
株式会社JTOWER 他
社外取締役 他
大場 睦子
おおばむつこ
プロフェッショナルとして、社会のためになることに貢献したい
1986年5月19日生まれ(40歳) 千葉県出身 東京都在住
早稲田大学商学部 卒業 2013年合格

01
キャリアサマリー
サービス業と金融機関に勤務の後、早稲田大学商学部 編入学
公認会計士試験 合格
早稲田大学商学部 卒業
有限責任あずさ監査法人 入社 国内上場企業やIPO準備会社の監査等を経験
有限責任あずさ監査法人 退社 株式会社JTOWER 社外常勤監査役 就任 大場睦子会計事務所 設立
私は、一度社会人を経験した後に改めて大学に入り直したので、経歴としては少し変わっているほうかもしれません。
早稲田大学に編入学をしたのは、経営や会計について根本から学び直し、付け焼刃ではない厚みのある知識を身につけたいと考えたからです。もちろん社会人生活のなかで学べる事はたくさんありましたが、企業の活躍に貢献できる人間になりたいと考えていた私にとって、当時の自分では力不足だと感じていました。
ただ、本来は社会人としてキャリアを積めるはずの丸々3年間を勉強の時間に使うことは、個人的にはひとつの大きな決断でした。この3年間は、経営や会計は当然のこととして、積極的に様々な事を学び、自分の力にする修業期間にしようと考え活動しました。詳細は割愛しますが、この期間は良い意味で濃くて思い出深い記憶がたくさんあります。そのうちの一つが、公認会計士試験に合格したことでした。
大学卒業後は、あずさ監査法人に入社しました。監査法人は、入社早期から経営層とコミュニケーションを取る機会があることや、多様な企業の経営や会計を学ぶことができる機会に恵まれていることに魅力を感じました。入社の際に自分のなかで決めた監査法人での修業期間は3年間で、その後は独立しようと決めていました。実際は、もう少し学びたいことがあったため1年延長し、4年間と少しの在籍となりました。
大学入学前からの目標でもあった、より経営者と近い立場から企業の活躍に貢献する仕事をするために、2018年に独立をしました。
独立準備の一環として既に独立している諸先輩方の話を伺ってまわり、たくさんのアドバイスをいただきました。会計士のネットワークは強いとよく耳にしていましたが、皆さんとても親身になってくださり、本当にありがたかったです。
その先輩のうちの一人から、「知人の会社が公認会計士資格を持った女性の監査役を探している。話を聞いてみないか。」という話をいただきました。それが、現在監査役として就任している株式会社JTOWERとの出会いであり、現在の働き方に至ります。
02
監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
あずさ監査法人では、大手上場企業からIPO準備会社まで様々な企業の監査を担当しました。
自分で範囲を限定せず多くのことを学びたいと考えていたので、特段入社時に配属先の希望を出すことはしませんでした。
入社後は総合商社の監査チームに配属され、担当パートナーを始め優秀なチームメンバーに囲まれ、多くの事を学ばせていただきました。企業側も公認会計士と同等以上の知識を持つ優秀な方ばかりという緊張感のある環境で、勉強の毎日でした。
そのような恵まれた環境に身を置くことができたため、監査法人所属期間にわたり、会計から事業まで多岐にわたる高度な知識を学び経験することができたと感じています。
加えて、シニア昇格後はIPO準備会社を直前期から担当し、上場達成を実現することができました。
改善点と改善案を見つけ、体制向上に向けて会社の方と議論をすることは、苦労もあった分、得るものも大きかったです。監査チームで上場セレモニーを見に行ったのですが、自分の事のように嬉しかったのを今でも覚えています。
個々の監査業務でいうと、特に経営者等とのディスカッションや重要な会議の議事録の閲覧、重要案件の稟議書の閲覧が大きな経験となっていると感じています。個々の案件に関する検討過程やリスク対応、内部統制の構築等々、多くの企業の手本となるような企業の経営・管理体制を学びました。こういう企業の機密情報に触れる貴重な経験ができるのは、監査法人ならではかもしれませんね。
自分の性格上、いわゆる証憑突合のような地道な監査手続はあまり性に合わないかもしれないと思っていましたが、その経験も現在の業務を支える土台として生きていますので、監査法人での経験に無駄な事などなかったと感じています。
数年後には独立することを監査法人入社前から決めていたのでキャリア選択に迷うタイミングはありませんでしたが、入社当初から法人内外の先輩方から積極的にたくさんのお話を聞くことや良いご縁を作ることは心掛けていました。

03
今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
今現在は、会計事務所の所長と株式会社JTOWERの社外常勤監査役に従事しています。
監査役のお仕事は、簡単に言ってしまうと、日常的に経営者を監視することが難しい株主から負託を受け、企業が健全に経営され、成長することができているかを確認することです。必要な場合は、誤った道に進んでしまわないよう経営層に意見をすることも求められます。一見、経営者と対立関係にあるような仕事だと誤解される方もいるかもしれませんが、アプローチの仕方は違えど、会社を良くしていきたいという思いや見据えている方向に違いはありません。
株式会社JTOWERは、通信インフラシェアリング事業を行っている企業であり、私がこの記事を書いている現在、国内4大携帯キャリアの全てに共用化サービスを提供することができる唯一の企業です。創業10年弱の若い会社ではあるものの、第一印象としては、社長を始め優秀な人材が集まっており、一人一人が非常に真面目で誠実に仕事に取り組んでいるので、良い意味で社歴が浅いとは思えない安心感のある企業だなという印象でした。私が就任したのは上場直前期でしたが、東証マザーズに上場した現在は、より一層体制が向上し事業も拡大しつつあり、更に頼もしさを感じています。
上述したとおり、監査役は業務を執行する役職員を見る立場にあり、自ら業務を執行しませんし、してはいけません。個人的には、監査役は、子供の健全な成長を陰ながらサポートするお母さんのような存在だと思っています。人の成長も企業の成長も共にちょっとしたリスクはそこかしこに潜んでいます。足かせとなるような手こぼしがないようフォローし、これからも企業が健全に成長することができるよう監査役業務に誠実に取り組んでいきたいと考えています。
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あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
優秀な諸先輩方がいるなかでなかなか難しいところですが、個人的には人とコミュニケーションをとることや俯瞰的に物事をみること、論点の根本を考えることが好きで、一つの強みでもあると思っています。あとは、人の縁に恵まれていることも強みですね。
元々小さい頃から人見知りで緊張しいだったせいか、相手の気持ちを大切にすることを大事にしています。
私は、会計監査であっても、監査役監査であっても、共通の大前提となるものは、相手の声に耳を傾けることだと思っています。取締役会や経営会議から日常の雑談まで、人の話を聞くことを大切にし、そこから少しでも「何かおかしい」という違和感を感じるようであれば、その直感を大切にするようにしています。
執行の立場からはなかなか気付くことができない経営上の思わぬ弱点や改善点を見つけ、フォローすることで社員の皆さんが本業に集中することができる。そんなサポートができればと思いながら、日々監査役の仕事に取り組んでいます。

05
仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
会計監査と監査役監査の違いを実感したことでしょうか。
監査役就任前から立場の違いや監査範囲の違いは認識していましたが、実際に就任してみると、時点やスピード感の違いも大きいと感じました。
会計監査は基本的に、既に確定している「過去の数字」を対象にしますが、監査役監査においては、過去の数字の分析はもちろん重要ですが経営全体からすればあくまで一つの要素にすぎません。現在会社がどのような立ち位置にあり、将来に向けてどのように動こうとしているのか、「生きた情報」に注意を払うことが必要です。監査法人での経験はもちろん生かすことができますが、監査役としての責務を全うするために、更に知識と経験を重ね、書籍等からの自己学習や監査役の諸先輩方からのご教示等を通じてたくさん学び、徹底して能力向上に努めていく必要があると感じました。これは、自分にとってもかなり良い気付きであったと感じています。
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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
公認会計士という仕事に関連して深く悩んだことはありません。
監査法人時代は、会計監査の意義や業務内容、今後のキャリア等に悩む同僚も少なくありませんでしたが、私はキャリアサマリーにも記載のとおり監査法人での修業期間も決めていましたので、迷う事なく自分のやるべき事に集中することができました。
そういう意味では、自分が「なにをしたくて」「なぜここにいるのか」を考え、ぼんやりでも良いので自分なりの答えを持っておくというのは、悩みを乗り越える手段の一つになるのかもしれません。
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人生の目的と公認会計士という資格
究極の目的になってしまいますが、最高の人生だったと笑いながら死ねたら幸せだなと思っています。何かの選択で悩む時は、後悔が残らないか、自分がわくわくするかを考えて選ぶようにしています。途中にどんなに難しそうな事や辛そうな事があっても、挑戦する気持ちを大事にしたいと思っています。
公認会計士という資格は、多くの選択肢に恵まれている資格だと思います。自分の挑戦を支えてくれる存在の一つなので、これからも人生の目的を達成するために、存分に活躍してくれるだろうと思っています。

08
これから成し遂げたい事、将来の夢
どのような形にせよ、プロフェッショナルとして社会のためになることに貢献できるお仕事ができればと思っています。
今後の展望として考えていることはいくつかありますが、まだ選択肢は限定しないようにしています。
会計士が活躍することができるフィールドは本当に幅広いので、これから更に見聞を広め、自分の力で社会のために何ができるか、楽しみつつ答えを出していく予定です。

09
キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
公認会計士の資格やそれに伴い得られる知識は、ビジネスにおける基礎体力のようなものでもあり、仕事を楽しむためのサポートツールの一つでもあると考えています。
公認会計士であることでキャリアの選択肢を広く持つことは可能ですが、言うまでもなくそこから活躍できるかどうかは自分次第です。また、自分が楽しいと思える仕事に出会えるかどうかも、実際に自分自身が挑戦してみないとわからないことが多いと思います。だからこそ、人生は面白いですよね。
今現在キャリアを悩まれている方は、必ずしも早く一つのキャリアに限定しなくてはと焦る必要はないのではないかと思います。ただこれは、考えを先延ばしにして良いよという話ではありません。まずは多くの世界に触れ、日頃から自分が「なにをしたいのか」「なぜしたいのか」を考え、徹底的にビジネスの基礎体力をつけ、いざ自分に合うフィールドを見つけられた時に活躍できるよう、取り組んでいくことが良いのではないでしょうか。
私はありがたいことに良い出会いに恵まれ、今のキャリアを形成してきました。
仕事も遊びも全力で楽しみ、良い人や良い物に積極的に出会いに行ってみることも、決して無駄ではないと思います。
私も何かしらで皆さんのお力になれるようなことがあれば嬉しいので、必要であればいつでもご連絡ください。応援しております。


