
KPMG米国(あずさ監査法人から出向中)
Deal Advisory ディレクター
松本 義政
まつもと よしまさ
グローバルM&Aに精通したプロフェッショナル
1986年8月13日生まれ(40歳) 大阪府出身 アメリカ(ロサンゼルス)在住
立命館大学経営学部

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キャリアサマリー
◆あずさ監査法人にて監査業務に従事 タイヤメーカー、地方銀行、スポーツ用品の卸売等の監査業務に従事しました。会社の仕組みをよく勉強できた期間であり、現在の業務のファンダメンタルズとして生きております。
◆直近11年間は、KPMGジャパン及び米国にて、スタートアップ企業からディール規模1兆円超に至る、90件を超えるM&Aをサポート。コアスキルは財務DD 2012年に同法人のアドバイザリー事業部に異動しました。監査自体は好きでしたが、クライアントと同じゴールに向かう業務に魅力を感じたためです。アドバイザリーでは、財務デューディリジェンス(DD)を中心とするDeal Advisory業務に従事しました。財務DDとは、M&Aの局面において、対象会社を財務の観点から調査し、RiskとRewardを取り纏め、どのように価値評価や契約書に落とせば良いかを一気通貫でサポートする業務です。「自分がクライアントだったらどうするか」を常に考えつつ、短期間で高品質のサービスを提供することにやりがいを感じております。
◆現在、KPMG米国のディレクターとして、日米両方の事業会社・PEファンドのM&Aをサポート KPMG米国のDeal Advisoryに出向し、米国のロサンゼルスで働いております。業務は財務DDが中心であり日本での経験を生かせるものの、基本的にアメリカ人とチームアップをするので、業務の9割以上は英語です。それに文化や慣習の違いも重なりチャレンジングな局面はありますが、自分自身のプロフェッショナルとしての成長と、日本企業のグローバル化をサポートしている実感もあり、充実した日々を過ごしております。
あずさ監査法人の大阪事務所に帰任し、Deal Advisoryチームのディレクターとして、日米両方の事業会社・PEファンドのM&Aをサポートする予定です。
父親が警察官、母親が教師と、会計とは縁の薄い家庭に育ちました。小学生の時は、通知表の「人の話を聞く」がいつも「頑張りましょう」をもらうほどお喋りだったと聞いております。中学・高校はバドミントンに精を出し、中学生の時に全国大会にも出場しました。
会計との出会いは大学での簿記3級の授業です。3つの要素(勘定科目、金額、借方/貸方)で経営活動を表現できる学問に感銘を受けました。また、両親の影響で「手に職」を付けたかったこともあり、大学1回生の時に公認会計士の勉強を始めました。幸い大学3回生の時に試験合格し、2007年にKPMGジャパンのメンバーファームである、有限責任会社あずさ監査法人(あずさ監査法人)に入所しました。
02
監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
公認会計士を目指したのは、会計に興味があったことや手に職を付けたかったこと、加えて、数学が得意であったことも理由の一つです。公認会計士を名乗るのであれば監査も経験したほうが良いと考え、自然な気持ちで監査法人に入所しました。大阪在住でしたが、あずさ監査法人を選んだのは、関西で上場企業の監査シェアが一番高く、多くの経験を積むことができそうと思ったためです。
結果として、監査をやって良かったと思っております。理由は数字の裏側にある経営活動を読む訓練を勘定科目別に経験できたこと、及び数字を作るために必要なプロセスや各勘定科目のサポート資料の感覚も身に付いたためです。

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今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
あずさ監査法人に入所後、4年半は監査に従事し、その後、法人内のアドバイザリー事業部に異動しました。監査法人に対する社会の期待は監査に留まりません。KPMGジャパンにはアドバイザリーの専業会社もある一方で、あずさ監査法人のアドバイザリー人員は約900名と、監査のみならずアドバイザリーも本気でやっているのが特徴的かと思います。
自分で言うのも何ですが、公認会計士として面白いキャリアを積んでいるかなと思っております。大阪事務所の監査事業部でキャリアをスタートし、同法人の大阪事務所のアドバイザリー事業部に異動、その後同法人の東京事務所のアドバイザリー事業部勤務を経て、現在、KPMG米国に出向し海外でアドバイザリー業務を提供しております。多様なキャリア機会を提供してくれる、あずさ監査法人そしてKPMGに感謝しております。
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あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
①会計、②M&A、③グローバルが当方の強みであり、現在のDeal Advisory業務で生きております。
①会計:監査時代に培ったファンダメンタルズをスタートに、これまで90件以上の財務DDを提供しました。数字から経営活動を読み解く力は誰にも負けないと思っております。
②M&A:スタートアップ企業からディールサイズ1兆円超まで、インダストリーも様々なM&Aを11年以上サポートしております。発見事項の報告に留まらず、それらの価値評価や契約書の具体的な落とし込み、或いはディール全体のプロセスや交渉まで幅広く経験があります。また、事業会社もPEファンドもクライアントにいることから、両方が気にする視点がわかるのも強みかと思います。
③グローバル:これまで40件以上・10ヵ国以上のクロスボーダーM&Aをサポートしました。加えて、米国でKPMG米国のディレクターとして、米国の現地チームをリードし、日米両方のクライアントに対してDeal Advisory業務を3年間提供しております。これら知見や経験に裏打ちされる、グローバル案件へのケイパビリティは誰にも負けないと思っております。

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
2つあります。①クライアントと共に難易度の高いM&A案件をやり切った時と、②再生企業の社長から温かい言葉をもらった時です。
①は、ある日本の上場会社が米国上場会社を買収する案件でした。先行して競合他社がTOB提案をしており、後発としてクライアントもTOB提案を提出し、KPMGが財務・税務等のDDを提供することとなりました。売上高数千億・100ヵ国以上でビジネスを展開する対象会社でしたが、後発TOBであることもあり、3週間でDDをやり切る必要がありました。総勢50名以上のKPMGプロフェッショナルを6ヵ国を超えて組成し、自身がセントラルチームとして、財務DD及びクライアントコミュニケーションを担当しました。3週間は死ぬほど働いたものの、クライアントの意思決定に資する調査結果を報告できました。結果として案件は成就しなかったものの、終わった後に、クライアントから多大な感謝の言葉を頂戴し、(それもきっかけとなり)クライアントの会計監査をKPMGに変えていただけました。M&Aのダイナミックと個人の成長を感じることができた案件でした。
②は、小規模な旅館の再生案件です。歴史のある旅館であったものの、過去の過大投資から資金繰りに窮境されていました。DDから始まり、事業計画の策定や、金融支援をKPMGがサポートしました。地元の有力企業にスポンサーとなっていただき、債権放棄で話を纏めることができたものの、社長には経営者責任の明確化で退任いただかざるを得ませんでした。その際に社長からもらった言葉が「従業員40名の旅館だが×4の160名の家族を背負っているつもりでやってきた。自分が退くことで、160名を路頭に迷わせずに済んだのはKPMGのおかげだ。ありがとう。」でした。この仕事をやっていて良かったと思った瞬間の一つです。
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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
監査時代はクライアントのベネフィットと証券市場の番人としてのバランスに悩みました。ありがちな話ですが、クライアントのベネフィットを追求しすぎると、証券市場の番人としての立場が揺らぐ、監査というのは非常にバランスが難しい仕事だなと思いました。
当方の場合、クライアントと同じゴールに向かいたい思いが強くなり、アドバイザリーに異動しました。公認会計士の一つのキャリアとして、当方のようなキャリアがあっても良いかと思います。
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人生の目的と公認会計士という資格
公務員であった両親の影響で、「信頼される職業的専門家」になりたいと思っておりました。その意味で、公認会計士という資格を取って良かったと思っております。もちろん肩書だけで仕事は取れませんし信頼も勝ち取れませんが、同資格があることで、監査法人に入所でき、優秀な先輩/後輩や良質なクライアントに囲まれ、アドバイザリーへの異動、そして海外赴任までさせていただきました。プロフェッショナルとして伯を付け、自身を鍛える場を望んでいる人にとって、良い資格だと思います。

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これから成し遂げたい事、将来の夢
2024年7月にKPMGジャパンの大阪事務所に帰任します。短期的には「日本で一番難易度の高いM&A案件が回ってくるチーム」を作りたいと思っております。難易度の高い案件でお声がかかるのは専門家冥利につきます。更にそれを、チームとして認知され声がかかるようになると、個人としてもチームメンバーとしても、良い成長の場にできると考えているためです。
個人のビジョンは「日本企業がグローバル競争に勝ち抜くのを、M&Aという側面から支援する」です。更なる成長を求めて日本企業が海外の会社を買う、残念ながら上手くいかなった海外子会社を売る/リストラに取り組む、といった経営戦略は、これからも重要であり続けると考えております。そうした局面において、深い知識と経験に基づき、クライアントのM&Aの「真のパートナー」として、最初にお声がかかり、最後まで並走できる存在を目指したいと思っております。

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キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
キャリアを模索する会計士
会計士には色々なキャリアがあると、今一度認識いただけると良いかもしれません。監査の道を極めて監査のプロになるのも良し、当方のようにアドバイザリーの世界に行くのも良し、事業会社又は独立という選択肢もあります。一方で、「どの経験も無駄にならない」ということも併記させていただければと思います。どのような業務にも本質はあり、学べるところは必ずあるので、そのような姿勢で日々の業務に取り組むことが大事かと思います。
会計士受験生へのアドバイス
公認会計士はキャリアの可能性を拡げてくれる、非常に汎用性のある資格だと思います。もちろん、受験勉強は大変ですが、それを差し引いてもプラスかと思いますし、仮に合格できなかったとしてもその過程で得た知識は社会に出て必ず役に立ちます。興味がある方は、まずは簿記3級から始められてはいかがでしょうか?取り組みやすい資格かと思いますし、向き・不向きもわかるので、興味を持てたら簿記2級や公認会計士等のネクストレベルを目指されても良いかもしれません。既に公認会計士の受験勉強を開始されている方においては、実際に公認会計士として働いている人の話を聞くと、リアリティも沸くしモチベーションも上がるかと思います(当方も受験勉強時代、先に合格された人の話を聞いたり、「合格したらこれをしよう」というのをイメージすることで、モチベーションを保つようにしておりました)。皆様の努力が報われ、一緒に働ける日が来ることを楽しみにしております。


