
株式会社グッドグリーン
代表取締役CEO
西澤 正文
にしざわ まさふみ
監査法人、外資金融、コンサルティングからベンチャー起業家へと転身した公認会計士
1983年8月21日生まれ(43歳) 千葉県出身 東京都在住
慶應義塾大学 総合政策学部総合政策学科 卒業

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キャリアサマリー
新日本監査法人監査法人国際部に入所。外資系企業の監査やコンサルティングに従事
JPモルガン証券株式会社調査部に入社。株式アナリストして製造業の調査・分析・レポーティング業務に従事
デロイトトーマツコンサルティング株式会社のCFOサービスに入社。大小様々な企業の経営管理・収益改善・業務プロセス改善等に関わるプロジェクトに携わる
レバレジーズ株式会社に入社。事業部長・新規事業開発室・中途採用責任者を兼任し、新規事業の開発・採用業務・メディア運営など様々なポジションを担当
株式会社GOOD GREENを設立し代表取締役に就任。 「居心地と働き心地を改善して、そこにいる人々の快適さと効率を向上させること」を目指して、観葉植物のレンタル・リースと販売、コンサルティング等の事業を推進中。 【サービス1:<a href="https://goodgreen.jp/" target="_blank">グッドグリーン</a>】<a href="https://goodgreen.jp/" target="_blank">https://goodgreen.jp/</a> 【サービス2:<a href="https://driversjob.jp/" target="_blank">ドライバーズジョブ</a>】<a href="https://driversjob.jp/" target="_blank">https://driversjob.jp/</a> 【サービス3:<a href="https://hoteljinzai.com/" target="_blank">ホテル人材バンク</a>】<a href="https://hoteljinzai.com/" target="_blank">https://hoteljinzai.com/</a>
株式会社GOOD GREENをバイアウトにより譲渡し、西澤経営会計事務所を立ち上げる。 【西澤経営会計事務所】<a href="https://nishizawacpa.tokyo/" target="_blank">https://nishizawacpa.tokyo/</a>
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監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
大学在学中から起業には興味をもっていたものの、具体的に何をするかのイメージが持てず、父親の経営する会社を手伝ったりしていたがピンとこなかったために2年目で中止した。その後、会計士だった母親のススメや、友人たちが“どうやら経営に役立つらしい”と会計士という資格を勉強し始めていたので、自分も便乗してみた。
監査法人は当時売り手市場だったので、“なんとなく”の感覚で先輩がいた新日本監査法人に入所してみた。新日本監査法人では外資系企業を中心に監査業務8割、会計関連コンサルティング業務2割といった割合で業務に従事し、大企業と中小企業をバランス良く担当することができた。その後のキャリア選択については、慶應義塾高校在学中にアメリカに留学していたことで得意だった英語、そして公認会計士としての強みである会計といったバックグラウンドを活かしながらも、より数字を過去よりも将来に向けて活かせるような仕事を考えていた。また、当時20代で若かったこともあり、世の中のトップレベルの人たちが集まると言われる業界で自分の力を試したいという気持ちが大きかったことから、大手の外資系金融機関に転職した。

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今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
2016年に雰囲気・健康・利便性の改善をテーマに”ハタラキゴコチをつくる会社”として株式会社GOOD GREEN(https://goodgreen.jp/)を創業した。
私は自分自身の強みと弱みを分析した結果、プログラマーとして何かサービスをつくることが得意な訳ではなく、また専門領域となるような業界に精通した人間ではないと理解していた。そのため、市場選び・オペレーションエクセレンス(他社よりも効率的な業務方法を確立することによって優位性を築くこと)・事業展開のストーリーで戦っていくことが、会計士→投資銀行→コンサルといった自分自身のバックグラウンドに照らし合わせてアドバンテージを活かした戦い方になると考えた。そこで、安定性の観点から”to Cではなくto B”、収益性の観点から”モノではなくサービス”という2軸のもとに様々な事業を調査し、グリーンレンタルという古い慣習の残る業界からアプローチすることに決定した。このような過程を経て誕生したのが、株式会社GOOD GREENである。
株式会社GOOD GREENの主な事業は、観葉植物のレンタルやメンテナンス、管理である。今後ITビジネスや小売業にも事業を広げていきたいと考えているが、現在は植物が中心である。グリーン業界には多くの企業が存在するが、株式会社GOOD GREENはマーケティングでも営業でも組織戦略でも経営管理においても、”業界ナンバーワン”であることを意識している。ファイナンスを理解して事業系のCFOサービスのような経営管理ができて、予算管理にも精通している公認会計士は、観葉植物業界では稀少性が高いと考える。また、株式会社GOOD GREENは私が選び抜いた少数精鋭で事業を進めているが、一人一人の能力値が非常に高く、個性が強いことが大きな特徴であり、それによって培われた顧客網・営業力もまた大きな強みとなっている。ジャンルにこだわらずに“to B×サービス”という軸でサービスを展開していくため、「XXXしかやっちゃダメ」という縛りはなく、常に無限の可能性を追いかけていきたい。
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あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
私の独自の強みはキャラクター面でいえば諦めが悪いことだと考えている。昔から結果が出るまで自分自身を認められない性格だったせいか、監査法人から別業種への転職活動で100社近い会社に落とされた経験がある。特に転職活動では、出会う面接官に「君は泥臭い仕事が出来るのか?」と質問され、当時は泥臭さ(それに加えて色々な要素)が足りなかったと思われる。その後、外資金融、コンサルティング、ベンチャーを経るにつれて、自分自身の強みを身につけることができ、起業というやりたいことに辿り着いた。ここに至るまで、随分時間をかけてしまったが、最後まで諦めなければそれなりの成果が出るということは身をもって感じている。
スキル面に焦点をあてると、会計・財務・事業マネジメント・人事・WEBマーケティングなど、会社経営に必要な様々な範囲の経験(会計・ファイナンス・戦略立案・経営管理・人事・ヒューマンマネジメント・新規事業開発・営業・IT)を、大企業からベンチャーまでの業務を通して私自身が有していることだと考えている。会社経営をする上で、ありとあらゆる意思決定を行う必要があるが、幅広い知識と経験を有していることが自分自身の自信に繋がり、確証を持って意思決定することができている。

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
仕事中は淡々とミッションを進めるだけなので特にないと感じているが、新しいビジネスアイデアを思いついたときは、非常に気持ちが高ぶる。私が新規事業を考える上で意識しているのは、”何を持って新規とすべき”か、である。実は、新しいものというのは必ずしも新規事業から生まれるものではないと考えている。世の中におけるイノベーションは、全く新しい何かを発明することから生まれることもあるが、その多くは既存の物事のブラッシュアップから生まれていると思う。例えばトヨタの強さは、車を作ったこと、ハイブリッドを導入したこと、などもあるが、ジャストインタイムを浸透させたことも大きな要素であることは有名だ。ディーラー網を構築したマーケティングもしかり。そして、おそらく本当の強みはそうした著名な仕組みよりも、日々の目立たない改善活動にあろう。模倣されないプロダクトもビジネスも難しいし、そのスピードも早まる昨今、本当に新規と呼べるものは何か。新しい事業を作っても、利益を生み出せなければ意味はないし、おそらくその事業はほぼ先駆者がおり、代替可能な事業やプロダクトが存在する。そうした中、新規事業も良いけれど、既存事業のブラッシュアップも新規と呼んで良いと思うし、ある意味でスキルとしては既存事業のブラッシュアップの方が再現性は高いと考える。
そして、もう一つ補足ではあるが、新規事業は本当に面倒くさい。仮説検証に時間がかかるし、持っているリソースが乏しければ、事務作業に忙殺される。スタートアップならではの苦労であるが、全ての業務を自分自身でこなさなければならないことがある。しかし、実際に事業が形になっていけば、この苦労も喜びに変化する。これが、新規事業の醍醐味であり、心が大きく揺り動かされる瞬間である。
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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
公認会計士という仕事に関連して深く悩んだことはない。「会社経理のチェックという仕事が果たして社会にプラスの効果をもたらしているのだろうか?」という稚拙で小さな悩みを若い頃に抱いたこともあるが、そんなことを悩んでいる時間がもったいないと考えるに至った。
自分の場合はより社会にプラスの効果をもたらすことができそうだと主観的に感じられる仕事を選んできたにすぎない。だが、当然ながらプラスかどうかは価値観によっても異なることであり、今となってはその点について特段の悩みや感情を有することもない。最終的には「人々が対価を払うサービス(適正なサービス)は、全て価値があるものだ」と考えている。
過去から継続的に「社会にプラスの効果をもたらすことができるのは何か」と考え抜いた結果、現在の株式会社GOOD GREENの企業理念である『居心地と働き心地を改善して、そこにいる人々の快適さと効率を向上させること』という付加価値を提供することに繋がっている。
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人生の目的と公認会計士という資格
現在の人生の目的は、CEOとして会社の仲間たちと一緒に好奇心を満たして充実感を得続けることであり、現在は公認会計士という資格を特段意識することはなくなっている。しかし、公認会計士の経験が現在の会社経営に活きていることは事実である。
公認会計士の監査において、”職業的懐疑心”という概念があるが、この概念は非常に重要である。1つ1つのエビデンスが強いものでない限り、複数のエビデンスを固めながら真実に近づくアプローチをとる。事業についても、核心に迫るためには複数の情報が必要で、もちろん100%に至ることはないが、情報の信頼性が低いと事業のギャンブル性が高くなる。世の中にまだ存在しない事業を創るには、エビデンス収集がほぼ不可能な中、自分の仮説を信じて突き進むことになる。他方、既存市場でやるなら先人達の経験や知恵があるから、なるべくそれらを集めようとすることに意味が出てくる。しかし、先に述べた複数のエビデンスを集めるためにはそれなりのコストが必要になってくる。この場合のコストは金銭的なものもあるが、行動量という時間的なコストがより重要であると考えている。
個人的には、行動によって事業成功の確度が1%でも上がるなら、徹底すべきだと思っている。起業家として、仮説の確度を上げることの重要性は、公認会計士時代に得たエビデンス収集がベースとなっていると考える。

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これから成し遂げたい事、将来の夢
人生の目的とイコールであるが、目的は会社の仲間たちと一緒に好奇心を満たして充実感を得続けることである。特に、2018年以降は、グリーンだけでなく、”to Cではなくto B”、”モノではなくサービス”にあてはまるビジネスを展開していく(横の展開)と同時に、非効率の残る植物業界の特に上流にフォーカスしたサービス展開(縦の展開)を進めていく予定である。幸運なことに、事業開始後より順調にベンチャー企業から一部上場企業を含めて顧客数が伸びており、黒字化を早期に達成し、採用も進んでいる。ここから3年がまずは勝負のタイミングだと考えている。社員には、今後経営者を目指したいという人材も多いので、彼らに事業を任せ、株式会社GOOD GREENの事業を子会社化して彼らに社長を務めてもらうなどといったビジョンも考えている。
また、現在は観葉植物のレンタル業が中心であるが、私自身はこの事業にこだわっていない。ただ、この事業が玄関口となってその他のサービスに派生していくことが考えられる。だからこそ、植物業界に身を置くことが今後の会社の発展に繋がっていくと思うが、それ以外にも面白い事業があれば何でもするという柔軟性は大切にしたい。
引退後は、社会に何か還元していくことで”give and give”が出来る存在になり、そんな余裕がある立場でいたいと考えている。自分自身が、過去から周囲のあらゆる人々の世話になったこともあり、自分が経営者として得た知見を自社だけにとどまらず、他の起業家志望の若者にも共有して、与える存在でありたいと思う。

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キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス:「なりたい自分になるためにマイルストーンを設定しよう」
既に試験勉強を初めてしまっているのであれば、2~3年の投資で取得出来る資格としてはROI(Return On Investment/投資収益率)が高いので、そのまま突っ走って良いかと思う。しかし、今後のキャリアを悩んでいる人であれば、そもそも自分が長期的に何をしたいのか、数か月かけてでもよいので考えた方がいいのではないだろうか。
前職で中途採用責任者を務めたこと、インターンの子達と関わっていたこともあり、キャリアに関して頻繁に相談がくるのだが、常に主張し続けているのは”明確化”である。ただ、ここに1つ極めて重要なポイントがあって、短期ではなく中長期で考えるという点である。大体、面接やキャリア相談をすると、「xxのスキルや経験を積んで…」というコメントを頂くのだが、「その先に何を目指すの?」という質問の回答は極めて漠然としていることが多い。地位や名声でも、お金でも、そこは個性であるから何でもいいとは思うが、「じゃあ具体的にいくら欲しいの?」、「どの地位に行きたいの?」の回答は、「なるべくたくさん」、「経営者」みたいな回答が返ってくる。だが、漠然としていると、マイルストーン設定も極めて難しい。寿命が千年ならこれでよいと思うが、実際は百年もない上に、年齢と共に選択肢も限られてくるので、短期的なゴールのボトムアップでキャリア形成を考えていると、突如大きな分岐路に気付いて悩む方はとても多い。
だからこそ、遠回りでも、なりたい姿から時間軸を考えて、”マイルストーン(目標)”を設定することをお勧めする。さらに長期的かつ具体的な目標を持つメリットとして、心が折れにくくなるというものがある。レンガを積んでいる人、家を作っている人、の話に代表されるように、どんなに退屈なプロセスでも、自分を支えてくれる夢があるのは大きい。意外と自分と向かい合って絞り出すことは骨の折れる作業だが、その先の効果を考えれば十分に元が取れると思う。


