
株式会社BTM
取締役兼CFO
懸川 高幸
かけがわ たかゆき
企業再生・成長・IPOに必要な変革を、ヒト・モノ・カネ、全ての分野から主導・支援するMBA会計士
1983年5月26日生まれ(43歳) 東京都出身 東京都在住
グロービス経営大学院大学 経営学修士(MBA)

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キャリアサマリー
有限責任あずさ監査法人のIPOを専門とする事業部へ入所。 様々な規模(売上約60億円~1,600億円)、業種(製造業、陸運業、通信業など)の会計監査、内部統制監査及び上場支援業務に従事。
事業会社(売上約50億円)へ転職。下記を一例とする管理部門業務を幅広く従事。 ①経理:決算、会計システムバージョンアップ対応業務 ②財務:資金管理、銀行借入、TMKスキームによる借入 ③経営企画:経営理念改定、戦略立案、M&A業務、全社予算策定、リストラクチャリング ④総務:株主総会運営、全社会議の企画運営、ISO監査対応 ⑤人事:人事戦略(組織図、等級、評価、報酬制度の改定)、従業員約800名の年末調整業務
グロービス経営大学院(MBA)へ入学。ヒト・モノ・カネに関する総合的な経営知識を学ぶ。 学友の起業を支援し、同大学院主催のビジネスコンテストへ出場。大賞を受賞し500万円の資金調達に成功。
本業の再生が一段落し、営業赤字を2年で黒字化へ転換。 プロボノとして、友人(二代目事業承継者)の会社を支援し、6か月間で売上10%以上を新規創出。
スカイマーク株式会社(売上約800億円)へ転職。民事再生終結後、上場準備業務に従事し証券審査の通過に貢献。また、下記を一例とする、より専門性を高める業務に従事。 ① 財務業務(資金繰り管理、数百億円規模の為替・燃油デリバティブ取引) ② 決算業務(日次経理処理、決算業務、会計システム入替、監査法人対応) ③ 管理会計業務(全社予算策定、管理会計制度導入、月次予実管理体制構築) ④ 上場準備業務(証券会社対応など)
株式会社BTMへ転職。利益改善施策(赤字案件の特定・改善、全社的なコスト削減など)を実施、1年で赤字から黒字転換。2021年2月より取締役兼CFOに就任、下記業務を一例に、ゼロからIPOを主導し同社の上場(2022年12月に東証グロース市場へ上場)を成功。 ① 経営全般(取締役会・監査役会の設置や管理部門を再構築し必要人員の招聘及び採用) ② 財務業務(資本政策立案、資金繰り管理、資金調達(銀行融資・株式発行)) ③ 経理業務(決算体制構築、監査法人対応) ④ 経営企画業務(中期経営計画財務モデル作成、全社予算策定、月次予実管理体制構築、M&A対応) ⑤ 総務法務業務(株主総会及び重要会議体の運営、株式管理、稟議制度導入、契約内容の確認) ⑥ 上場準備業務(証券会社選定・対応、IPOプロジェクト主導・対応(規程整備、申請書類作成など))
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監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
有限責任あずさ監査法人ではIPOを専門とする事業部に所属し、規模(売上約60億円~1,600億円)、業種(製造業、陸運業、通信業など)共に様々な企業の会計監査、内部統制監査及び非上場会社向けの上場支援業務に従事しました。積極的に手を挙げ、損益計算書、貸借対照表の一通りの項目や規模の異なる会社(単独会社・連結会社・非上場会社・上場会社など)の会計監査などを経験しました。
当時はリーマンショックの影響で日本経済全体が低迷していた時期で、私の担当クライアントも四半期ごとに業績が低下していました。監査業務では企業経営に直接関わることが出来ず、悪化していく会社業績を救うことが出来ないことに歯がゆさを感じるようになりました。監査業務に従事していく中で、企業経営に関わり利益創出に貢献したいという思いが日に日に強くなり、監査スタッフとして最低限の業務を経験したタイミングで一般事業会社へ転職しました。

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今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
株式会社BTMは、「日本の全世代を活性化する」をミッションに掲げ、地方創生を目指すITベンチャーです。2024年3月末時点で全国に11拠点を構え、各地でITエンジニアを採用・教育し、DXなどを進めたいお客様に対し、全国のエンジニアリソースを活用してDXやデジタル化の支援、システム開発を提供しています。私は取締役兼CFOとして経営の一翼を担いながら、主に下記を管轄・サポートしています。
① 経営全般(全社方針・戦略検討、決議事項の検討・判断、適時開示管理)
② 管理本部長業務(全社戦略実行に向けた管理部門(経理・総務・法務・財務・情報システム・内部監査)の構築・統括)
③ 経理部長業務(月次決算・年度決算の統括、監査法人対応)
④ 経営企画業務(中期経営計画及び予算策定、月次予実管理、M&A、IR対応)
入社後、私の直近の目標はIPOでした。IPOに向けた準備がほぼなされていない状態からスタートし、主幹事証券の選定、全体スケジュールの作成、組織構築(取締役会・監査役会の設置、管理部再定義、必要人員の採用)、規程作成、各種上場申請資料作成などを迅速に対応し、加えて上場審査で論点となる項目を早期に手当することでスムーズな審査対応を実現しました。また、入社直後は新型コロナウイルスの影響などで赤字になっていましたが、売上(案件契約内容の見直し)・費用(全社的なコスト削減)を分析・改善し、1年で黒字化に成功しました。前職以前の経験やMBAの知識が最大限活用出来、運よく内部管理体制の構築と利益成長の両軸が整い、一度もスケジュールが遅れることなく約2年半で東証グロース市場へ上場することが出来ました。
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あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
私の強みは、再生や成長に向けた変革を会社内部から主導または支援出来ることです。これは、私がこれまでに得た下記の賜物であると考えています。
① 公認会計士として監査法人で多様な企業の監査業務を通して得た定量側面に関する幅広い知識・経験
② MBAで100社以上のビジネスモデル、財務分析を通して得た、総合的(ヒト・モノ・カネ)な経営知識
③ 管理業務の幅広い経営、実務及び再生経験
④ 再生業務・株式上場業務における実務経験
企業を取り巻く経済環境は常に変化しており、近年はそのスピードがさらに加速しています。企業は、長期的な企業経営の観点からその変化に対応して常に変革を行う必要があります。この点、私は現状分析、改善点の把握、改善方法の具体的なアクションプラン策定、実行、成果の確認と、全てのフェーズにおいて一定の知識・実務経験があります。この、知識・実務経験の両方を有している人材は少なく、私の強みであると考えています。

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
前々職で従業員満足度を高めるプロジェクトを行った際、現状分析の過程で10名程、地方の社員から話を聞く機会がありました。その方々は、会社業績が芳しくないことは認識していたものの、どうすれば業績を上げられるのかわからないと仰っていました。私はその話を聞き、ピーター・ドラッカーが仕事のやりがいが最も高まる3要素として提唱している『Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(やらなければいけないこと)』を思い出しました。業績向上について、WillやMustを感じる従業員はいますが、Canを満たす(できる立場、アクションプランが立てられる)人材は限られています。当時、前々職の会社はアルバイトを含めると従業員は800名程度いましたが、できる立場の本社管理部門は10名程度しかおらず、アクションプランが立てられる人材はさらに限られていました。私はその内の1人であり、限られた立場にいるがゆえに果たさなければならない義務があると感じました。さらに、地方社員に話を聞くたびに一人一人の生活を肌身で感じるようになり、この方々のためにも自分がやらなければと次第にWillが強くなっていったことを覚えています。以降、経営理念・戦略・人事制度の改定など、困難も多々ありましたが、その出来事が原動力となり変革を推し進めることが出来ました。
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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
監査業務は会社が作成した財務諸表の検証が主な業務内容となります。取引の前提となる会社業績の正否を担保する公認会計士の役割は非常に大きく、また、若くても責任のある仕事を任せてもらうことも出来、私は監査業務に常にやりがいを感じていました。監査業務が嫌いになったことも心から辛いと思ったこともありませんでした。ただ、一般事業会社で行う売上の創出や市場を作っていくような業務はなく、いつかは一般事業会社へ転職したいという思いがありました。監査業務でハードワークが続いた際は、一般事業会社で通用する人材になることを目標にモチベーションを保っていました。今でも、仕事で苦しい時は、中長期的に自分のビジョンを設定して乗り越えるようにしています。
また、私は、人の役に立っている実感があるとモチベーションを向上させることが出来ます。顧客へサービスを直接提供する業種はわかりやすいですが、監査はサービス提供者との接点がなく、誰のために業務を行っているのか見えにくくなることがあります。そういった際、私は経理の方を価値提供者と定めていました。彼らが最も効率的に仕事が行えるよう監査の枠内で改善策を提案するなど、経理の方へ価値を届けるよう心がけていました。経験と共に徐々に有用なアドバイスを行うことが出来るようになり、感謝を言われることが増えたことでモチベーションを向上させることで出来ました。
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人生の目的と公認会計士という資格
私の人生の目的は、子供達の世代が明るく過ごせるよう、景気循環をビジネスサイドから促進出来る人材になることです。私はバブル崩壊後の景気低迷期に育ったからか、TVニュースなどでは相対的に暗い話題が多いと幼少期から感じていました。物が溢れていて世界的に見れば裕福であるにも関わらず、希望を持っている人が少ない、そう感じていました。MBAで見た様々な企業の成功事例や複数企業の企業再生を通して学んだのは、企業に働く人や独自の資源は大きな可能性を秘めているということ。企業経営の方針を変えるだけで新たなマーケットを創出し業績を大きく変えることの出来る可能性があるということ。私は、そういった経営原理を把握し変革を推進し、景気循環を促進出来る人材を目指しています。
私の人生の目的に対し、公認会計士という資格は『基礎』であると考えています。一般事業会社の経営という観点では、会計は一側面でしかなく、ヒト・モノ・カネ、全ての総合的な知識や経験が必要となります。そのため、会計以外の分野についても学ぶべき点はごまんとあり、公認会計士は私の基礎になっているものの、その基礎に留まらずさらに幅広く経営を会得する必要があると考えています。

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これから成し遂げたい事、将来の夢
短期的な目標は、経営陣として現職の企業価値を増加させることです。現職の上場により、約2年半で企業価値は数十倍増加しました。上場後も引き続き企業価値の増加に貢献していきたいと考えています。監査法人では会計分野を、前々職では幅広い管理部門業務の経験を、MBAでは知識を、前職では大企業のオペレーションを習得しました。引き続き、私に足りない部分を経験しながら経営者としての質を高めていきたいと考えています。

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キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス:経営者を目指すならまずはこのアクションをしよう
経営者を目指すなら、より多くの経営者に話を聞き、より多くの成功企業を分析するのが良いと思います。私はビジネスカンファレンスや個人的なつながりで多くの経営者の話を聞き、MBAで100社以上を分析し、数十冊の経営図書から学びました。そこで感じたのは、業績を上げる絶対的な手法はなく、経営者として成功する人物像についても唯一の答えはないということです。私は、いわゆるカリスマが経営者に向いていると思っていましたが、多くの実例から、必ずしもそうではないと学びました。業界で卓越した業績を達成した企業を分析した「ビジョナリー・カンパニー」シリーズでは、むしろ、企業を偉大な企業へと変革したリーダーは、万事に控えめで、物静かで、内気で、恥ずかしがり屋ですらあると書かれています。私がお会いした経営者も様々な性格の方がいました。
その体験から、自分自身の固定概念から可能性を閉じてしまうのではなく、より多くの実例に触れ、自由な発想に基づいて可能性を信じ努力を続けることが重要であると学びました。そうすることで一見難しいと感じる高い目標も達成出来ると考えています。


