を吐くこともできず、本当につらかったです。そんな中でも助けてくれる人や「笹本さんがいてくれて良かった」と言ってくれる人がいて、とても救われました。応援してくれる方々のためにも頑張ろうと思い、なんとか役割を全うすることができました。
非常に苦労しましたが、早い年次で貴重な経験をすることができ、とても良い勉強になりました。

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人生の目的と公認会計士という資格

私の人生の目標は「幸せな女性になること」です。
「幸せ」と言っても色々と定義はあると思いますが、私は、家族や友人たちと毎日楽しく充実した日々を過ごし、夢中になれる仕事をずっと続けて、自信あふれる自立した女性になることができれば、「幸せな女性」に近づけるのではないかと思っています。

監査業界は、産休・育休制度や復職時の支援制度、時短勤務制度等が充実しており、女性にとってとても働きやすい環境が整っています。実際にこれらの制度を利用している先輩方が身近にたくさんいるので、非常に心強いです。私は今の仕事がとても楽しく、できるだけ長く続けたいと思っているので、その時が来たら私もこれらの制度を最大限利用して、できる限り自分にとって良い環境で働きたいと考えています。
また、監査には、1年のうち繁忙期と閑散期という波があり、閑散期に長期休暇が取りやすい傾向があります。私は、入社来毎年閑散期に長期の海外旅行へ行き、趣味のダイビングや買い物等を楽しんでいます。昨年は、長期休暇を利用して海外で結婚式を挙げました。お盆やお正月もたっぷり休めるので、いつも実家に長めに帰ってのんびり過ごしています。

会計士の働き方を良く知らないまま会計士になりましたが、その実態は私の人生の目標にとても良くマッチしており、会計士という資格を取って本当に良かったなと思っています。

笹本 真智子さん

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これから成し遂げたい事、将来の夢

まだまだ監査について分からないことも多いので、しばらくは今の業務を続けたいと思っています。少しずつステップアップしながら、監査のより深いところを知りたいです。
その一方で、最近は、クライアントの方との関わり合いを通してアドバイザリー業務にも興味が湧いてきたので、私の今までの経験が生かせるような案件があれば、ぜひ関与していきたいと思っています。
また、英語の勉強にも力を入れて、法人内の語学留学制度を利用して海外へ留学したいと考えています。先輩方は英語を話せる方が多く、先輩方のように英語を使って仕事ができれば素敵だなと思っています。

プライベートでは、夫との共通の趣味であるダイビングの経験をもっと積んで、色々な海の景色を見たいなと思っています。また、最近、先輩や同期に誘われてゴルフを始めたので、もっと良いスコアが出せるように練習に励みたいです。私が所属している事業部では毎年ゴルフコンペが開催されており、定年退職するまでにこのコンペで優勝するのが夢です。

笹本 真智子さん

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キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

より充実した日々を過ごすためには、いつも笑顔で、何事も楽しんで取り組むことが大事だと考えています。

私の経験上、同じ出来事でも、「やらされている」と感じながら取り組むより多少無理やりにでも楽しいポイントを探して自発的に取り組んだほうが、得るものが大きいからです。
むっとした顔でいるより笑顔でいたほうが周囲の人々もつられて笑顔になり、自然と楽しい気持ちになれるので、できるだけ笑顔で人と接するように心がけています。

仕事の中でも、この姿勢はとても生きるのではないかと考えています。
監査は、チームメンバーやクライアントの方など様々な方が関わって業務が成り立っており、人とコミュニケーションを取ることは避けて通れません。チームメンバーはもちろんのことクライアントの方も、笑顔で接すれば自然と会話が弾み、思わぬところで業務に役に立つ情報をいただけることもあります。

私はまだまだ道半ば以下ですが、この姿勢を忘れずに、いつか素敵な女性会計士になりたいと思っています。