会計士の履歴書
服部 峻介

Seven Rich会計事務所 他

代表取締役社長

服部 峻介

はっとり しゅんすけ

税務相談、経営相談、ベンチャー出資、ジム・カフェ経営といった事業を展開。仕事をするとはかっこよく生きること

1983年6月23日生まれ(43歳) 北海道出身 東京都在住

北海道大学 経済学部経営学科 卒業 2005年合格

服部 峻介

01

キャリアサマリー

2005

公認会計士試験2次試験合格

2006

監査法人トーマツ入所国内監査部門所属 情報サービス産業、製造業、半導体商社等上場会社を中心とした法定監査に従事。また、IT系企業を中心にIPO支援、内部統制支援(J-SOX)や短期調査等のFAS業務等の案件に数多く従事

2010

トーマツ退職・会計コンサルティング会社取締役就任 ホールディングス型上場会社の会計業務・J-SOX支援を中心に、不正調査、M&A、IFRSのインパクト調査等に従事

2011

<a href="https://sevenrich-ac.com/" target="_blank">株式会社Seven Rich Accounting・Seven Rich会計事務所</a>設立 20代の経営者を中心とした中小企業に対して、会社設立、資金調達、事業計画の策定、節税コンサル、決算書・確定申告書作成を実施。さらにはクライアントの将来設計や健康まで一歩踏み込んだサービスを展開

目の前の困った人を助けられる、かっこいい自分であり続けたい。その想いを胸に会計事務所を創業。既存の会計事務所の枠を超えて、VC(ベンチャーキャピタル)を超えて唯一無二の Seven Rich経済圏をつくる専門家として活躍する。

02

監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

大学卒業と同時にトーマツに入所。一番厳しくて尊敬する先輩に言われるがままに、その当時一番厳しくて成長できる可能性が高いと言われていたトーマツのみにエントリーした。そもそも就活もしなかったためどの部署がいいかもわからず、内心はベンチャー支援の部門もいいなと思いつつも、なんとなく国内監査という話を面接でしてしまったためか、国内監査部門へ配属となる。担当クライアントには部署の花形と呼ばれるクライアントは1つもなく、業界的には普通の感じのクライアントを満遍なく担当する。

1年目は誰よりも頑張ろうと心に決め、チームにとって貢献できること、翌年度以降のことも考えて仕事をしていたため、同期内でトップレベルの評価を受ける。その後の2年目は1年目の延長で過ごしてしまったため、成長実感はなかった。また、担当しているクライアントに種々の問題が発生し、監査契約が解消となる出来事があった。その際に監査法人のできることはクライアントが望む一部分にしか過ぎないと感じたことも、今のクライアントに一歩踏み込む仕事をするという発想につながっていると感じる。その後も監査を引き続き行って普通のキャリアを経験したものの、自分の性格的にどこの監査チームの上司からも満遍なく好かれるということもなかった。「自分が監査をやらなくてもいいのでは」という気持ちが強くなったが、それがキャリア選択の直接のきっかけではない。

色々書いてきたが、シンプルに自分に問い続けてキャリアを選んだ。

「将来どんな自分でありたいか?」と考え続けた結果、
「かっこいい自分でありたい」という強い想いに気づいた。

「かっこいいってどういうことだろう?」と考えた結果、
「かっこ悪くない自分でありたい」のだと思った。

「かっこ悪くないというのが一体何か?」と考えた結果、
「目の前に困っている人がいたら見て見ぬふりをせず、助けてあげられること」であることが明確になった。

力になりたい対象は、大企業ではない。また、範囲を制限することなく、何でも力になりたかった。その結果、“会計事務所を軸にしつつ、他にもいろんな事業をやる”ということを決意した。

服部 峻介さん

03

今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

2011年7月に独立して、会計税務を中心としたSevenRich会計事務所と、コンサルを中心とした株式会社SevenRichAccountingを創業した。仕事の内容は、どの会計事務所よりも正攻法な仕事を提供している。お客さんを確保しやすくするために何かに特化することはしない。一般的な会計事務所が提供する業務はほぼ網羅している。

弁護士・社労士も抱え、士業のワンストップ的な業務も当然すべて網羅している。クライアントにとって必要だと思われる資金調達、助成金・補助金、バックオフィスのアウトソーシングも展開。さらには、自身もエンジェル投資家として十数社に出資するとともに、マーケティングチーム、営業チームも抱え、クライアント・出資先のグロースの支援を会計事務所の枠を超えて行っており、VCができないポジションを確立した。

他にも経営者の健康のために、パーソナルジムの展開や管理栄養士を通じた栄養指導といったところまでカバーしている。『パンとエスプレッソと自由形』、『なんとかプレッソ』というカフェ+パン屋も経営している。

唯一無二のポジションをやっと確立したと思っているし、周りからすごいことをやっているように思われているが、“当たり前のことを当たり前にやり続ける”、“未来のための仕事をする”、“普通の人が結果を出せる組織にする“ということを考えている会社である。

04

あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

タイプとして自分自身を天才だと思ったことはない。凡人がひたすらレベルを上げ続けた凡人の強化版だと思っている。そんな自分の強みは下記の3つであると考えている。

① “誰よりも未来を信じて努力し続けられる”
自信をもって言えることは、日本のどの会計事務所長より一番働いている(ただし、所員は除く)。働いていることが偉いわけではなく、量を積み重ねることはきっとプラスになると信じている。お酒も飲まないし、ゴルフも遊びもしない。朝から終電まで休みの日もずっと働くことを7年以上続けて来た。その量が自信になり、ナレッジもたまり、仕事の結果につながったのだと考えている。

② “リスクを適切に取れる”
創業当初から、マンションの一室とかではなく人数を増やすことを前提に広いオフィスを銀座に構えてきた。クライアントが数社しかいない段階で数人の従業員を雇い、常に人に先行投資をしつづけてきた。採用コストもしっかりとかけ、新卒の採用もしてきた。

クライアントも、利益が出づらいスタートアップ・ベンチャー業界企業に対して真正面から向き合い続け、今ではない将来の可能性あるクライアントを抱えてきた。クラウド会計も、当初からMF会計が伸びると信じて使い続けてきた。ちなみに、freeeではなくMF会計を選択したのは、当時担当してくれた人が人としてイケていたからだ。

今の能力やサービスといった目先の可能性ではなく、自分は中長期の可能性に対して辛抱強く向き合い続け、リスクを取り続けてきた。こういった適切なリスクを取れれば、それに見合ったリターンは後からついてくるということを、しっかりと身をもって実践してきたし体験もしてきた。リスクを恐れれば、それに見合った分のリターンしかない。身の丈に合ってないリスクを取れば、長期的には続かなくなる。その点、会計事務所という安定しがちな業態でも、未来を見据え、自分のウツワにあったリスクを取ったので、適切なリターンが徐々に返ってきているという現状だ。

③ “軸がぶれない”
クライアントにするのは良い人だけ。悪い人とは付き合わない。利益が出るような仕事だろうが良い人でないと判断したら受けるつもりはないし、良い人で力になりたいと思ったら赤字かもしれないけどいつか黒字になるように自分も努力をするという前提で力になる。そのスタンスはクライアントが500社を超えた今でも変わらない。判断基準は、常に、“かっこいいいと思えるか”と自分自身に問いかけ続けているため、自分の言うことが変わることはない。

服部 峻介さん

05

仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

「特定のこの仕事がすごく心が大きく動いた」と感じながら仕事をするタイプではないため、すべての仕事に対して同じくらいの感情で仕事をしている。というのも、自分がやっている仕事は、会計事務所というクライアントが存続する限り継続することが前提の仕事で、区切りがほとんどない仕事だという認識をしているからだ。仕事の終わりがないということは、それはそれで辛いこともあるけど、未来を一緒に創っていけるという点と自分の性格的にはあっているのでいい仕事のスタイルだと思っている。

経営者の仕事としては、「自社(SRA)に入ってよかった」、「SRAに入りたい」と、今の社員や、新入社員が言ってくれること。これが何よりも嬉しい。自分の方針として自分の方から入ってくれ、とお願いすることはない。だから、各自がしっかりと自分の人生を考えて、SRAでやっていくのがいいと思ってくれたと感じている。その分、自分も覚悟をもってそのメンバーのためにいい環境を作りたいと思っている。仲間が増えることは、会社の可能性が広がることでもあり、仲間を感じる瞬間、心はいい意味でいつも大きく動く。

06

公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

悩んだこととしては、監査をしていた時に「自分じゃなくてもいいのではないか?」、「監査という仕事の限界ってあるな」と感じた時に、会計士の仕事の限界を感じた。乗り越えたという表現が適切かは分からないが、会計士という資格に縛られない仕事をするという姿勢が、会計士の仕事の限界を乗り越えたことになると思っている。

資格は自分の望む結果をもたらしてくれるものではなくて、スタートに立つための権利である。自分は会計士の資格を持っているSeven Rich Accounting、Seven Rich会計事務所の服部峻介であるというところで、目の前の困っている人を助け続ける。この事実をもって公認会計士という資格に縛られずに済んでいることが大きい。

07

人生の目的と公認会計士という資格

高校生の時は野球にほぼすべての時間を使っていた。進学校ながら甲子園に行くような高校だったために、特に自分の進路は考えずに没頭していた。そんな中、高校3年の時にはじめて職業一覧的なものを見る機会があり、その時に公認会計士という資格を知った。社会に出ていない段階でなりたい職業も特になく、まずはビジネス系で日本で一番の資格を取って、社会に出てからやりたいことでも探そうと考えていた。実際それも消去法で、クリエイティブな才能がなく、スポーツで生きていくこともできず、やりたいこともわからない中で一応選んだことは、自分らしい選び方だなと思っている。

大学に入ってからは、1年生の夏から簿記の勉強を始め、専門学校から徒歩2分の所に引越し、ひたすら勉強だけをした。大学4年のとき、自分の代では唯一の現役一発合格を果たした。札幌という土地で、情報もなく淡々と自分と向き合い続けて勉強して辛いとしか思わなかったけど、一生懸命頑張って取った資格なので、愛着はものすごくある。ただ、人生の目的ということとこの資格は、そこまでリンクするかというとそうでもない。

かっこいい自分でいたいと思ったのも社会人になってからだ。強いて言うなら、未来の自分が後悔することがないように日々を生きているので、資格の勉強をしているときも、未来の自分のためにひたすら頑張ったというくらい。資格を取ったことは後悔してないし、この資格をとってよかったと思っている。当然、その資格に頼らず今仕事を出来ていることも自分としてはいいことだと思っている。

服部 峻介さん

08

これから成し遂げたい事、将来の夢

別にこれから成し遂げたいといったことはない。かっこいい自分と組織でいられるために一つずつ可能性を広げていくだけだと思っている。かっこいい自分でありつづけたいと思っているが、成し遂げるといった概念もない。

目の前の困っている人を助けるために、出来ないことを減らして、社員やクライアントの可能性を広げてあげられる環境を作っていければそれでいい。

誰かが重病になれば日本で一番の医者を紹介できて、
誰かがお金で困っていたら、稼ぎ方、もらい方を教えてあげられて、
誰かが悩んでいたら、その悩みを解決できる適切な人を紹介できて。

服部に、Seven Richに相談すれば何とかなる。そんな状況をずっと作っていきたい。Seven Richに入れば、今までの会計士のキャリアではできなかった何かが出来るかもしれない。そんな可能性あふれる環境を作っていきたい。

可能性はいくらでもあるのに、誰もがリスクを恐れてやらない。別に会計事務所だからコンサル会社だからこれをやる、なんてことはなくていいと思う。そんなポジションにいるから自分たちにのみ出来ることがある。誰もやっていない、どこの事務所も追従できないような可能性ある組織を創っていきたい。

服部 峻介さん

09

キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

“自分の人生は自分で責任をとる”

他人のせいにも会社のせいにもしない。他人も会社も自分の人生に責任はとってくれない。結局は自分の責任となる。それが自分の人生に主導権を持つということでもあると思う。そのことを常に頭に入れておくこと。自分で人生の責任を取るって思えば、かっこいい自分に近づける。

“未来の自分が後悔しない決断をする”

人に相談することも大事だけど、結局は過去の自分、今の自分、未来の自分といった、自分と向き合うことが大事になってくると思う。過去を正当化していってしまうと、自分の人生を自分の考えや言葉で生きていくのは難しい。このことに気づいていない人は多い。結局、自分が発している言葉はありふれた一般的な言葉で、深堀したところでよくわからなくなってしまう。しっかりと自分と向き合って、焦らず、未来を見据えて考える。そうやって決断をしていけば、かっこいい自分に近づける気がする。

“自分は思っている以上に出来ないし、思っている以上に出来ることは受け入れる”

集中できない自分
大きな決断ができない自分
人に流されてしまう自分

勉強が出来る自分
初対面の人と仲良くできる自分
人の嫌なところに気づける自分

色んな自分がいる。そんな自分を俯瞰してみる。思っている以上に出来ない部分は焦らずよくしていくか、またはそもそも気にしないでいいと思うかのどちらか。思っている以上に出来る自分はそこを活かすか、調子に乗らないようにすればいい。

人生、先は長い。自分の知っている色んな自分、知らない自分が出てくる。そんな自分と向き合いながら、ほかの人と話ながら、本を読みながら、自然に囲まれながら、受け入れていけば、きっとかっこいい自分に近づくと思う。