会計士の履歴書
三宅 秀昌

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三宅 秀昌

みやけ ひでまさ

渡米して大学院でコーチングを専攻。経営と会計の専門家としてヘルスケアプログラムの国内普及活動を支えるのが夢

大阪府出身 千葉県在住

慶應義塾大学 経済学部 卒業

三宅 秀昌

01

キャリアサマリー

小学生時代をアメリカで過ごした私は、小さい頃より世界で働くことに興味がありました。そのため、世界で戦えるだけの専門性を身に着けたいと思い、高校3年生の時より公認会計士試験の勉強を開始しました。そして、運よく大学2年次に合格することができたため、兼ねてより念願であった海外留学を目指し、大学3年次より1年間香港に留学しておりました。また、公認会計士に合格することができたため、経済学部ではあったものの、他学部の勉強をしたいと思い、3年次より始まるゼミはパーソナリティ心理学を専門に取り扱うゼミに入りました。ここで出会った教授からご縁をいただき、アメリカにあるコーチングプログラム及びヘルスケアプログラムの存在を知り、将来的に当教授とともに当プログラムの普及に携わりたいと考えるようになりました。大学卒業後は、戦略コンサルティングサービス等を提供する会社に就職し、1年間アソシエイトとして業務に従事しました。現在は、当会社を退職し、アメリカにて、大学院進学及びコーチングプログラム受講に向けて日々勉強に励んでおります。

02

監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

(※私の場合、大学卒業後の進学先が戦略コンサルティング等を提供する会社であったため、そちらでの経験を中心に記載します)
他とは異なる就職先へ就職した私は、とにかく「チャレンジャーとして貪欲に学んで行くこと」をモットーとして仕事に望みました。監査法人とは異なり、同期に会計士はおらず、また業務内容も全てが会計士としての専門性が生きる訳ではありませんでした。ですので、プロフェッショナルとして生き抜くためには、慢心せずに日々努力を積み重ねることが重要でした。コンサルティングでの仕事は、噂通り(?)激務でした。正直、最初の2~3か月は全く歯が立たず、「何をしたら良いのだろう・・・」、「これは、どうやったら良いのだろうか・・・」と日々もんもんとした日々を過ごし、非常に苦しかったのを覚えております(お恥ずかしいですが、何度も「会社 辛い」と検索していたのを覚えております)。特に、コンサルティング業務の場合は、これといった答えがありません。日々思考して思考して、最適解を自分自身で見つけなければなりません。1年目の新卒にできることは当然限られているわけですが、それでも悩まずにはいられませんでした。

それから数か月経ち、上司から多大なサポートを頂いたこともあって、ようやく仕事に慣れてきました。この時点では、2つの大きな変化がありました。それは、「自ら主体的に問いを立てる前向きな姿勢を得たこと」、そして「1日1日を意識して過ごすようになった」ということです。1点目の「自ら主体的に問いを立てる前向きな姿勢を得たこと」ですが、今まではどこか上司に言われるがままに作業を行う、所謂作業マン状態にありました。とにかく上司から言われたことをこなすのに日々精いっぱいでした。しかし、仕事を経験していくうちに初歩的な業務にも慣れてきて、ようやく(少しばかりですが)自ら思考する余裕が生まれました。そして、クライアントの状況を踏まえて、「この問いに対してはどうするべきだろうか?」と自ら考えるようになり、自らの意見を持って上司と対話することができるようになりました。

2点目の「1日1日を意識して過ごすようになった」についてですが、これは学生時代からの大きな変化なのではないかと思います。これまでは、何をやるにしても期限があいまいで、漠然とした時間感覚の中、日々課題をこなしていたように思います。しかし、社会人、そして日々成果の求められるコンサルタントとして日々仕事に従事するうちに、「今日は何をするべきだろうか?これらをすべてこなすためには、どのような優先順位でどれくらい時間をかけてこなすべきだろうか?」と1日単位で物事を考える癖がつきました。お陰様で、「今、何をすべきなのか?」が明確になり、有益な時間の使い方ができるようになったと思います。

さて、私のネクストステップについてですが、今後は心理学の道を志そうと考えております。将来的には、アメリカで最先端の実践的なヘルスケアのコーチングプログラムを学んだ後、大学時代に出会ったゼミの教授とともに日本で普及活動に努めようと考えております。そのため、現在は1年務めた会社を辞めてアメリカで大学院進学およびコーチングプログラムの受講を志して日々勉強しております。果たしてこのキャリア選択が正しかったのかどうか、特に会計士仲間といった優秀な人々が日々社会で活躍されている中で暗中模索状態にあり日々悶々としておりますが、私が自分の意志に従って選んだ道ですし、前向きに捉えて頑張りたいと思います。

三宅 秀昌さん

03

今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

自分のこれまでのキャリアの選び方や、大切にしている価値観

私自身は、昔から「オンリーワン」になりたいと考えておりました。「自分にしか無い強み」を持つことに憧れていたのです。そのため、高校時代から会計士の勉強を始めるという決意ができましたし、会計士試験合格後も留学を志し、結果として香港への留学を果たすことが出来ました。
就活時は、上記に加えて「マイノリティな環境で働きたい」考えておりました。これは香港留学時に尊敬していた教授から「成長したいのならば、自信をComfort Zone(=居心地の良い環境)に身を置くな」と言われたからです。自身の強みを生かすことが出来、且つマイノリティな存在として悪戦苦闘できる環境はどこか、そんな考えから株式会社経営共創基盤を志すことにきめました。
現在は将来のキャリアが明確に描けているわけでは訳ではありませんが、上記の価値観は変わらず持ち続ける事になるかと思います。そして、いずれ自分自身を一つのブランドとして仕事ができるようになれれば大変喜ばしく思います。

04

あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私の強みは、「会計士という枠に囚われていない」ことだと考えております。もちろん、会計士である故、私達の中心的な使命は「企業から提供された財務情報を保証することを通じてステークホルダーの保護を図ること」にあるかと思います。しかし、私自身は会計士が活躍できるフィールドは、監査に限らずもっと多様なのではないかと考えております。そのため、色々なご縁もあり、私は最初のキャリアとして戦略コンサルタントを選択したのち、まったく新しい領域である心理学の道を志しております。
 将来的な仕事との関係性について、私が将来携わる予定であるヘルスケアプログラムは、当プログラムのメンバーが臨床心理士を始め、医師・看護師や栄養士といった、ビジネスとは関係のない領域の専門家によって構成されております。そこで、私は「経営及び会計の専門家」として彼らの事業を支えていきたいと考えております。

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05

仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

私自身はまだ仕事経験が浅いため、大それたことは言えませんが、この短い間に経験したことをお話しできればと思います。戦略コンサルティング会社に入社以降2つ目の新規事業支援プロジェクトで、私はプロジェクトマネージャー1名、そして新卒同期が私の他1名いるプロジェクトにアサインされました。プロジェクトマネージャーを務める上司が他の業務で忙しい故、私ともう一人の同期が中心となって日々の業務を進め、上司に報告・相談そして議論頂く日々が続いておりました。そしてクライアントへの最終報告日になり、クライアントへ日々の業務成果を報告する機会がありました。お相手は大企業の役員級の方と子会社社長及び事業メンバーの方々でした。打ち合わせは順調に進み、もうすぐ終わりそうな時、クライアントからのある質問に対し、答えられる質問だと悟ったため、意を決して自分自身のリサーチ内容をベースに回答しました。会議参加者全員が私の発言に注目している中、なんとか自分自身の意見を提言することができました。クライアントも深く相槌を打って下さり、自分の発言が相手に響いたと分かった瞬間、これまでの努力が実を結んだことを大変うれしく思いました。話している最中、体の底から熱くなる感覚というか、嬉しさがこみあげてきたのを覚えております。小さい小さい成果に違いありませんが、コンサルタントとしての醍醐味を味わうことができたことは、大変嬉しかったです。

06

公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士の仕事というより、公認会計士としての特性に関連して、仕事で悩んだことがあります。それは”細かいことまで気にしすぎてしまう”ということです。公認会計士は、監査という業務の性質上、どちらかというと正確性・網羅性が要求されるかと思います。現に、会計士試験の受験勉強時代もコツコツ勉強を積み重ね、なるべくすべての論点に対して的確な回答ができるよう、日々勉強しておりました。

一方で、コンサルティングという仕事ではもちろん正確性・網羅性の観点も必要ですが、そもそも正解がないこと、また時間的制約が厳しいことから、会計士として必要であろう頭の使い方とは異なる思考の柔軟性が要求されたように思います。そのため、日々の業務においても上司から「三宅君は細かすぎる。視野が狭いから、もっと大局的な視点を持って業務に取り組みなさい」と何度も指摘されました。このような経験から、とにかく思考の幅を広げるため、自身の思考を紙に書いて可視化できるようにし、「視野が狭くなってないか?別の切り口で考えてみたらどうなるか?」と視点を切り替えられるように努めました。もちろんまだ「できた」とは言えないものの、少しは思考の柔軟性を手に入れて、物事を多面的に考えられたかと思います。

07

人生の目的と公認会計士という資格

私自身の人生の目的は、正直まだ見つかっておりません。しかし、強いて言えば、「世の人々が身体的・精神的に健康な日々を送ることができるような社会を目指す」ことでしょうか。20世紀は、「ものがない時代からものにあふれた時代へ」、すなわち物質的豊かさが追い求められていた時代でした。しかし、21世紀は、物質的豊かさを中心とした時代から精神的豊かさを追い求める時代へと移行しているのではないかと考えております。すべてがすべて当てはまるわけではないものの、先進国にいる人々は基本的に日々の生活に困ることなく、服を着て、食事ができ、寝る場所を確保できているかと思います。それで皆が苦しみから解放されているかというと、そうでもないかと思います。そこで、経済的豊かさの先のゴールとなる、精神的豊かさを確保できるよう、微力ながらも社会に貢献していければと思います。

三宅 秀昌さん

08

これから成し遂げたい事、将来の夢

これからの人生ですが、私はゼミの教授とともに日本で新たなヘルスケアプログラムを提供し、日本人及びその他の国の人々が身体的・精神的に健康に生きられるようサポートができればと思います。そのため、まずは米国のとあるコーチングプログラムを学びつつ大学院にて心理学の専門的な勉強に励んだのち、日本でコーチングプログラム及びヘルスケアプログラムの立ち上げを行いたいと考えております。その際、ヘルスケアプログラムは事業として実施していく予定であるため、その際にこれまで培ってきた会計士としての専門的知識及びコンサルタントとしての経験を生かすことができればと考えております。

三宅 秀昌さん

09

キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

私自身、まだ社会に出て僅かということもあり、皆様にアドバイスできるほどの経験を持ち合わせていないのが正直なところです(具体的なアドバイスは諸先輩方の履歴書を閲覧いただければと思います)。しかし、私が言えることは「あなたは本当に監査法人で働きたいのですか?」ということです。決して監査法人に勤めることが悪だ、と言いたいわけではありません。ただ、何も考えずに監査法人に就職しているのであれば、その前に模索すべきであるということを伝えたいです。私としては、色々な選択肢を考えた上で、監査法人という選択肢を選んだのであれば、自分自身に納得感をより強く抱くことができると思うのです。
会計士が活躍できるフィールドは、何も監査法人に限定されていないと思います。税理士法人、会計コンサルティング、大企業・ベンチャー企業等々、会計に限っても色々あります。そして、会計士という枠にこだわらずに、もっと異なる世界で活躍することもできるのではないかと考えております。会計士だからと言って、会計・監査の枠にこだわりすぎることはないと思うのです。もちろん、会計・監査の専門家としての武器は持ちつつも、他のフィールドで活躍できれば最高ですね。口先だけではお恥ずかしいので、まずは自分自身がこちらに記載した内容を実践できるよう努力してまいりたいと思います。
私の会計士の履歴書をお読みいただき、誠にありがとうございました。皆様とどこかでお会いできること、心待ちにしております。