
NPO法人SAMURAI MEETUPS 他
代表理事
宮下 晃樹
みやした こうき
株式会社CEO・NPO法人代表・公認会計士のパラレルキャリアでまちづくりを推進する26歳
1992年3月14日生まれ(34歳) 東京都出身 東京都在住
慶應義塾大学 経済学部 卒業 2012年合格

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キャリアサマリー
公認会計士試験論文式試験合格
有限責任監査法人トーマツに入社し、IPO支援業務及びIFRS監査業務に従事
有限責任監査法人トーマツ退社、公認会計士登録。フリーランスの公認会計士として活動を開始
NPO法人SAMURAI MEETUPS創業。代表理事を務める。 <a href="https://samuraimeetups.or.jp/aboutus-jp" target="_blank">https://samuraimeetups.or.jp/aboutus-jp</a> ・・・NPO法人SAMURAI MEETUPSは、 「インバウンド誘致・観光まちづくり・キャリア教育を通じて日本社会の幸福度を高めていくこと」をビジョンに掲げ、訪日外国人向けの情報発信や体験コンテンツの企画を実施している。
Carstay株式会社 設立。代表取締役を務める。 <a href="https://carstay.jp/" target="_blank">https://carstay.jp/</a>
02
監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
失恋が私を公認会計士にした
「合格おめでとう。」 2012年11月12日、友達からのLINEで昼過ぎに目が覚めた。
大学3年生の夏、当時付き合っていた彼女に試験直前にフラれ、論文式試験に全く手応えがなかった私は、一度会計士のキャリアを諦めた。そして、周りの就職活動の波に焦りを感じ、ベンチャー企業でのインターンシップやビジネスコンテストに精を出す日々を送り、テキストで勉強した企業法や経営学のリアルを感じていた。そんな中、突然の神様からのプレゼント。企業経営に大変関心があった私は、真っ先に当時IPOに1番強いと評判が高かった有限責任監査法人トーマツ(以下、トーマツ)の門を叩いた。
新卒で入社したトーマツ
トーマツでは、21歳の社会を知らない若造だった私に、手厚いメンターの指導のもと、幅広い経験を積ませて頂いた。未上場企業のIPO(株式公開)支援業務から、上場企業の香港事業所への往査、そして国内最大規模のベンチャーキャピタルのIFRS監査まで、複数のプロジェクトにスタッフとして参画した。さらに、グループ会社が推進していた高校生向けの「起業家教育」事業にもボランティアとして関わることができ、20代前半ながらキャリアについて自身で振り返りながら、次世代に生き方のヒントを伝えるという貴重な機会を頂くことができた。
アメリカ留学での原体験
そこで、日々「自分がやりたいことはなにか?」を自問自答しながら仕事をする中で、振り返れば私の原体験は大学4年生夏のアメリカ留学での出来事だと気付いた。“語学学校に通い世界中に友達は出来たのだが、何か物足りない”。現地の人と交流する機会になかなか恵まれず、旅行先もガイドブックで見たことがある観光地ばかりだった。そこで、たまたま誘われたストリートバスケットボールに参加したところ、世界が一変した。そこで触れ合った現地の友人はリアルなアメリカを生きていた。彼らが連れて行ってくれた場所や店は日本人が誰も知らないところで、本当に楽しく、忘れられない体験をさせてもらった。そして帰国の途につき、彼らに何か恩返しをしたいと考えていた時に、2020年の東京五輪が決まったというニュースを目にした。そこで、今度は私が逆に、増え始めていた訪日外国人旅行者向けに、文化体験や現地の人との交流を図れる場を作りたいと考えた。そのため、仕事が少し落ち着いた社会人1年目の秋に任意団体SAMURAI MEETUPS(以下、SMU)の活動を開始した。
https://www.facebook.com/samuraimeetups/
そしてまた、失恋が私を社会起業家にした
このようにして、私は平日に会計士業務、休日はキャリア教育・観光のボランティアに没頭する日々を2年間過ごし、気づいたら社会人3年目の年を迎えていた。しかし、順風満帆だった生活も終わりを告げることになる。このとき、私がプライベートである事件に巻き込まれてしまい、結果的に私の人生が守られた代わりに、当時3年間付き合っていた彼女と絶縁することとなった。そして、デジャブが起こり、数日後に修了考査の合格通知が私の手元に届いたのである。絶望感と無気力感に襲われていた中、支えとなったのはSMUの仲間の存在だった。さらに、会計士業務を通じて 「自分が生まれなかった世界と、自分が生まれた世界の差、それが“自分”の価値である」というベンチャー経営者の言葉と出会い、”貴重な人生の時間を、自分がやりたいことを通じて、他者を笑顔にする日々を送りたい”、そのように考えてSMUを仲間と一緒に法人化し、トーマツを退職した。24歳の春の出来事だった。

03
今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
現在、私はSMUの代表理事を務めている。
SMUは20代の若者と外国人を中心として、約70名で活動しているNPO法人である。主に、成田・川崎・新宿を中心に、インバウンド誘致を通じた観光まちづくり事業を行っており、具体的には以下の3つのサービスを提供している。
●「MEDIA(メディア)」:将来訪日外国人に日本の魅力を伝え、ミートアップなどの経験から、訪日外国人が求めている旅行情報や、商品の情報を掲載する記事を制作している。
●「PRODUCE(プロデュース)」:自治体や観光事業者が、訪日外国人の受入体制を整えられるような、マーケティング調査・コンテンツ企画・多言語化支援・接客対応支援を実施している。
●「MEETUP(ミートアップ)」:訪日外国人が、日本文化を体験を通じて深く学べる機会と、現地の日本人との交流を図ることが出来るイベントを企画・運営している。
上記のサービスを通じて、日本社会の幸福度を高めていくことをビジョンとして掲げている。
もし、活動に興味を持っていただけたら、ぜひこちらの公式ホームページをご覧頂けたら有り難い。
https://samuraimeetups.or.jp/aboutus-jp
なお、SMUの仕事以外にも、フリーランスの公認会計士として、会計事務所の業務のアウトソーシングを受けたり、助成金獲得のための財務コンサルティングを実施している。また、個人としても、主に学生・若手社会人向けにキャリアイベントの企画・運営を行い、常に自分が人生で見つけた生きるヒントを、次世代へ伝える場を設けている。
また、2018年6月には新たにCarstay株式会社を起業し、代表取締役を勤めている。
04
あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
ここまで読んで頂いた方には、私は随分変わったタイプの会計士だと感じたかもしれないが、実際そうだと思う。
「インバウンド」「観光まちづくり」「キャリア教育」を3軸に、自分のやりたいことを体現すべく活動しているため、1つの決まった肩書きがあるわけではなく、一体何をやっているのか?と思われることは多々ある。しかし、お金はそんなに持っていないが、大切な仲間に囲まれ、仕事を通じて喜びを日々感じている。
そんな風に好きなことを通じて生きていくためには、当たり前だが圧倒的に時間とお金が足りなくなっていく。そのため、私の強みは、有限な資源を最適配分する「ポートフォリオマネジメント力」だと考えている。これは、私がトーマツで最も成長させることが出来たソフトスキルの1つだ。手を挙げれば、何でも挑戦させてもらえる職場で、複数のプロジェクトが同時に走り続ける環境下に3年間身を置くことで得られたこのスキルは、私にとって財産である。実際に、このボリュームがある原稿も、プロジェクトの隙間時間を見つけて、何とか期限内に書き上げることが出来た(笑)

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
私が仕事をしているときに、心が大きく動く瞬間は「お客さんの笑顔を見ることが出来たとき」、「仕事仲間の笑顔を見ることが出来たとき」の2つである。なぜなら、私にとって仕事とは、自分の人生を幸せにするための手段であり、私が1番幸せを感じる瞬間は、私が周りの人々を笑顔にすることが出来た時だからだ。
その点、トーマツでは、クライアントと度重なる議論や調整を経て決算を無事に締めることができ、担当者の笑顔を見ることが出来たときや、尊敬する上司の力になることが出来たときにとてもやりがいを感じた。時に、オフィスで朝日を眺めることもあったが、クライアントの笑顔のためなら自然と力が湧いてきた。
また、SMUにおいても同様に、訪日外国人旅行者に忘れられない体験をプレゼント出来た瞬間や、地域の方々に喜んで頂けたとき、そして何よりプロジェクトを成功に導くことが出来たときに仲間とそれを一緒に祝えた瞬間に、1番仕事で喜びを感じている。なお、私を含め70名の全員のメンバーは本業とは別の仕事・ボランティアとしてSMUに携わっている。いわゆる「パラレルキャリア」であり、各々が本業では挑戦できないことを実現するため、社会をより良いものにするため、外国人の友達を作りたい…等の目的を持って参画している。以前、TEDx Keio High Schoolにて、この「パラレルキャリア」を通じて人生を豊かにしていく方法をお話しさせて頂いたので、もし興味がある方はご覧頂けたら有り難い。
https://www.youtube.com/watch?v=vOpGmDKuYWU
06
公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
正直に言えば、トーマツの新人時代、上場企業の監査のやりがいを見出せない時期があった。具体的には、投資家保護の観点で行われる財務諸表監査において、エンドユーザーである投資家の顔が見えない中で、どのようなモチベーションで保証業務に取り組めば良いのか分からなかったのだ。
この点、最終的には、上記のように顧客や上司の笑顔に繋げることに価値を見出し、仕事に取り組むことが出来るようになった。意識改革として行ったことは、まず、単に目の前の数値を追うのではなく、全ての数値の背景には取引があり、取引の背景には事業があり、さらに事業の背景には人がいることを理解した。そして、その人を笑顔にすることを価値(バリュー)と捉えた上で、それではどのようにして目の前の顧客や上司を笑顔にすることが出来るか、言い換えれば、相手の自分への期待値を正確に把握し、それをどのように超えられるかを逆算して業務に取り組むことにした。その結果、顧客や会社から一定以上の評価を得ることができ、また感謝されることで承認欲求も満たされ、さらに笑顔を見ることで率直に喜びを実感できるという、トリプル役満で業務のモチベーションアップを図ることが出来た。
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人生の目的と公認会計士という資格
正直、私の人生の目的は未だ見つかっていない。が、それで良いと思っている。
なぜなら、99.9%の人は、本当に自分が何をやりたいのか、生きるとは、死ぬとは、人間とは何か、理解しておらず、それを見つける旅が人生だと考えているからだ。その点、必ずしも全ての人にとって「公認会計士」という資格は必要ないのかもしれない。
しかし、私の人生にとっては、公認会計士という「翼」は、文字通り私に広い世界を魅せてくれた。2010年に会計士を志したことは、私の人生の中で最良の決断の1つであった。なぜなら、会計士を目指したことで、数々の壁にぶつかり、そのたびに必要な言葉や人に出会い、救われ、そして得たパーツで今の私が構成されていると言っても、過言ではないからだ。中でも、最も大きなパーツは「自信」である。NPO法人の仕事でも、1日の中で数多くの意思決定を行う場面があるが、意思決定をする際に重要な要素の1つが“自信”だと考えている。“自信”は“成功体験”がないとなかなか生まれにくいものだが、私は幸いにも会計士試験の合格という「成功体験」が、今でも根強く自分を信じる力の源となっている。そのため、もし仮に私が人生をやり直せることが出来たとしても、再び会計士を目指すと断言できる。

08
これから成し遂げたい事、将来の夢
あなたは外国人旅行客が日本での旅行にどれだけ満足しているかをご存知だろうか?
観光庁の調査では、2017年において、日本に訪れて”困ったことがある”と回答をした 訪日外国人の割合は69.9%にも及ぶという。つまり、約10人に7人もの外国人が、 日本に来て満足した旅をできていないのである。
そして、観光の担い手である地域のヒトの減少が止まらない。2040年には、全国1800の市区町村の中で896もの地域が、消滅可能性があると言われている。少子高齢化と人口の都市集中によって、地域の文化や歴史が今失われようとしている。
さらに、日本人の幸福度は世界的に低いことで有名だ。国連の調査によると、日本の世界幸福度ランキングの順位は51位、先進国では最下位となってしまっている。主な理由は、キャリアや働き方によるもので、終身雇用制度が崩壊しつつある中で、将来に不安を覚える若者は数多く存在する。
すなわち、東京五輪がもう2年後に開催されるにも関わらず、主にインバウンド・地域創生・キャリアの3つの側面において、日本社会には課題があると考えている。
このような課題を解決するために、NPO法人SAMURAI MEETUPSでは、
① 訪日外国人が、忘れられない体験を通じて、日本をもっと好きになれる社会 (インバウンド)
② 日本人が、自国の文化と地域の魅力を再認識し、日本をもっと好きになれる社会 (地域創生)
③ 誰もが、働き方を自由に選択出来ることで、日本をもっと好きになれる社会 (キャリア)
の3つの社会を実現することを通じて、日本社会の幸福度を高めていくことを目指している。
しかし、新しい取り組みの立ち上げや運営には多くの費用が必要だが、 NPO法人は株式会社と異なり、株式による資金調達が出来ない。そのため、もし我々と一緒にインバウンド誘致を通じた地方創生に貢献したいという方がいらっしゃれば、ぜひこちらの寄付フォームをご覧頂けたら有り難い。現在、寄付控除の優遇を受けられる「認定NPO法人」への登録を目指している。
https://syncable.biz/associate/smu/donate

09
キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
会計士受験生のあなたへ
あなたは、とってもラッキーだ。
なせなら、既に公認会計士という魅力的な資格を知っていて、さらに試験勉強を出来る環境も整っているのだから。そして、きっと試験直前にフラれてなんかいないだろう(笑) あとは、効率的・効果的な学習方法で、合格を勝ち取るまでだ。私は受験生時代、ネットで見つけたある言葉を信じていた。それは、「合格は宝石のような輝かしいモノなんかじゃない、 合格とは泥だらけになってボロボロになった自分自身だ。」というものだ。正直、今人生を振り返ってみても、この時ほど心理的にプレッシャーを感じたことはない。親や友達からの期待、5月短答と8月論文の両方に合格できるのかという不安、模試に1度も名前が載らず本試験を迎える焦燥感、そして試験勉強の時間と引き換えに失った全てのもの。全てを乗り越えて現在があり、この時ボロボロになったからこそ、今は並大抵のことが起きても動じない精神力がある。あなたも、もしかしたら今しんどい時期かもしれないが、自分を信じて最後まで闘い抜いてほしい。
キャリアを模索する会計士のあなたへ
あなたは、必ずしもラッキーではないかもしれない。
なぜなら、公認会計士という資格が足枷になって、今一歩を踏み出すことが出来ていないかもしれないからだ。話は変わるが、私は人のキャリア相談に乗るときによく聞く質問がある。それは、「もし来世に何者でもなれるのであれば、何になりたいか?」である。たいてい、こう聞くと何かしらの答えが返ってくるので、もしかしたらあなたの頭にも何かが浮かんだかもしれない。そして、続いてこう質問する。「それを、なぜ今の人生で目指さないのか?」と。大切なのは“どうあるべきか”、ではなく、“どうありたいか”である。きっと、あなたは会計士の仕事を通じて、数多くの業界や職種に触れることで、今まで見えなかった世界が広がったことだろう。もしかしたら、興味を持った仕事や、無意識に憧れている職業があるかもしれない。なので、必ずしも次のキャリアは会計士の監査業務と関連していなくても全然いい。むしろ、関連がないほど、私がこの記事の執筆の機会を頂けたように、誰かが“面白い”と思ってくれる可能性は高まるし、それが希少性となる。繰り返しになるが、大切なのは“どうあるべきか”、ではなく、“どうありたいか”である。“どうあるべきか”が日々変わるこの変化の時代の中で、あなたの変わらないどう“ありたいか”を大切にキャリアを探索してもらいたい。
なお、ここまで読んで頂けた方で、もし直接話を聞いてみたいと思って頂いた方や相談したいという方がいらっしゃれば、ぜひいつでもfacebookかTwitterでメッセージ頂けたら100%お返事しますので、いつでもどうぞ。
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