
株式会社justInCase
最高分析責任者
那須川 進一
なすかわ しんいち
日本初!卓越したデータ解析スキルを生かして次世代保険会社insurTech会社のCAO(最高分析責任者)に就任
1981年5月28日生まれ(45歳) 東京都出身 埼玉県在住
東京大学 理学部数学科 卒業

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キャリアサマリー
あずさ監査法人第1事業部(金融部門)入所。日本基準・米国基準法定監査業務に従事。
東京大学理学部数学科卒業。
マーサー・ヒューマンリソース・コンサルティング株式会社(現マーサージャパン株式会社)入社。企業年金制度の年金数理業務(退職給付債務計算、退職金・年金制度設計コンサル、M&Aデューデリジェンス)に多数従事。
デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社入社。チーフデータサイエンティストとしてビッグデータを活用した広告配信ロジックを多数開発、特許3件。 (ここからさらに意味不明なキャリアになります)
株式会社justInCaseの共同創業者。日本初となるinsurTech(finTechの保険領域)会社の設立にCAO(最高分析責任者)として参画。AI・テクノロジーで従来の保険の無駄を徹底的に排除する次世代保険会社を目指しています。現職。
とある仮想通貨交換業者(金融庁に登録済み)の会計監査人に就任(も、金融庁から「個人は認められません」と言われ、任期は1期のみ)。
株式会社エデュテックパートナーズ参画。データ活用戦略パートナー。機械学習・AIソリューションを納品して終わりではなく、企業自らがデータ活用を主導できるまでお手伝いする、新しい形のコンサルティングファームを目指しています。現職。
02
監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
めちゃくちゃなキャリアに見えるのですが(いや、実際めちゃくちゃなキャリアなのか?)、実は一本の筋が通っています。
まわりが天才ばかりで数学者は無理だな、と悟る→ 数字が得意だと有利(だと言われている)会計士になろう→ 会計監査で退職給付会計の監査に興味が湧く→ アクチュアリー・年金数理人になろう→ 年金のコンサルティングやってもっと実力上げたい→ もっと数学が活かせる仕事をやりたくなる→ ちょうどビッグデータ・データサイエンスが流行り始めた時期だった→ 広告業界で超ビックデータを扱う仕事にどっぷり浸かる→ AI保険会社つくるという創業者の話に乗る + ビットコイン流行ってテクノロジー&会計士のスキル活かせる + 他社でもテクノロジー活用が盛り上がると面白いな
実は、監査法人を辞める時に会計士の資格も捨てようと思いました(年会費、自分で払うと意外と高いですよね)。しかし、あるパートナーの方に「絶対持っておいた方がいい」と言われ、まぁそれならと、その方を信じて資格を保有し続けていました。昨年、仮想通貨交換業者という非常にエキサイティングな会社の監査人就任を依頼され、1期だけですが監査に携わることとなりました。会計監査でのお付き合いはそれとして、今後の諸々の協業でも話が膨らみ、意外なところで会計士資格を持ち続けていてよかったな、と改めて思いました。
また、監査法人での勤務そのものではないかもしれませんが、会計士になるために勉強した諸々のことは、今自分で会社をやっていく中で、いろいろな部分で活きてきていると思います。

03
今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
今は株式会社justInCaseのCAO(chief analytics officer)に就任しています。CAOは日本語では最高分析責任者です。データ解析や人工知能といったテクノロジーを活用して、徹底的に無駄を省き、最小限の人員で高速に業務が回る保険会社(正確には、少額短期保険業者という部類)の設立に携わっています。ぜひ当社ホームページをご覧ください(https://justincase.jp)。そして、ぜひ加入してみてください。残念ながら、この部分で監査法人時代のスキルが活用できているシーンはありません。前職のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社でデータ解析の職を拝命し、ありがたいことに仕事と自分のやりたい勉強の方向とが一致して、猛烈に身につけたスキルをフル活用しています。
ただ、CAOをググると最高総務責任者(chief administrative officer)というものも出てきます。実は私はダブルCAOです(笑)。現在、会社運営に必要な諸々の管理業務の多くはなんとか自社内で完結できているのですが、こちらは会計士や監査法人時代のスキルがもろに活用できている部分となっています。今後しばらくは、データ解析なり会計士なりのスキルをフル活用して、justInCaseの成功に向けて邁進してくことになります。
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あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
大学で数学をやっていた時には、こんなもの社会に出て何の役に立つのだろうな、と思っていましたが、数学をある程度修めていたので、アクチュアリー数理の学習もスムーズでしたし、ビックデータやデータサイエンスが流行し始めた際にも比較的容易に飛びつくことができました。また、時代が変わり特にここ数年テクノロジーやオープンソースの盛り上がりで、誰でも自分の手元にあるパソコンで解析ロジックを実装してテストすることが簡単にできるようになりました。今justInCaseでは、そういうことをそのまま仕事としてやっている感じになっています。会社の業務を自動で回すために、最新のテクノロジーに常にアンテナを張って、使えそうなものは持ってくる。実現できそうもないことは早めにNOの決断をして、無駄な時間とコストをかけない。そういった判断が自分でできるのが独自の強みなのかな、と思います。

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
先ほども述べましたが、特にここ数年はテクノロジーやオープンソースの発展が凄まじく、追いついていくだけでも相当大変です。「こんなすごい技術が無料で使えちゃうの?」というような新しいものが、毎日出てくるといっても過言ではありません。みんながみんなテクノロジーの進歩なんかに感動することはないでしょうし、そもそも感動できるだけの前提知識・経験があるわけではないのは承知していますが、幸い僕はどちらもそこそこあって、日々感動の連続です。テクノロジーの進歩に感動する、それを使って何か新しいことをやってみたくなり積極的に動く、そして、新しい出会いがあって仕事ができるようになる、という好ましいスパイラルになっています。そういう意味で、面白そうなものに何にでも飛びつけるだけの基礎体力と気力は常に養っておかないといけないと思っています。
前職のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社では、自分で開発した広告配信手法が実際に、少なくはない売上を上げられるようになったのを目の当たりにし、やっていてよかった、と本当に思いました。やはり、自分で生み出したものが社会に認められる瞬間というのは本当に感動します。今のjustInCaseでも早く社会に認知される商品を生み出して行きたいです。
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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
これから公認会計士を目指そうとされる方や、今も公認会計士に誇りを持って職務にあたっておられる方には大変申し訳ないのですが、公認会計士の監査という業務がどうしても僕には合いませんでした。財務諸表の“信頼性”という見えない価値を生んでいるみたいなことを言っている人もいましたが、どうもしっくりきませんでした。こればかりはどうしようもなくて、乗り越える唯一の方法がきっぱり辞めることでした。資格取得が大変な分、辞めるのはためらいますが、会計の言葉でいえば埋没コストです。どうしても合わないのできっぱり捨てて新しいことをやった方がいい。当然、ちゃんと考えた末の退社だったので、なんの後悔もありません。
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人生の目的と公認会計士という資格
これ、以前にもどこかでPCPの桑本さんから詰められた記憶があるのですが(笑)。正直、私は人生の目的というものを考えたことがありません。これまでのキャリアがそうなのですが、常に自分が今興味を持ったことを全力でやってみるだけです。どこに向かうのかはわかりません。
大学を出て最初に就いた仕事が公認会計士ということもあり、以前は「CFOになりたい」というようなことを言っていました。が、全然中身のある話ではなくて、会計士なのだからゴールはCFO、といった程度のものでした。(公認会計士で本気でCFOを目指し、具体的に動いておられる方には本当に申し訳ないです。すみません。)そんな折、どこかの会社の採用面接を受けた際に、「公認会計士だからって会計の仕事やらなくてもいいでしょ?」といった旨の言葉をいただき吹っ切れました。それ以降、自分の興味に邁進する人生となっています。

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これから成し遂げたい事、将来の夢
今後しばらくは、縁あって共同創業者となったjustInCaseという会社を大きくしていくことに尽力していくことになります。そしてうまくいって元手を得ることができたら、今度は個人投資家としてやっていきたいと思っています。個人投資家ですが、お金だけでなく手を出します。手というのは、私の場合は、データを使って新しいビジネスのネタを実際に手を動かして作ることです。justInCaseでスタートアップの立ち上げに関わることができたので、今度はその経験を自分の強みであるデータ解析と合わせて還元できるチャンスを作っていきたいな、と思っています。

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キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
監査法人、一般の事業会社など勤務先に関わらずですが、一つのことだけしかできない・やらない、ということは自分の人生の選択肢を狭めてしまいます。常に視野を広く持って、面白そうなものにはいつでも飛びつける体力と気力を養い続けましょう。そして、ここが重要な点なのですが、これ面白い、と思えるものには本気で取り組みましょう。私も“自分の興味の赴くままに”ですが、取り組むときは本気です。自分より前からその道で生きているプロには、1年間徹夜して勉強したって追いつけないわけですが、それでも勝たなければいけないわけです。そして勝つためにどうするべきかをちゃんと考える。正攻法で勉強していくしかないかもしれませんし、どこか抜け道があるかもしれません。
念のため申し上げておきますが、“自分の興味の赴くままに”と言っても、今いる監査法人なり会社なりを辞めることをオススメしているわけではありません。今いるところでも視野を広く持てば、まだまだできること、やってみたいことがあるはずです。私も今思えば、監査法人でIPO支援などやってみたかったなと思ったりします。ただ、当時はそれよりも興味を持ってしまったことがあり結果、退職を選択することとなっただけです。


