会計士の履歴書
永井 義直

株式会社マナボックス

代表取締役

永井 義直

ながい よしなお

ベトナム発。海外×コンサルティング×教育×ITでオンリーワン!

1981年9月16日生まれ(45歳) 東京都出身 東京都在住

明治大学 商学部 卒業 2006年合格

永井 義直

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キャリアサマリー

2004

明治大学商学部卒

2006

公認会計士試験合格 みすず監査法人・あらた監査法人にて主に製造会社のアドバイザリー、監査に従事

2010

ベトナム日系コンサルティング会社I-GLOCALにてベトナムに在住し、日系企業を支援

2014

株式会社マナボックス創業

2015

マナボックスベトナムをハノイに設立

2018

ホーチミンに合弁でグループ会社設立

現在

東京を拠点に日系企業のベトナム進出やM&A、進出後の会計税務、法務、内部監査、経営管理などのコンサルティングを実施。また、ベトナム人の経理財務教育の向上のため、経理実務テスト『kip』の開発販売や研修トレーニング、e-Lerning,オンライン自習サービス『GONNA PASS』を開発販売している。また、日系企業の海外子会社管理の問題点を解決すべく多言語クラウド業務管理サービス『Knowledge Box』を開発販売している。 ベトナム会社HP :<a href="http://knowledgebox-japan.com/" target="_blank">http://knowledgebox-japan.com/</a> ベトナム人向け自習オンラインサービス「GONNA PASS」 :<a href="http://gonnapass.com/" target="_blank">http://gonnapass.com/</a> 多言語クラウド業務管理サービス「Knowledge Box」 :<a href="http://knowledgebox-japan.com/about/" target="_blank">http://knowledgebox-japan.com/about/</a>

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監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

ダメダメスタッフでしたね(笑)。今でも当時のことを思い出すと、恥ずかしく穴が入ったら入りたい気分です。もしこの記事を当時の諸先輩方が見ていたら「当時は申し訳ございませんでした」と改めて謝りたいですね。若かったです。すみません。

簡単に私の監査法人時代のお話しをすると、2006年に25才の時にみすず監査法人に入りました。しかし、入所して2、3ヶ月で例の“解散”があり、その後あらた監査法人へ移りました。私が担当したクライアントはほとんどがメーカーでした。ちょうどJ-SOXが始まる前後だったので、業務内容としては半分くらい内部統制関連の業務をやっていたような気がします。

監査業務についてはどうだったか?私はどうしても「納得しないと身体が動いてくれない」「“前期調書通りやるのが嫌だ、オリジナリティを出したい」「なんとかキーコントロールを減らせないか?」「どうやったら論理的に手続を減らせるか」いつもそんなことばかり考えていました。とはいっても結局はスタッフとして経験が浅く、理論不足で、手続不足。結局は主査とマネージャーが尻拭い……最悪ですね、本当に反省してます。でも多くの先輩方はそんな私に付き合っていただき、よくホワイトボードを使って私が納得するまで教えてくれました。その教えは今でも私のビジネスマンとしての土台になっています。

そうはいっても、元々監査に向いているタイプではなかったので、ずっと監査に携わり続けるという選択肢はなく、2年半で監査法人でのキャリアは終わりにしました。同期の中でも退職はかなり早い方でした。まだ27歳とか28歳と若かったので、退職すると決めた時もその後については深く考えていませんでした。19歳から6年間も会計士試験の資格勉強をして、合格したらすぐに監査業務をやり……。当時はちょっと気持ち的に疲れていたので、とりあえずリフレッシュしたい、であれば海外だ、と思いアメリカに行きました。これがきっかけで、その後はフィリピンに行き、ベトナムで働くことになり、海外で起業することにつながっています。

永井 義直さん

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今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

私は2010年から2018年までは完全にベトナム常駐だったのですが、最近やっと東京に戻ってこれました。東京はとても新鮮ですね。とても楽しいですね。日本のことは完全に浦島太郎状態なので今は色々な方とお会いしています。今現在の仕事としては、マナボックスグループの代表として東京を拠点に活動しています。ハノイ子会社、ホーチミングループ会社の統括と、ベトナムビジネスのマーケティング、コンサルティングなどですね。ベトナム現地には優秀な日本人会計士がいるので現地運営はお任せしています。日本側では最近はクロスボーダーのM&Aや海外進出、内部監査などの本社向けのコンサルティングも増えてます。

また、空いた時間で新規サービスの企画開発をしています。ここは創業者の私しかできない部分だと思っています。まだまだ会社としてはコンサルティングがベースとなっていますが、今後はなんとか別の軸となる自社“サービス”を持ちたいと思っています。ですが、こちらは大変で……、今のところ連敗中ですね(笑)。ですが、失敗する度に徐々に成功に近づいている気がしてます。楽観的に挑戦しつづけたいです。

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あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

自分の強みって自分だと分からないですね。ただし弱みは他人からよく言われるので分かります(笑)。物心ついたときから両親から“あまのじゃく”と言われていました。みんながやるのと違うことをしたがる……、面倒くさい子供ですね。最近では自分でも疲れる性格、生き方だな、と思い始めました。安定できないんです(笑)。

もっとも、起業してビジネスをやってみると、この性格も決して弱みってだけはないな、と思うようになりました。意外と。たぶんこの性格でなければ起業もしていないし、アジアにも行ってないし、千数百万円もかけてシステム開発しようなどとも思わなかったし、行動できなかったと思いますね。そのように考えるとこの面倒な性格も、少しは今の強みにつながってるのかなと思います。

例えば、今ベトナムに31歳のベトナム人女性税理士のビジネスパートナーがいるのですが、彼女と一緒にベトナムNo.1の経理財務教育オンラインサービスを開発、販売しています。「簿記が苦手で短答式試験も3連敗して、監査業務も2年半くらいしかしてない自分が、経理教育プログラムを作っている。しかも外国で」と考えると、とても楽しくワクワクしますね。私らしいのかなと思います。

永井 義直さん

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

色々ありますよね。“ワクワク”でいえば、社名を考える時、ロゴを考える時、初めて受注した時、黒字になった時ですかね。あとは優秀な人達が仲間に加わってくれる時も最高に楽しいですね。一方で、資金が減っていく時、スタッフが退職する時は……、しんどいですね。

うれしかったことで最近で印象に残っているのは、初めてオンライン経由で見知らぬ個人相手にサービスが売れた時ですね。それまでは企業向けのB to Bのコンサルティングやシステムの売上しかなかったのですが、先日、突然マーケティングスタッフから「永井さん、オンラインで今日2人申し込みありました。売れましたよ」との一言。なんとオンライン経由で、見知らぬ地方のベトナム人アカウンタントにオンライン自習サービス(税理士試験向け)が売れてました。これはB to Cをしたことのない私にとってはとても感動的な出来事でした。

当然ベトナム人向けですので、私が関与できる部分は少なく、全てベトナム人スタッフにお任せしていました。起業して3年半ですが、徐々にいい企業文化になっているのかなと思いとてもうれしく感じたのを覚えています。やはり自分1人でできることは限られていますね。いい企業文化を育み、いい仲間を集めて、自分が率先して新しいことをして失敗をし続ける。そんな代表でいたいなと思っています。

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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

いい質問ですね(笑)。監査をしている時は「いつもこの仕事はなんなのだろう?」と考えていました。“監査って意味あるの?”“不正って発見できるの?”疑問だらけですね。25歳の若造ですから。考えも浅かったですね。

私は2年7か月しか日本で監査をしていませんので、偉そうなことは言えません。ただし、“監査って意味あるの?”“不正って発見できるの?”ということについては、日本にいる時には答えが見つかりませんでしたが、ベトナムに行くと見事に腑に落ちました。というのも、ベトナムのような海外ではほぼ全ての会社で“不正、横領”が起きているんです。日本にいると不正に出会うことってほぼないですよね?私も当然ながら、日本で監査している時に不正に出会うなんてこともなく、懐疑心も徐々に薄れ、調書作成マシーンになり、結果自分の仕事について疑心暗鬼……、このような負のサイクルでした。

でもベトナムでは幸か不幸か不正ラッシュです(笑)。そして、中には分析的手続で多額の架空仕入れが発見されたり、現金実査で多額の横領が発見されたりします。そんな現実を見ていてスーッと私の中で腑に落ちました。「監査って大事だ、不正を発見できることもある」って。また、ベトナムで私自身が監査をすることはありませんが、年度末の監査結果報告会を現地日系企業へ日本人会計士としてすることがあります。そこでびっくりしたのが、ベトナムは欧米のように監査人が強いことです。躊躇なく限定付き意見、不適正意見がバンバン出ます。日系企業であってもです。日本ならまず起きませんよね。限定付きなんてしたら大変ですね。こんなベトナムでの経験は、監査についての私の意識を変えてくれました。ベトナムで監査人としてもステップアップしましたね。

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人生の目的と公認会計士という資格

難しい質問ですね(笑)。私が会計士を目指したのは、上に書いたあまのじゃくな性格が関係しています。私の父は弁護士でしたので、私も司法試験の勉強をするだろうと、周囲の人は当たり前のように考えていたと思います。でもこういう性格ですので、司法試験は選択肢に入りませんでした。

そこで、司法試験以外の資格で何かないかと本屋へ行って見つけたのが会計士試験でした。よく会計士になったきっかけは?と言われるのですが、本当に“特にない”のが正直なところです。ただし、今では私の人生において会計士という資格は、なくてはならないものです。特にそれまでの人生で何かを成し遂げたり、忍耐するということを知らなかった私にとっては、年間ひたすら勉強を続けるというのは、今思えばとてもいい経験だったと思います。この経験は今でも私という人間の土台を形成しています。そういう意味では、“運命の仕事”だったのかもしれませんね。私はこれからも自分しかできないことやサービス作成をしていきたいと思っています。自分の生きた証が何かしらの形で残せればこんなにうれしいことはないですね。

永井 義直さん

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これから成し遂げたい事、将来の夢

これまた深い質問ですね(笑)。

今の短期的な目標は、マナボックスという会社がベトナムビジネスの専門集団としてより成長していくことですね。特に2018年はホーチミンに拠点も作ったので勝負の年です。そして、中期的にはやはり創業時の想いである“ベトナム発、海外×コンサルティング×教育×ITでオンリーワン!”を成し遂げるような新サービスを開発展開していきたいですね。こちらは起業以来3年半、ずーとその目標に向かってもがいています。ずーっとです。もがきすぎて最近はもがくのが得意になってきました(笑)。

そして、そんな想いに共感してくれる優秀な仲間が増えていくと嬉しいですね。私のこの記事を読んで共感する人がいらっしゃいましたらぜひご連絡お待ちしています。FBでメッセージ下さい。

永井 義直さん

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キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

私の周りでも悶々としてる会計士の方は多いですね。特にマネージャーなどの役職になっていると余計大変ですね。移りづらいですよね。私の同期はちょうどマネージャーで35歳前後です。悶々度マックスですね。

客観的に冷静に見れば転職や独立すべきでない人もいますね。「正直やめとけ」って言いたくなりますね。みすみす失敗する必要もないのでぜひ冷静に考えてみてください。でも、私自身が独立する時も周りはみな「やめとけ」でしたね(笑)。そして、やめとけって言われるとやりたくなっちゃうのが人間ってものですよね。あまりに冷静に考えてしまうとその一歩が踏み出せなくなっちゃいますね。限られた人生ですので一度くらいは冷静でなく感情に従ってもいいと思いますよ。

受験生の方へ
私が受験生の頃の仲間で今一番出世しているのは、6、7年勉強して結果的に受からなかった人です。これは事実です。一方で、結果的に試験に受からなくて、落ち込んで、自分に自信を無くして愚痴ばかりの企業内の経理になってしまっている人もいますね。合格・不合格については自分の捉え方次第ですよね。ピンチはチャンスですから。合格まで続けるのも正解ですし、止めるのも正解。どちらが正解、不正解というのはないですね。どっちが正解かで悩むのではなく、自分の選択を正解にする、そんな強い意識を持つのがいいかと思います。えっ、試験に受かっていないけどベトナムで働きたい、インターンしたい?もちろん大歓迎です。連絡下さいね。