会計士の履歴書
中島 悠太

株式会社クラス

管理部 執行役員兼管理部長

中島 悠太

なかじま ゆうた

会計士の資格というのは、ある意味リスクヘッジである

1993年5月28日生まれ(33歳) 埼玉県出身 東京都在住

慶應義塾大学 商学部 卒業 2014年合格

中島 悠太

01

キャリアサマリー

2014

公認会計士論文式試験合格

2015

株式会社リンクアンドモチベーションにてインターン

2016

有限責任監査法人トーマツ入社

2018

株式会社クラス入社

高校生の時、指定校推薦で大学入学が決まっていたため、周りが勉強している中で何かしようと思い、商学部への入学でしたので、せっかくだから簿記を勉強しようと独学で勉強をしていました。

小さいころから数字は好きでしたし、また受験のための勉強ではないという点で、簿記の勉強が楽しく、高校卒業までには簿記2級まで取っていました。

簿記を勉強している中で、簿記を使った仕事って何があるのだろう、と調べたときに公認会計士を知り、大学入学時に、会計士勉強の勧誘をうけ、簿記2級まで取れたし簡単に取れるんじゃないの、と調子に乗って安易に勉強を始めました(笑)。

その後、なんやかんやで大学3年次に会計士試験に合格しました。

合格後、監査法人にて学生非常勤として勤務する選択肢もありましたが、監査をやる前に監査を受ける側を知っているといいんだろうなと思い、先輩から誘われていたこともあり、上場企業の経理のアルバイトを始めました。

大学卒業後、トーマツに入社し、主に監査業務とリクルート業務に従事していました。

リクルート業務の中で、自分たちで物事を進めていくということに楽しみを感じ、転職を決意し、今の会社に入社しました。

02

監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

監査法人では主に①監査業務②リクルート業務に従事しました。

監査業務では、国内事業部でしたので、上場企業の財務諸表監査や内部統制監査、IFRS導入企業の監査など行いました。1年目から上場企業の管理職の方々にヒアリングしたり、1人で棚卸立合に行きクライアントに講評するなど、大変貴重な経験を得られたなと思います。
特に、先輩から、「自分の働いた時間をクライアントに請求をしているの分かってる?」と言われていたのを今でも思い出します。必要なことはインプットし、限られた時間でアウトプットを出す、という専門家としてのプロ意識も育まれたと思います。(コンサルファームと比べるとまだまだと言われると思いますが笑)

一方で、リクルート業務では、1年目2年目が主体のプロジェクトのリーダーとして活動していました。
監査業務とは違い、リクルートのために何が必要か自分たちで考え、企画・実行までするということを経験しました。特に、メインの法人説明会では、社内の方100名以上、受験者も累計600名くらい参加する規模感だったので、諸々の調整含め大変いい経験になりました。

両方に共通して言えることですが、監査法人では、もちろん会計や内部統制の専門的な知識もですが、仕事をする上での土台となるソフトスキルを得られたことが一番大きかったと思います。

クライアントへのIFRS勉強会を行ったりもしましたが、IFRSの金融商品はこの人が詳しい、この論点はこの人が詳しいなど、このまま会計士として専門性を突き詰めていった場合、「狭く深く」になるなと思いました。
もちろん、独自の強みになるのでそれもすばらしいと思いますが個人的には、もっと違うことにも携わりたいという気持ちもあり、転職を決めました。

中島 悠太さん

03

今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

管理部として、経理・財務・法務・労務・人事と幅広く携わっています。
オフィスもなく、サービスもローンチしていない状態で入社を決めたので、最初はほんとに何もない状態からでした。
当然やったことのない領域でしたので、体系的なところは本などで、経験面は人から話を聞くなどでインプットしつつ、目の前の業務をこなしていき、インプットとアウトプットをほぼ同時にするということをずっとやっていました。
それから少しずつ、仕組化しチームアップも図っているような感じで、最近では、エクイティ・デット含めた資金調達や、内部統制、採用や組織開発を含めた人事全般などを中心にやっております。

特徴的なところでいうと、モノを扱っているサービスなので、会計上・内部統制上(業務フロ―上)在庫があるだけで論点がめちゃくちゃ増えますし、IT企業かつ家具領域なので、様々なバックグラウンドを持ったメンバーで構成されているため、人事領域も難しいです。また、単純にサービスが新しいので新しい事ばかりです(笑)。

その上で、キャリアパスとしては、まずは今の会社での自分の役割をやり切るということを考えてます。
自社のサービスを広げていく(ビジョンを達成する)ために、するべきことをしていきたいと思っております。

04

あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

新しいことにチャンレンジする好奇心、やったことを振り返って学習する吸収力、という点は強みとしてあるのかなと思います。(一言で言うと、素直な点かと思います。)

いまの会社では、先述のとおり、最初は何もない状態で始まって、インプットとアウトプットを同時にやっていましたが、それも上記の点があったからできたかなと思っています。
自分が経験したことがないという視点でも新しいサービスをしているという視点でも、これからまだまだ新しい事に直面すると思いますが、経験できるのは楽しみでもあります。

個人的には、新しい事というのは今の会社に限らずで、今後変化が激しい時代の中で、多く直面していくと思うので、色々チャレンジしていきたいと思います。

中島 悠太さん

05

仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

正直、心がめちゃくちゃ動いた!というのはないんですが、、
監査法人でリクルート業務を行っていた際、自分と話をした受験生が入社を決めてくれて、後日入ってよかったと言ってくれたはとても嬉しかったです。監査業務での先方の担当者から直接お礼を言われるなど、直接個人としてお礼を言われることが嬉しいんだなと思います。

また、違った意味でいうと、今まで監査していた企業で「普通」だったことが、ベンチャー企業(特に創業間もない企業)では「普通」ではないということ。ある程度は想定していましたが、ここまで違うのかという意味ではびっくりしました。(経験は少ないですが)監査で見ていた景色はほんとに断片的なんだということを認識しました。

自分の当たり前は他の人の当たり前ではない、といった仕事面だけでなく、普遍的な事象としての学びでもありました。

06

公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

周囲からの会計士への期待とのギャップと自分の中での期待とのギャップというのがありました。
公認会計士というと周囲からは数字周りのことは何でも知っている、何なら税務のことも詳しいだろうという前提で、質問がきたり物事を進めていったりなど。
また、自分の中でもここら辺ならできるだろうと思っていた点、例えばファイナンスや管理会計など、ある程度知識としてはあるが、実務としてどのように回していくかインプットが全然足りないと思いました。

それぞれまだ乗り越えられている訳ではないですが、自分のレベルアップが必要で、本などの知識では限界があるので、諸先輩方に質問したり教えていただいたりしています。いつも与えてもらってばかりなので、自分が知っていることは惜しみなくどんどん周りにも還元していきたいと思っております。

07

人生の目的と公認会計士という資格

正直、明確に人生の目的はこれ、というようなものは見つかっておりません。
ただ、これをやりたいと思った時にやれるようになりたいなとは思っています。(そういう意味では、自由に生活するというのが人生の目的に近いかもしれませんが。)

例えば、これ面白そうって思った時に、お金がないからできないといった不自由や、これ経験していたらできたのに、というような状態は勿体ないなと思うので、素直にそれができる状態にしたいと思ってます。

その点、公認会計士の資格をとって非常によかったと思います。
業務領域として幅広い分野を経験できますし、金銭的な面でも一般的な水準より高いと思います。監査法人からスタートアップによく来たね、と言われることがよくありますが、会計士の資格というのがある意味リスクヘッジになっているので、それこそ、特にハードルはあまりなく、この会社で仕事したいという気持ちで転職できたと思います。
(もちろん、リスクがないから他の人よりも軽い気持ちでとかは一切なく、入るからには死ぬ気でコミットするつもりで入社しています。)

会計士の人は保守的な人が多いと言われることがありますが、会計士の資格があるからこそ、ある意味セーフティーネットとして色々挑戦し、できることを増やすことが本当の保守に繋がると思うので、自分自身含め他の方もどんどんチャンレンジをしていった方がいいなと思います。

中島 悠太さん

08

これから成し遂げたい事、将来の夢

先述したとおり、まずは今の会社にしっかりコミットして、自分の役割をやり切るというところが近いところで目指しているところです。
一度ここでやると決めた以上、しっかりやり切るということは、単純に信条のようなもので自分の中で大事にしていることです。

やりたいことがあったらやりたいような環境づくり、という点ではやはり「経験」というのも大事だと思うので、今の会社で経験できることを吸収し、将来的には好きなことをやりながら、社会に貢献できるといった欲張りな生活ができるようにしたいと思います(笑)。
そのためには、日々の研鑽と好奇心を持ちながらチャレンジしていくのが大事だと思うので、そこら辺は常に意識しながら過ごしていきたいと思います。

中島 悠太さん

09

キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

私自身しっかりキャリアを考えられておらず、偉そうなことは言えないですが、監査法人にいてなんかもやもやする、将来なにしようと迷ったら、色んな人に会ってみる、というのをお勧めします。

監査法人内ですと、良くも悪くも自分と同じ経験や考えを持った人が多いので、もちろん学ぶことや参考にすることも多いですが、どうしても同じ視野になりやすいと思います。
実際に事業会社や独立、その他様々なキャリアを持った方々がいらっしゃるのでお話を聞くと視野が広がるかと思います。何なら、会計士でなく、他の仕事の方、年齢も年上年下関係なく、いろんな話を聞くと刺激的かもしれません。

私自身、監査法人時代、毎週のように新しい人と会ったりして刺激をもらっていましたが、それによってアンテナも立ち今の会社に転職できたかもしれません。
もちろん転職が全てではなく、監査法人にいることも素晴らしいと思うので、自分の意思で決定することが大事だと思います。

どうしても人間は変化を嫌う(恐れる)生き物だと思うので、新しいことをやることに勇気を出してみることが大切だと思います。