会計士の履歴書
大久保 昭平

CaN International Holdings 株式会社

代表取締役

大久保 昭平

おおくぼ しょうへい

日系・外資系企業のクロスボーダーの経営課題に最適なソリューションを提供。海外志向の専門家が多数集まる総合コンサルティングファームを率いる起業家

1980年1月17日生まれ(46歳) 高知県出身 東京都在住

立命館大学 卒業

大久保 昭平

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キャリアサマリー

2003

新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)入所 マネージャーとして国内外の様々な業種の大手企業に対して会計監査及びコンサルティング業務を行う

2010

シンガポールに渡り、SCS Global Groupに参画 シンガポール及び日本の監査法人のパートナーとして会計監査、財務デューデリジェンス、各種コンサルティング業務に従事する

2011

SCS Global Financial Advisory Pte. Ltd 設立、代表取締役就任 クロスボーダーM&A、シンガポールIPO、国際税務、海外進出、事業戦略等に係るコンサルティングを行う

2012

日本に帰国し、CaN International Group設立、代表に就任 CaN Internationalでは、グループ経営管理、クライアント開発、各種コンサルティング業務に従事する

CaN International Group 代表

専門は、コーポレート・ファイナンス、経営戦略、会計監査、国際経済

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監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

関西の大学を卒業後、新日本監査法人の東京事務所に就職。監査法人では主に日本の大企業や外資系企業に対する会計監査業務を担当しました。シニアからマネージャーまでの間には大手電機メーカーの会計監査業務と並行して、同社へのJSOXやIFRSの導入支援業務にも携わりました。こうしたプロジェクトでは、適正な財務報告の検討のためにも、事業の特徴や業務フローをより深く理解する必要があったため、ビジネスに対する理解も深まりました。
 一方、この頃、それまでとは全く異なる環境に身を置いてゼロから何かにチャレンジしたいという漠然とした気持ちが出てきました。ただ、具体的にやりたいことが明確でなかったため、まずは環境を変えようと、当時は英語も全くできない状態だったのですが、英語の勉強も兼ねてオーストラリアに移住することにしました。
 オーストラリアでの生活も半年になるころ、アジアでは日系企業の進出が活発化しており、日本人向けの仕事も多く、欧米と比較してビザも取りやすいということを聞き、アジアでの就職を考え始めました。そして幸運にもシンガポールで働く機会を得ました。
 シンガポールの就職先では当初、日系の現地法人に対して会計監査業務を行っていましたが、クライアントからの相談は会計監査の領域を超えたものも多く、また東南アジア進出に関する日系企業からの問い合わせも増加していたため、そのニーズに応えるべく、2011年に現地でコーポレート・ファイナンス専門のコンサルティング会社を設立。クライアントの多様なニーズの発掘を行い、案件ごとに最適なチームを組成することによってサービス提供を行いました。その中で、クロスボーダーM&A、シンガポールIPO、国際税務、海外進出、事業戦略など、幅広い領域に渡るコンサルティング業務を経験しました。どれもクライアントの成長戦略に関わるものであり、成長市場であるアジアの現地で日系企業の事業支援を行う日々は刺激的でやりがいのあるものでした。
 また、会計やファイナンスの専門家といった観点からのみでなく、事業家の観点からコンサルティングサービスを行っていくことの付加価値を感じたのもこの頃です。この時の経験が、クライアントのニーズに幅広く対応したサービスを提供する現在のキャリアに繋がっていると思います。

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今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

日本国内市場の成長が大きく見込めない中、海外事業への参入や拡大を目指す企業は増加しています。特にアジア新興国では生活水準の向上に伴う市場拡大や企業活動の活発化が著しくなっています。そのような環境下、CaN Internationalでは、日系企業が直面するクロスボーダーの経営課題に対して最適なソリューションを提供しています。現在は、東京、シンガポール、香港、タイ、ベトナムに自社拠点を有し、その他の国においては提携先と協力してグローバルネットワークを構築しています。
 業務範囲は海外進出コンサルティング、クロスボーダーM&A、国際税務コンサルティング、進出地域における各種コンサルティングと多岐にわたりますが、我々のサービスの特徴は独自のコンサルティングスタイルにあります。CaN Internationalでは、海外進出する日本企業の会計・税務面のトータルサポートはもちろん、事業面もカバーする事で差別化を図っています。企業が海外事業を進めていく上で、直面する問題が明確でないケースは非常に多くみられます。そのような状況でも、適切な課題を設定し、対応策を提示するのみでなく、時には実行支援も手掛けられることが我々の強みです。メンバーは従来のコンサルティングファームがカバーしきれていなかったニーズに対応したサービスを提供することに日々チャレンジしています。
 クライアントのサポートにあたるのは、会計・税務等の専門家で海外事業に精通したメンバーです。我々はクライアントの海外事業を成功に導くために現地の会計・税務制度に関する情報の日々のインプットはもちろん、各国の歴史的背景や文化・商習慣を理解している必要があります。付加価値提供というプレッシャーと海外関連業務の経験がコンサルタントに成長をもたらし、それが継続した案件の受注に繋がるといった好循環が生まれています。
 また、2018年4月にはCaN International日本において、外資系企業の日本法人向けインバウンド業務に特化する株式会社日本マネジメント・アドバイザリー・コンサルタンツ(現CaN International Consulting 株式会社)の株式を100%譲り受け、新たに7名の従業員を迎えました。これまでのアウトバウンド領域の深化に加えて、インバウンド領域にも対応可能な体制を構築することによって、サービスラインの拡充、組織としての専門レベルの向上が達成されました。

事業統合時の写真、高橋代表公認会計士と

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あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

海外での勤務経験及び多数のクロスボーダー案件実績が私独自の強みの一つであると思いますが、さらに、私自身がコンサルティングサービスを提供する組織の経営者でもあるため、公認会計士という専門家の枠を超えて、事業家目線でコンサルティング業務を提供することができるという点も他の専門家との差別化になっているのではないかと考えます。
 現在の私のグループでの役割ですが、サービス提供のみでなく、マーケティングやマネジメントとして組織を運営する為の拠点開発、人材採用・育成などの組織体制整備も担っています。
 クライアントの事業活動エリアが海外であることから、サービスの提供にあたっては、複数国においてその都度最適なチーム体制を構築する必要があり、また、そこには各国間の調整といった業務が発生します。新規市場への参入であれば、経営企画部、販売事業部、製造事業部、開発事業部、経理部、外部コンサルタントが、M&Aの場合にはそれに加えて相手先企業、FAや会計事務所、法律事務所やその他の専門家が関与します。各自のバックグラウンドや業務領域、有する利害関係は異なりますので、コンサルタントにはこれらの登場人物の業務範囲の明確化、スケジュール管理やコミュニケーションといったファシリテーション機能が求められます。これらは監査法人のインチャージ業務に求められる機能と非常に似ています。ご存知のとおり監査現場のインチャージには、クライアント、監査チーム、監査法人の品質管理部といったさまざまな関係者の役割や能力、パーソナリティーを考慮したアサインやスケジュール管理といった高度な調整機能とコミュニケーション能力が求められるためです。

CaN International 日本のシニアメンバー

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

他社では手掛けられないような困難な業務をCaN Internationalのメンバーが協力してやり切ったときです。また、その結果クライアントから感謝されたときは感慨もひとしおです。
 一緒に働く従業員が増えたり、従業員が結婚・出産したりするといったことも、心が大きく動く出来事です。2018年4月にはCaN International東京事務所で初の新卒社員も誕生し、メンバー全員で大きな喜びをもって歓迎したことも心に残る出来事でした。

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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士という仕事に関連して深く悩んだことはあまりありません。会計や監査といった業務領域が自分に合っていたのだと思います。しかし、新卒で監査法人に就職した際には、社会人としてのビジネスマナーやビジネスの現場において目上の方たちと会話するための一般的な教養の習得には苦心しました。これらに関しては年齢を重ね中堅となった今、更にその重要性が増しているようにも思います。生涯勉強だと痛感する日々です。

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人生の目的と公認会計士という資格

人生の目的というと哲学的な問いかけの印象をうけますが、いずれにせよ私の人生において仕事の占める重要性は高く、公認会計士という資格は自分にとって欠かせないアイデンティティーになっていると思います。

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これから成し遂げたい事、将来の夢

CaN Internationalが提供するサービスを求めている企業はまだまだたくさんいます。グループの専門家の個々人の能力向上はもちろん、人員を増加し組織力も上げていく必要があると感じています。
 CaN Internationalの理念に共感し、参加してくれる会計専門家をお待ちしています!

メンバーでの飲み会の風景

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キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

公認会計士受験生へのアドバイスですが、まずは試験に合格しない事には何も始まらないので、勉強を頑張ってください。特に、公認会計士の受験勉強は長期にわたりますので、友達と飲みに行ったり、散歩をしたりといった自身にとって息抜きになることに加え、経済小説を読む、先輩の公認会計士と話をする、このようなサイトを読むなど、モチベ―ションも維持しながら公認会計士受験を乗り切ってください。

公認会計士に対しては、監査法人の次のステップを考えている人であっても、監査経験は非常に重要であることを知ってもらいたいです。どのような職種に就くにしても、監査法人で培われた能力はとても役立ちます。監査法人で何年勤務するかは各自の年齢や希望進路によっても異なるかと思いますが、どのようなキャリアに向かうのであっても出来ればインチャージ業務は経験しておくことをお勧めします。
 会計監査業務を進めていくには、多くの関係者の調整が必要であり、上場企業の経理部長や役員、そして時には社長といった優秀な人達を相手にディスカッションをこなし、するべき主張をしながら、利害を調整して落とし所を見つけ、現場を取りまとめていく能力が求められます。そこでは会計・監査知識だけでなく、高いレベルでのコミュニケーション能力や調整能力が必要とされます。どのようなビジネスであっても多かれ少なかれ関係者は存在します。特にCaN Internationalの事業領域である海外ビジネスでは、関係者が複数にわたりその国籍も様々であることが多く、そのようなバックグラウンドの異なる関係者の調整は非常に重要です。会計監査業務を通して培われたきめ細やかな対応や調整能力は、その後のキャリアで必ず自らの強みとなります。やはり会計監査業務は公認会計士の基本です。しっかりと身に付けた上で次のステップに羽ばたいてもらいたいと思います!