
株式会社SOTO CFO
代表取締役
村瀬 功
むらせ いさお
日本で唯一のアウトドアビジネスに特化した社外CFO
1980年11月24日生まれ(45歳) 富山県出身 神奈川県在住
東京大学 経済学部経済学科 卒業 2003年合格

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キャリアサマリー
公認会計士2次試験合格。優成監査法人入社 法定監査業務やIPO支援業務に従事。最終職位はマネージャー 2007年~2008年の1年間、株式会社SBIホールディングスに出向。内部統制報告制度(J-SOX)適用開始準備業務の支援に従事
株式会社AGSコンサルティングに入社。主に事業再生支援業務に従事。その他、税務顧問業務や、上場企業の決算・開示支援業務等、業務の幅を広げる
株式会社マックアース入社。連結グループの決算取りまとめやIPO準備業務に従事
同取締役CFO兼管理本部長に就任。財務・経理・人事・総務・法務・経営企画等を管掌
㈱R.project入社。㈱R.project取締役CFO、子会社の㈱Recamp取締役CFOに就任。財務・経理・人事・総務・法務・経営企画等を管掌
㈱SOTO CFO設立、代表取締役就任。「日本で唯一のアウトドアビジネスに特化した社外CFO」として、アウトドアビジネス中小・ベンチャー企業の支援を行う
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監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
優成監査法人は私が入社した頃は業界10番手くらいの中堅監査法人でした。発展途上であり、まだ画一化されたマニュアル等は少なかったため、業務が定型化されていることはなく、各人の裁量・判断の余地をある程度与えられ、伸び伸びと業務をしておりました。クライアントも中堅・中小企業が多かったため、会社全体を見る経験が多くありました。
優成監査法人にいた約8年の間で、社会人としての基礎、公認会計士としての基礎を学ばせてもらいました。会社の数字の見方・分析手法や、会社業務の流れを知ることができたこと、及び限られた時間の中でチームをマネジメントしながら一定の成果を挙げるためのアプローチや心構え等は、現在の自分を構成しております。
8年間在籍すると、職位はマネージャーになり、年齢は30歳。その頃になり将来のキャリアを考え、自分はパートナーになって監査で生きていくかどうかを自らに問うた時に、答えは「NO」でした。監査という“他人が作ったもののチェック”ではなく、“自分で作る”側に行きたいと思いました。さらに、会計や税務といった数字の専門家としてのキャリアには興味は少なく、組織をマネジメントすることに興味を持っていたため、事業会社か、または経営・マネジメントに近い業務に従事するコンサルティング会社を志望しました。結果として縁あって㈱AGSコンサルティングに入社しました。
上述の通り、経営・マネジメントに近い業務を志望していたため、AGSでは事業再生の部署に希望して入りました。事業再生の仕事は、業績の悪化した企業に対して、財務や事業のデューデリジェンスを行い問題点を明らかにした上で、経営計画の作成支援を行う業務です。これまでの監査法人での“チェック側”から“作る側”へ変わったことにより充実感があり、また“コンサルティングといっても“助言”以上に自分たちが自ら手を動かしてプレイヤーになることが多く、これまで監査で蓄積した経験を生かして自分の業務がクライアントに大きく影響しているという感覚を感じることができました。
一方で、コンサルタントという立場は最終的には外部の助っ人です。会社内部の方から比較すると外部の助っ人では温度感や情報量が異ったり、自分の意見・提案がクライアントを動かすことができない場合も多かったです。自ら主体的に会社にフルコミットして力を発揮するためには事業会社へキャリアチェンジすることにしました。
㈱マックアースは日本国内に約30箇所のスノーリゾートを運営するリゾート運営企業であり、私は経理・IPO実務責任者として参画しIPOへ向けて邁進しました。ところが上場準備期間中に50年に1度と言われた大暖冬に見舞われ、一転して危機的状況を迎えることになります。スポンサーから大型資金調達を行い難局を乗り越えた後、3年間CFOとして会社の再建を支えました。
その後、国内大手合宿施設運営会社㈱R.project及び子会社の国内最大手キャンプ場運営会社㈱RecampのCFOに転じ、1年半の間企業成長を推進しました。
㈱マックアースや㈱R.project・㈱Recampは、業績が悪化したリゾート施設や地方の遊休不動産をM&Aや運営受託し、再生させる事業を運営しており、IPOを目指している成長企業であります。そのため“M&A”“事業再生”“IPO”という、公認会計士の私が活躍できる業務が数多くありました。そのような環境の中でファイナンス・バックオフィス業務を幅広く担当し、CFOとしての地力を蓄えました。

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今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
2021年7月より独立開業しました。「日本で唯一のアウトドアビジネスに特化した社外CFO」として、アウトドアビジネス中小・ベンチャー企業の支援を行っています。
これまでCFOとして中小・ベンチャー企業の財務を支えてきた経験を活かし、社外の立場からCFOの機能を担う、社外CFO業を、アウトドアビジネス専門でやっております。アウトドア、つまり“そと”ビジネス専門で、“そと”の立場からCFO業務を行うことから、肩書「そとCFO公認会計士」を名乗っております。
創業期~拡大期~IPO準備期各フェーズでファイナンス・バックオフィス業務を横串で支援しています。具体的には、経営コンサルティング、財務マネジメント、資金調達サポート、IPO準備サポート等、幅広い支援をしております。
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あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
私は、自分のポジショニングを、「公認会計士×ベンチャーCFO×アウトドアビジネス」と位置付けています。
公認会計士は日本に約32,000人、準会員(将来の公認会計士候補)も含めると計約40,000人います。この人数はこの20年で2倍以上に増えていることもあり、資格を持っていること自体は大きな差別化にはなり得なくなってきています。
一方、ベンチャーCFOについては、近年米国型の経営執行体制をとる日本企業が増えてきており、成長を目指すベンチャー企業が優秀なCFOを求めています。そのような中、ベンチャーCFOとして活躍される公認会計士の方が増えてきており、公認会計士の活躍フィールドの広がっていることは、とても喜ばしいことと感じています。
「公認会計士×ベンチャーCFO」というキャリアは、一定の希少価値を有していると考えられます。これに加えて私はさらにもう一つの強みを訴求することで、さらに尖ったポジショニングをとっています。それが「アウトドアビジネスに特化」です。
公認会計士としての知識・経験は、業種を問わずすべての企業の役に立つことができます。そのため、公認会計士の方が転職先やコンサルティング先を選ぶ際に業種を特定することは少ないかもしれません。一方私は、自分が本当に貢献したい・応援したい業種に絞って仕事をしたいと考えてきました。それがアウトドアビジネスです。
私は、「豊かな自然の中での非日常体験が人生を豊かにする」と、アウトドアビジネスの価値を信じています。近年世の中のテクノロジーが急速に進歩し、生活はとても便利になりました。“生活を便利にする”ビジネスを行う企業が成長し、そのような業界・会社にビジネスチャンスが広がっています。一方で、私は“生活を豊かにする”業界・会社に貢献・応援したいという気持ちを強く持っています。それは、人生において幸福感を感じた時というのは、子供のころ田舎の自然で元気に遊んでいた頃だったり、スポーツに汗を流した青春時代だったり、という記憶が強く残っているからです。
キャリアチェンジにあたりジョインする事業会社を選ぶ際には、上記の思いから、スキー場運営会社やキャンプ場運営会社を選びました。CFOとして会社に貢献し、アウトドアビジネス業界に貢献してきました。それとともに、アウトドアビジネスの悩みや難しさを身をもって経験し、蓄積してきました。
今後は、アウトドアビジネスへの思いや知見をフルに活かして、アウトドアビジネスに特化して支援していきます。

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
CFOというポジションは、会社の“アクセル”と“ブレーキ”のうち、“ブレーキ”の役割を求められるケースも多くあります。
“ブレーキを踏む”ということは、後ろ向きにとらえられることも多く、煙たがられることもありますが、数字を理解した上で客観的な根拠を持ち、かつ勇気を持って「NO」を提示することもあります。重要な意思決定においてそのような判断・提言をする場面は、責任を感じる一方で自分の仕事に誇りを感じる瞬間でもあります。
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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
公認会計士としてのキャリアのスタートであった監査法人時代は、監査がメインの仕事でした。監査という仕事は、会計基準に沿って適正か否か、○か×かの結論を表明するという、目的が明快であります。その意見表明について誰かの顔色を伺うものでもなく、複雑な利害関係の調整も不要です。また決算書の内容について責任は無い、すなわち会社の業績が悪くても基本は我関せずの仕事であります。ですので当時は、その明快な目的に向かってピュアに淡々と業務を進めていた記憶があります。
一方、事業会社でCFOとして会社を牽引する立場になると、答えのない選択・意思決定の連続であり、社内(上下・横)及び社外との調整の役回りを中心で行う立場になり、様々気を回す必要があります。また、CFOは企業価値の向上に責任を有する立場でありますが、自分が本当に中心となって会社を先頭で導いているのかという点に自信が持てないことが多くありました。ベンチャー企業のCEOは起業家精神が溢れパッションの塊ですが、自分はそこまでの熱量をもって事業を推進できているか、日々問いかけている自分が居ました。CEOの気持ちを本当に理解しようとするには、自分もその立場になってみることが必要ではないだろうか。自分で独立開業して自らが先頭で事業を進める立場にチャレンジしようと決断したのも、そのような課題意識をもったという背景もあります。
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人生の目的と公認会計士という資格
高校生の頃、公認会計士という資格を知り、目指そうと思ったきっかけとして、公認会計士という資格の魅力として、「稼げる」「独立もできる」「会計、税務、コンサルティング等多様な仕事ができる」といった点を考えていた記憶があります。
では現在、私にとって公認会計士という資格の意義は何か。一番大きなものは、「保険」だと考えております。事業会社へ飛び込むことができたのも、独立開業して自らの収入を自分自身で稼いでいくことを選択できたのも、耳の痛いことを勇気を持って言えるのも、公認会計士という「保険」があるからです。今進んでいるキャリアが失敗しても、耳の痛いことを言って疎まれたとして、公認会計士という資格があれば食べていくことは困りません。保険によりリスクヘッジをしているからこそ、果敢にチャレンジすることができているという意味では、公認会計士という資格を持っている自分は恵まれていると感じています。
間違ったものは間違っていると言う、自分の信念に従って生きる、無用な遠慮をしない、というのは、ストレスを抱えないために重要なことだと考えます。公認会計士という資格はこの生き方を助けてくれている存在と感じています。

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これから成し遂げたい事、将来の夢
「アウトドアビジネスに特化した社外CFO」として多くのアウトドアビジネス中小・ベンチャー企業を支援してまいります。「日本のアウトドアレジャーを元気にし、心豊かな生活の創造に貢献する」ことを自らのミッションに掲げ、そのために「そとビジネスをそとから支える財務プロフェッショナルになる」ことを目指しております。
今後については、事業を大きくして組織を拡大するのか、自らの知識・経験を後進に伝えることに興味をもつのか、それとも公認会計士業務とは全く異なる仕事をしたいと言い出すのか、現在では想像つきません。ただいずれにしても自分を高めて成長させていれば、将来の可能性は無限大だと考えています。すべては自分次第。自責思考が重要です。

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キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
私はこれまで監査法人・コンサル・事業会社CFO・独立開業の異なるキャリアを経験しています。これまでのすべての経験が現在の自分の成長に繋がり、キャリアに繋がっていると感じています。それぞれのターニングポイントにおいて悩みながらキャリアを選択してきました。それぞれのキャリアが100点満点かどうかはわかりませんが、トータルで見ると充実した人生を送れていると今振り返っています。
これから会計士を目指す受験生にお伝えしたいのは、公認会計士になることはゴールではないということです。監査を行うには公認会計士資格が必要ですが、監査以外の仕事に公認会計士資格は不要です。公認会計士資格があれば食べていくことには困らないかもしれませんが、世の中に自らを売り出していくためには、公認会計士資格を持っていること自体は専門家として一定のリスペクトを受けられることで一定のアドバンテージにはなりますが、それだけでは十分ではありません。会計士となった後も自己研鑽を継続して成長して可能性を広げていけるフェーズが待っています。楽しみですね、頑張ってください。
キャリアを模索する会計士にお伝えしたいのは、先述の通り「「公認会計士ד何か”」の“何か”を見つけてください。独自のポジショニングを模索してみてください。そのためには色々な選択肢があるでしょう。可能性は無限大ですので色々チャレンジしてみてください。
会計や監査の知識・経験は間違いなく活きてきます。公認会計士としてのキャリアを広げたい方は、会計や監査に関する専門家業務をしっかり行って基礎力をつけることお勧めします。
思うに、CFO、または社外CFOとしての業務は「アウトプット」の要素を多く含みます。これまで蓄積した知識・経験をフル動員して日々課題の解決にあたっております。この基礎となっているのが、会計士試験で勉強(インプット)した理論、監査法人時代に知識を実務に結びつけて身につけた(インプット)経験、コンサルティング会社においてコンサルタントとして課題解決(アウトプット)経験、等インプット及びアウトプットの知識・経験であります。その時々の仕事を地道に愚直に取り組んできた一つ一つが自らの血肉になっていると考えます。
ですので、CFOを目指している方においても、CFOになるために何か特別のことをやらなければならないわけではなく、必ずしも早期に監査法人を飛び出さなければいけないとも限らず、じっくりインプットを積み重ねることが重要だと思います。


