会計士の履歴書
潮來 達也

Flyhalf Pte Ltd

Managing Director

潮來 達也

いたこ たつや

全世界場所にこだわらずお客様のニーズを満たすこと。とりわけ日本人の海外での活躍を共にすることに関わりたい

1972年5月19日生まれ(54歳) 東京都出身 シンガポール在住

慶應義塾大学 経済学部 卒業

潮來 達也

01

キャリアサマリー

1998.10-2006.10

日本、監査法人トーマツにて国内監査経験8年

2007.1-2011.3

ニュージーランド、Millbrook Resortにてホテルオペレーション、日本親会社への財務報告

2011.7-2012.12

ニュージーランド、Victoria University of WellingtonにてIFRSを満たす科目受講後、NZ CA(Provisional membership)登録

2013.4-2015.6

シンガポール、Portek International Pte LtdにてGeneral Manager (海外10カ国連結管理全般、PMI実行)

2015.6-2017.3

シンガポール、Reapra Pte LtdにてManager(スタートアップでの管理実務全般、連結会計システム導入、子会社コントロール)

2017.4-Current

シンガポール、Flyhalf Pte Ltdを設立しManaging Director(海外司令塔として日系顧客の海外活動支援)_<a href="https://forms.gle/M5MDgjbnVzQ9J3g76" target="_blank">https://forms.gle/M5MDgjbnVzQ9J3g76</a>

2018.7

日本、株式会社ジェネリス(Generys Co.,Ltd.)共同創業、世代を越えた知見・ネットワークの交換の場として日本で月1回の交流会を運営_<a href="https://www.generys.co.jp/" target="_blank">https://www.generys.co.jp/</a>

2018.9

シンガポール・ベトナム・日本、Kakehashi Online Pte Ltd 共同創業、日越交流の架け橋としてベトナム人のための日本語オンラインレッスンのサービス運営_<a href="https://www.kakehashionline.com/" target="_blank">https://www.kakehashionline.com/</a>

2002年日本公認会計士登録、NZ Chartered Accountant (Provisional Membershipのみ登録_現時点Chartered Accountantのステップは凍結)

学生時代は体育会系の部活に中学(ラグビー)・高校(ボート)と属しましたが、高校3年のクラスで医学部を目指す友人に囲まれることで刺激を受け、大学で自分を試すチャレンジとして公認会計士を目指すようになりました。

監査法人での監査経験を活かした海外ポジションを選択してからは、13年(2019年8月現在)近く海外でのポジションでキャリアを紡いでいます。ニュージーランド1社、シンガポール2社の事業会社では主に管理系の仕事がメインでしたが、海外ではコミュニケーションにおいて日本ニーズと海外現場の擦り合せに時間を割くことが多いため、単なる管理でなくビジネスプロセスや業務フローを現場レベルでより理解することを意識するようになりました。その後シンガポールで独立してからは、日本と海外双方の利害を調整し、できる限り合理的・実現可能なポイントに導けるよう様々なプロジェクトに取り組んでいます。

一方、クライアントサービスだけでなく、ハンズオンでゼロイチ2社にもチャレンジし企業価値創出に貢献するため、自分のリソースを最大限活用できるよう皆様との繋がりを大事にしたいと考えています。

02

監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

監査法人トーマツにて主に国内監査に従事しました。マネージャー職1年を完了し8年経過した時点で海外経験を優先させて退職しました。公認会計士試験勉強中の両親の海外赴任期間において2度のミュンヘン旅行が転機となり、海外での生活・仕事に興味を抱き、その後のキャリア選択の中心に据えるようになりました。
ニュージーランドのMillbrook Resortでは現地のオペレーションスタッフとしてハウスキーピング、F&B、プロショップ、レセプション、ナイトオーディットと各部署を経験することで、お客様へのホスピタリティ精神や日本のサービス品質をどう現地の方法と融合させるべきかを考える日々でした。日本親会社への財務報告のため、会計部署や現地マネジメント会議で情報を収集する過程で、海外と日本でのアプローチの違いや日本の方法がそのまま受け入れられるとは限らないことを学びました。

潮來 達也さん

03

今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

2本の柱があります。一つはクライアントサービスをFlyhalf Pte Ltdで運営しており、もう一つはベンチャービルド2社をハンズオンで行っています。
1.Flyhalfのコンセプトは海外司令塔として海外で不足している日系企業向けニーズをお聞きし、ワンストップでプロジェクト化してお手伝いすることがメインです。海外における企業活動は時に文化や慣習が理由で日本と同じようにいかないことがあります。そのような時、私がミドルマンとして日本と海外の間で双方利害を調整できます。
活動実績はリンクを参照して頂けますと幸いです。https://forms.gle/1DXoWWMwiDaQMrJu8
2.独立後2年目に、ハンズオンでゼロイチを2社チャレンジし始めています。日本ではGenerysを共同創業し、異世代間の知見・ネットワークを交換し、世代を越えたチームで課題を解決し価値化するプラットフォームを運営しています。(https://www.generys.co.jp/)
また、ベトナムではKakehashi Onlineという日本語オンラインレッスンのプラットフォームを提供し、日越交流に貢献したいと考えています。(https://www.kakehashionline.com/)

04

あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

シンガポールでFlyhalfとして独立に至るまで、海外で3つのタイプの事業会社を経験したことが差別化できるところです。1社目は日系オーナー企業の子会社(ニュージーランド)、2社目は日系上場企業の子会社(シンガポール)、3社目は日系資本のスタートアップ(シンガポール)です。共通していることはコミュニケーションの舞台が海外ということから、言語だけでなく個人・組織としての働き方の違いを前提としてどのように日系企業の良い面を融合させて現地にも浸透させていくことができるかを考え・経験してきました。
Flyhalfとしての現在の仕事は海外で日系企業の良さを反映できていない、または諦めてしまっているお客様からのニーズをお聞きする際の大前提として、海外事業会社の経験が活きていると実感しています。

潮來 達也さん

05

仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

スタートアップをハンズオンで2社始めています。スタンスとしてはビジネスを作り込んで会社の価値を高めていくことですので、自分が楽しんでミッションに取り組めているかどうかがとても大事です。
Flyhalfとして独立し、その過程でハンズオンにも関わるようになった一番の理由は、前職REAPRAでの管理実務全般の経験が大きいです。REAPRAは東南アジアで成長産業を特定しハンズオンでゼロから長期的な企業価値創出に関与するグループです。スタートアップとは言え創業者の方々は前職以前でゼロイチを成功させているため、そこに集まる人財も若い世代で才能豊かな方々でした。4人からスタートした環境は、今までの固定的な観念を覆される日々でした。日々トライとエラーを繰り返している起業家達を支えるバックオフィスは今までの安定的な組織のケースとは真逆であり、想定外を当たり前として高い柔軟性が求められる現場でした。その中で管理系の実務家としてはアジャストできたとは到底言えずある意味の挫折でしたが、意識が大きく変わったのは誰でもゼロイチをやることに対してはオープンであり本人の決断やパッション次第だということに気づいたことだと思います。

06

公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士資格を使う仕事という意味では、監査法人在籍時まで遡らないといけません。監査という仕事の性質上過去情報に多くの時間を割きます。一方でクライアントの経営者は将来を見ています。その温度差に監査人としての立ち位置に疑問を抱き、モチベーションをなくしてしまった時期があったと記憶しています。
海外の経験を積みたいという強いモチベーションがある中で、私は結果として別の道を選んでニュージーランドに行くという決断をしたのですが、一方で公認会計士としての監査経験は財務情報を丁寧に精査し原資データ・元となる企業活動に遡及することで経営情報として利用していくという原点を形成できたと思います。

07

人生の目的と公認会計士という資格

人生の目的と公認会計士資格の結びつきを考える上で、監査法人から3つの海外事業会社、そして独立へと紡いできたキャリアは、公認会計士の資格を取るプロセスや仕事を通じて得られた行動規範がベースにあると言えると思います。公認会計士というと会計や税務の専門家ということで理解されていると思いますが、今は公認会計士としての業務はしてないのでその専門性だけを全面に仕事をしているとは到底言えません。しかし、過去の公認会計士としての業務を通じてお客様とどうコミュニケーションを取るかは大いに今の仕事に活きていると思います。監査業務において異なる業界やお立場の方々と接すると外部内部関係なくお互いのニーズをどうすり合わせるか・相手の状況を汲み取ってタイミングをどう調整するかという能力はつくはずです。
人生の目的として現時点では全世界場所に拘らずお客様のニーズを満たすこと・とりわけ日本人の海外での活躍を共にすることに関わりたいと思っています。オンとオフを明確に切り分けなくとも生活そのものが仕事と家族に結びついているような人生にできたら素晴らしいと思います。

潮來 達也さん

08

これから成し遂げたい事、将来の夢

個人としてはクライアントサービスとベンチャービルドを共に進めることで、相互に相乗効果が出るような仕組みにしていきたいと考えています。最近は働き方改革への取り組みが盛んですが、個人のスキルを外部で共有できるような世界や場があると、一つの企業の中に留まらず個々人の柔軟な生き方を尊重できるようになると思います。その意味で個人の複業やテレワークにはとても興味があります。

Generysでは世代を越えて個人の特徴(ハッシュタグ)から繋がりを模索し、プロジェクト目的に応じて世代をミックスしたチーミングができるような場を作りたいと考えています。世代が異なると当然経験の積み上げによって貢献できる領域やスキルはある程度特定されてきますが、モチベーションは世代に関係なく個人によって様々です。モチベーションを共有する異世代が同一チームになることで世代間の壁を取り払いフラットにすることができ、異世代間の知見やスキルのシェアをしやすくなると思います。チーム内の各世代のメンバーが世代ごとのネットワークを横展開するとさらに各世代から双方学びがあるという流れを加速できると考えています。日本の高齢化社会を部分的に解決する一つの取組みになりますし、今後世界で進む高齢化対策のモデルケースに日本が先陣を切ることができます。

Kakehashi Onlineでは日本語会話レッスンをオンライン(スカイプ)で行うことで場所や時間に限定されない学習環境を提供すること、優秀でモチベーションの高いベトナム人に日本との関係で多様な機会を創出することに貢献したいと思っています。とりわけ海外経験が13年になりましたので、海外に身を置きながら日本への貢献の仕方の一つとして、成長速度の高い国から優秀な人財を日本に繋げていくことにもチャレンジしていきたいです。

現在はシンガポールに居住していますが、ニュージーランドの生活に戻ることにも魅力があります。子供の教育という面からも、全く異なる環境で一定期間生活することは多様性を理解する上で貴重な財産になると考えているからです。
将来的にはいつどの場所にいてもニーズに応えられるようなプラットフォームを築いていきたいと思います。

潮來 達也さん

09

キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

私は公認会計士二次試験合格までになんと6回もかかってしまいました。その当時は自分に合わないのではないかと試験に合格しないだけで適性について疑心暗鬼になっていたものでした。それでも合格までのプロセスで丁寧に理論付けて準備をすることの大切さや個々人の性格にあった方法(王道はない)など時間をかけただけ自分に納得・肯定して進んだ経験が却って自分には良かったのではないかと思うようになりました。
どんな仕事でもそうだと思うのですが、自分の仕事に対する他人のイメージと自分の求める所は異なって良いと思います。会計士をなぜ目指し、仕事を続けるかに自分の明確な目的や納得感があればそれで良いのではないでしょうか。そしてそこに疑問が出てくれば躊躇せずに次のステップに進むことをお勧めします。