
外資系コンサルティング会社
非公開 非公開
泉 貫太郎
いずみ かんたろう
会計に限らない専門性と多様性の両立、戦略コンサルティングで培ったあるべき思考をもとに、楽しんで成果が出る組織作りに挑戦
岐阜県出身 東京都在住
慶應義塾大学 商学部商学科 卒業

01
キャリアサマリー
あずさ監査法人 IPO事業部 非常勤入社 上場・非上場企業の監査および上場準備初期調査、IPO支援に携わる。
同 公会計・インフラ部に異動 一般企業に加え、学校法人・社団法人・独立行政法人の監査、大規模IPO支援、会計アドバイザリー、財務調査、およびそれらの案件獲得に関わる。
外資コンサルティング会社 入社(現職) 戦略コンサルタントとして、財務・経営管理、調達、人事、総務等の機能戦略の策定・導入、組織再構築、人材育成等に従事。グローバル組成チームでのプロジェクトの設計やマネジメント、デリバリ、セールスを担う。
公認会計士協会東京会青年部 委員長就任 公認会計士業界・業界外・関わる個人の三方良しという活動理念と、組織・世代を繋ぐハブとしての青年部組織の在り方を掲げ、ネットワーキング・自己研鑽の機会提供となる各種イベントを企画・実行。
02
監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
監査法人においては、大きく3つの転機があった。1つ目は、IPO事業部に所属したことである。公認会計士試験に受かった後のレールはあらかじめ決めていた。監査法人に入ること。そして、部門としては、少し変わったことを経験できる部門に行きたかった。そこで、第一希望にIPO事業部、第二希望に公会計部を考えた。特にIPO事業部がある監査法人の採用面接を受け、最終的にはアットホームな雰囲気を重視し、あずさ監査法人に決めた。同監査法人では、とにかく人に恵まれた。
2つ目は、公会計・インフラ事業部へ異動したことである。異動した先でも、様々な案件に関わることができた。監査で言えば、広告業・旅客運送業・製造業・医薬・製菓・運輸業等々幅広く、また監査先も上場・非上場企業・学校法人・社団法人・独立行政法人など多岐に渡った。また、数多くの国内出張を経験し、日本の広さを感じ、冒険心がついた。また、多くの方に助けてもらい、感謝の心が芽生えた。
3つ目は、大規模IPO、会計アドバイザリー業務に従事したことである。前者ではクライアントバリューを求め、ある程度型が決まった部分も多い監査調書ではなく自ら考えたものをアウトプットにしていること、そして後者では“専門家としての意見”を求められたことに非常に驚いた。そんなとき、受験時代は“会計士になって何をしたかったのか?”ということを思い出した。自ら考え、提案するコンサルティングをすることだった。
転職を決めるにあたり、仕事を決める上でのいくつかの基準を考えた。そして、その基準のうち、“好奇心”を第一に、外資コンサルティング会社の戦略コンサルタントに転職した。また、監査法人退職時に誰もが温かく送り出していただいたこと、パートナーの方々から教えていただいた、「言葉にはならない“something“を大切にすること」、「どこにいても“本物”になること」という言葉にも心より感謝し、今の行動スタイルの一部になっている。

03
今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
経営コンサルティングとして、グローバルで活躍する企業に対し、経営に関わる課題の定義、将来像の策定、ソリューションの定義・実行支援等を行っている。クライアントの状況、業界環境・テクノロジーの動向などに合わせたオーダーメードでのサービス提供になるため、常に新しいことにチャレンジできる環境である。また、グローバル案件が多く、クライアントやチームメンバーも多国籍で、かつそれぞれ何らかの専門家であるため、言語力の前に、考える力・伝える力・動かす力、業界・領域知識、ソリューションの知識が求められる。
今の会社にいる方々は、リーダーシップやコーチング、課題特定・解決、ファシリテーション、合意形成、テクノロジーなど、それぞれ様々な方面での尖った強さを持つ人が多く、学べることが無数にあるとともに、日々刺激になる。
04
あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
自身の強みは、チャレンジ精神と、“自分の楽しいと感じること”を知っていることである。チャレンジ精神は、挑戦への意欲と、困難にあったときの″Can do″の心である。そして、私の性格で強い特徴は、回復志向・個別化・親密性・規律性・学習欲・責任感であり、これらを満たすときに楽しいと感じる。コンサルティングでも、青年部等の実行者としての活動でも、課題と望ましい姿を見極め回復しようとする思考、一つ一つ・一人ひとりを多様性とともにとらえること、安心して意見・行動できる環境を作ること、プロジェクト進行上の課題を検討・対処すること、それらのために新しいことを学習し、結果に責任を持つことは、私にとって楽しみながらできることである。

05
仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
1つは、コンサルティング会社で、現状の延長線から目指す方向を考えるのではなく、最も望ましい姿としてのTo-Beを描き、いかにそこへ到達するかの道筋を描くという思考に触れたときである。監査法人では、前期踏襲の手続きというような傾向が強かったり、また監査基準という前例が作り上げたルールをもとに業務実施することが多かったため、マインドセットの転換を迫られた。
もう1つは、ベストなチームで成果を達成したときである。自分で思うベストなチームとは、常に最高の価値を出し続ける人材の集合体ではない。ほどよい多様性があって、お互いを知り、そこでそれぞれができる価値を背伸びしながら、刺激しあいながら安心して出せる環境であると考える。そういった環境のほうが、ゆくゆく価値が長続きする。
06
公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
転職後、公認会計士だから認められることはなく、公認会計士だから“どんなバリューを出せるのか?”について悩んだ。悩んでも答えはもちろん出なかったので、まずはコンサルタントとして本物になることを目指している。今思うことは、会計士試験で仕訳の裏返しとして学んだ様々なビジネス事象や経営管理の考え方、会計が示すモノとお金の関係性への理解は、経営コンサルティングに役立っていると感じる。また、公認会計士だからこそ、少し手を伸ばすと様々な団体・方々との繋がりができていることに深く感謝をしている。
監査でもコンサルティングでもそうだが、公認会計士などの専門家の仕事について最近思うことは、誰にでもできる(と思いながら)仕事をすることは、お金以外のモチベーションにつながりにくいと思う。会計・監査を中心とした、一つの専門性を深めるI型のプロフェッショナルの業務は、RPAやAI、もしくは後発に比較的キャッチアップされやすい。そこから抜け出すには、ITソリューション・経営管理・法務・特許・投資・資金調達など一見関連しない複数の専門性を身に付けることや、専門性を柔軟に適応・波及させるための考え、伝え、動かす力を磨くこと、そして専門性を深めるために、製造業、通信業、パブリックなど業界というサービス提供相手を知ることが重要だと思う。
07
人生の目的と公認会計士という資格
大学1年生のころ、友人とフットサルサークルを立ち上げた。選ぶのではなく選ばれるサークルを、誰もがいつでも所属できるアットホームな場所を作ろうと話していた。アットホームは、多様性やチャレンジを受け入れる環境であると考える。手の届く範囲でそのような場所を作り、お世話になった方々に感謝と広い意味で恩返しをすること、そして新しいフィールドに常に挑戦していくことが今の目的のようなものであり、公認会計士という資格もそれを応援してくれる1つであると思う。
08
これから成し遂げたい事、将来の夢
自分には、まだ発展途上のところがたくさんあると思う。これから世の中はどんどん変化していくと思うが、新しさを受け入れ、また多くの人と出会い、考えることと行動を続けていくことで、自分自身のアップデートを続けていきたい。
今、新しいことと言えば例えばAIがある。これは一昔前のパソコン登場や、エクセル、パワーポイント登場と同じようなものなのではないかと思う。今は、チャットボットやリコメンデーション、翻訳くらいの関係性しかないが、AIによって日々の生活、仕事がどう変わっていくのか、またAIなどのデジタルの対極にある人・アナログとの関係をしっかり見つめながら、AIをどう使っていくか考えていけたらと思う。

09
キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス:何でも良いので、何かのプロフェッショナルを目指すとしたら
プロフェッショナルの在り方は、従来のアセット型に加え、柔軟に対応するフロー型も現れてきている。どんなプロフェッショナルになりたいか、人それぞれであるが、いずれにしても、「今のスキルで何ができるか?」ではなく、提供先視点で、「何が求められているか?」の思考が重要であり、日々の学びが不可欠である。そのためには何より、“自分の仕事を好きであること”が重要であると思う。好きであれば、どんどん興味を持って学習する。
好きなことが見えなければ、まずは目の前にあることを全力でやること。そして、多くのコミュニティに参加して、たくさんの人と話すこと。前者は、自分の好きなこと・得意なことを見つける助けになると思う。そして後者は、プロフェッショナルになるたくさんのチャンスをもたらしてくれると思う。


