
STRコンサルティンググループ
代表取締役
古旗 淳一
ふるはた じゅんいち
小さな会社で“経営”を担当。組織再編の普及に燃える異色の会計士
1984年5月8日生まれ(42歳) 長野県出身 東京都在住
金沢大学 文学部史学科 卒業 2010年合格

01
キャリアサマリー
電機メーカー入社 肌に合わず2年で退職
論文式試験合格し、汐留パートナーズ入社
東証一部上場会社(小売業)入社 経理部経験後、経営企画に移動し、M&A・組織再編を担当
独立して会計事務所を開設 Webサイト<a href="https://toranomaki.cpa-furuhata.com/" target="_blank">『組織再編税制とらの巻』</a>を開設
経理支援事業を法人化した株式会社経理救援隊を設立 Webサイト<a href="http://keirikyuuentai.com/" target="_blank">『ここが噂の経理道場』</a>を開設
<a href="http://str.co.jp/" target="_blank">M&Aと組織再編のコンサル事業を法人化した株式会社STRコンサルティングを設立</a> 現在は主にM&Aの売り手経営者の相談に乗り、M&Aを“成功”に導くコンサルティング事業を行っている。
02
監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
監査法人無経験の独立会計士
私は現在、独立して個人事務所を構えている公認会計士だが、実は監査法人に属したことは一度もない。
独立したばかりで仕事がないとき、ある監査法人に非常勤でお仕事をいただいており、今も少しだけ関与させていただいているが、その程度。私のキャリアの中では、監査というものはカレーの福神漬けのようなものだ。業界においては変人の部類だろう。私からすれば、あんな珍奇な商売をしている監査屋諸氏こそ変人だと思っているが、それはいい。
私が公認会計士試験の論文式試験(二次試験)に合格したのが2010年。リーマンショックの煽りを受け、前年から監査法人の採用が激減していたときだ。試験受験前に社会人を経験していたため20代後半だったし、そもそも監査がしたくて受験していたわけでもないので、当然のように採用されなかった。ここで景気がよかったら採用されていたのかもしれないが、振り返れば運がよかったと思っている。
その理由は2つ。ひとつは、監査法人に入れなかった結果、汐留パートナーズ会計事務所(現・汐留パートナーズ税理士法人)にお世話になり、所長の前川研吾先生や、後にセブンリッチ会計事務所を作られる服部峻介先生といった優秀な先輩方からご指導をいただけたこと。もしこの記事をご覧になられていたら、感謝の気持ちを伝えたい。あとミスばっかりしてすみませんでした。
もうひとつは、この年から実務補修所(会計士試験の合格者が通う養成学校)に、一般事業会社勤務者向けの土曜クラスができ、非監査法人就職者が集められた結果、かなりコアな方々と同期になれたことだ。財務担当取締役、国税調査官、M&Aアドバイザー、証券マン、弁護士といった専門業から、叩き上げの元営業マンやシステムエンジニア、経営企画など、多種多様なタレントがそろっていた。この人々は何を思って公認会計士なんて目指したのだろうか。変人とはこういう人たちを言うのだ。彼らとは今も仲良くお付き合いさせていただいており、紆余曲折しながらそれぞれの出世街道を歩んでいる話を聞くのは楽しい。毎回飲み会を開いてくれた、同期のリーダー格である瀬戸学先生には深く感謝している。
経理屋としてのキャリアと経理高速化への挑戦
さて、私のキャリアには続きがある。汐留パートナーズ在職中から連結決算やキャッシュフロー計算書に興味が沸き始め、ある小売業を営む東証一部上場会社の経理部に転職した。年商数千億の一部上場企業、さぞ素晴らしい経理体制と期待していたが、甘かった。連結決算もキャッシュフローもほとんど内製できていない状態で、とりあえず監査法人に提出して修正箇所を教えてもらうという実務が定着していた。連結パッケージなど存在せず、連結担当者である課長がひとりで、サーバー上の帳簿を見て入力していた。このまま課長になったらなんか面倒くさいなと思った。
そこで、私は連結決算の仕組みを作り直し、連結パッケージを整備し、キャッシュフロー計算までのExcelシートを全面的に再作成した。情報を交通整理するだけで驚くほどスピードが上がるものだ。また、税務の別表調整もExcelでできる仕組みも整えたり(いきなり申告ソフトに入力するよりExcelを使ったほうが圧倒的に速くなるものだ)、膨大なデータを貼付けだけで集計するシートを作ったりと、アイデアの限りを尽くして業務効率を上げてきた。
月次や四半期決算のたびに改善点が見つかり、それをクリアすることで目に見えて高速化するというPDCAサイクルは、うまくいき始めると病みつきになるほど面白い。このような創意工夫(私はトヨタ自動車をまねて『カイゼン』と呼んでいる)のノウハウは、税務経理協会より刊行の『経理高速化のための7つのITツール活用戦略』という本にまとめており、またブログサイト『ここが噂の経理道場』でも紹介しているので、興味のある方は是非読んでみてほしい。
経営企画への異動とM&A、そして“経営”への肉薄
さて、元々資格を持っていたことに加え、一連の連結業務のカイゼンによって、私は経理部では十分にエースになっていた(と思う)。社長の覚えもめでたかったので、このままいけば結構出世できる自信もあったが、その一方でどことなく物足りなさも感じていた。経理は好きだったが、事業会社においてはまったくのバックヤード部門。もっとスリリングなことがしたくなったのだ。
そんな折、会社が企業買収に力を入れようという方針を打ち出し、私にその責任者としての白羽の矢が立った。すぐに経営企画室に異動し、新しく生まれたM&A・組織再編チームを率いることになった。もともとオーガニックで成長してきた会社だったので、M&Aにはノウハウも人脈も存在しない。逆に言えば手探りで好きにやっていいという状態で、まさに願ったりの条件。単に資格を持っていただけではこんな経験はそうそうできない。ここでも実に運がよかった。
結果として、この期間に学んだことは計り知れない。ナマのM&Aは決して公認会計士試験の経営学で学ぶようなシロモノではなかった。実際の競争入札ではバリュエーションレポートなど何の役にも立たないし、買い手である我々がデュー・デリジェンスに求めるのは“過去の妥当性”ではなく“将来の分析”だ。退職給付債務の額は価格の交渉材料としては知りたかったが、そんなことよりも主要従業員をどうやって辞めさせないかのほうが遥かに重大だった。
振り返ると、この業務を通じて“経営”の本質について、少しだけ学ばせていただいたように思う。それは何かと訊かれても、うまく答えることは難しい。ただ、会計という限定された分野の延長には、それがないということを感じていた。どんなに企業価値を合理的に見積もっても、入札額を決めるのは経営者の胆力なのだ。私にとって、次にやりたいことが定まってきた。それはコンサルタントではなく、経営者そのものだった。
そして独立、会社設立
2016年、私はサラリーマン生活を終了させ、古旗淳一会計事務所を立ち上げた。触れ込みは“組織再編・M&A・グループ企業会計税務専門”。これまでやってきたことを武器に、“経営”という新たなフィールドに打って出た。
一応、勝算はあった。それは組織再編(合併・会社分割・株式交換など)の税務。組織再編税制は非常に複雑難解だが、時に大きな節税をもたらす。M&A担当者時代に、少しでも入札可能額を引き上げようと必死に研究しており、またきちんと取り扱える税理士が極端に少ないことに気付いていた。この分野なら勝てると確信していた。
2016年7月に、独立前からずっと温めていたWebサイト『組織再編税制とらの巻』を公開する。Webを主戦場に選んだ理由は、ネット社会の現在、誰もが本屋に行くより先に検索エンジンにかけるからだ。その傾向はますます強くなる。安い投資で潜在顧客にリーチできる販促手段を使わない手はない。実際、このサイトは非常に好評で、定期的に組織再編のご相談をいただく他、セミナーに呼んでいただくなどして、同じく組織再編に携わる専門家の方々とのネットワークづくりに役立ち、現在弊社の収益を支えてくれている。
ただ、商売とは難しいものだ。2017年、経理の実務経験を持つ独立会計士が意外と少ないことに気付いたため、経理の業務コンサルティングを行う株式会社経理救援隊を設立し、前述のブログサイト『ここが噂の経理道場』を立ち上げた。ブログのアクセスは伸びてもマネタイズにはつながっていない。最近は一応広告収入で黒字化しているが、ブログは手間がかかるためコンスタントな新規投稿もできず、これ以上なかなか伸ばすことができていないのが実情だ。
昨年さらにもう1社、組織再編の企画・管理を行う株式会社STRコンサルティングを設立し、税務以外の組織再編のご相談はこちらで受ける仕組みにしている。こちらは個人事業との連携もあって一気に収益を上げることができた。そして、はじめて社員を1名採用するところまで漕ぎつけることができた。

03
今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
役割としての経営者
現在の仕事は何ですか?と訊かれるなら、当社のような零細企業としてはやや恥ずかしいが、やはり「経営者」と答えるべきだろう。実際には兼プレーヤーだが、本業はどちらかと訊かれたら、経営者と答えるしかない。経営者がいない事業組織など存在しないからだ。
具体的には、新しいビジネスがないかを考えて、面白いと思ったら予算と時間をざっくり決めてやってみる。司法書士や税理士、社労士といった方々とネットワークを作り、当社で行えない仕事は代行していただける関係を維持する。人手が足りないから求人をしたが、その想定年収と求人予算を設定するのも私の仕事。お陰様で様々なお仕事の引き合いをいただくが、その報酬設定や、そもそもお受けするか否かを決めるのも経営者ならではの業務だ。そして何より、会社の将来を描いてどんな組織を作っていきたいかを考えるのも、経営者として絶対に手を抜いてはいけない大事な仕事だ。
こんな小さな、吹けば飛ぶような事業であるが、それでも経営とは難しいものだと強く感じる日々を送っている。
中小企業経営者の相談に乗る
現在の当社の主な業務として、M&Aを考え、真剣に悩まれている中小企業経営者の相談に乗り、売り手の側に立ってM&Aの「成功」を一緒に目指すことを行っている。
中小企業のM&Aは、売り手と買い手の間に立つ「仲介業者」が仕切ることが多い。彼らはあくまで「中立の立場」なので、売り手の期待に100%答えることができない立場だ。
しかも、M&A仲介は「ラクして儲かるボロい商売」というイメージが広がってしまったせいか、ペテン師のような業者が非常に多いアコギな業界である。情報弱者である売り手が、損をしたことに気付かないまま大損をさせられているケースは少なくない。
多くの売り手経営者が、M&Aを進めているうちにこのような現状に気付き、大きな不安を感じることになる。そのような方の相談に乗り、どうすればM&Aの「成功」(単なる「成立」ではなく、将来にわたって満足できるM&Aの実現)を掴めるかのアドバイスをさせていただいている。
04
あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
私は経営者としてはペーペーもいいところなので、強みも何もない。ここは当社の事業の強みについて、私のキャリアに絡めてご説明したい。
中小企業のM&Aの経験
私はバイサイドの担当者として、ナマのM&Aに携わった経験がある。これはコンサルタントや仲介会社とはまた違った、独特の経験になっている。
このキャリアの強みは、現在の主要な顧客である中小企業のオーナー経営者の目線に近いということだ。彼らの多くはDCF法を言葉で説明されても感覚的に理解できないか、信用していない。M&Aは机上の理論理屈をこねくり回してもまったく進まないが、キーパーソンが腹落ちすれば急激に進展する。この目線を共有できるのは私の大きな強みであり、組織として継承させていきたいと考えている。
組織再編の失敗と成功
M&Aやその後に続く合併などの組織再編の一連の経験は、私の視野を会計からもっと多くの分野に広げてくれたと思う。
M&Aの案件は秘密裏に進められ、成立直前になって公表されるため、多くの関係者にとって寝耳に水だ。案件の交渉段階からしっかり準備しておかないと、大きな混乱をもたらす。
最悪だった経験として、買収した会社の従業員が次々辞めていったことがある。転職は本人の決断なので仕方ないとして、買収後の混乱が漠とした不安を与えてしまったことについて、今でも申し訳なく思っている。
現在、組織再編のコンサルタントとして、組織再編をご検討中の経営者に自分の失敗談と成功体験を語り、組織再編の成功に必要なノウハウをご提供している。単に書籍に書いてあることをなぞるのではなく、独自の経験を元にご説明させていただいているので、強い説得力を感じていただいているようだ。

05
仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
現在の主な業務は「M&Aを考えている/進行中の売り手経営者の相談に乗ること」だが、実はこの業務、まったくひょんなことから始まったサービスだ。
最初のお客様は、M&Aではなく会社分割のご相談からだった。その方から「今、仲介業者とM&Aの話も進めているが、不安で仕方がない。古旗さんは私が出会った誰よりもM&Aの本質を理解していると感じるので、週1回有料で相談に乗ってくれないか?」とおっしゃっていただいたのが始まりである。
今だから言うが、実はこの仕事はあまり乗り気ではなかった。この時期は別件で、M&Aの直後に社内が混乱し、ガタガタになってしまった会社を2度目の当たりにしており、M&Aそのものに嫌気が差していたのだ。
ただ、この最初の仕事を貫徹したとき、お客様から心の底から感謝していただいたと感じ、M&Aに対する嫌な思い出がスッと消えたような気がした。中小企業M&Aの構造上、同じ悩みを抱える方は多く、アコギな業者に泣かされる方も少なくない。そんな方々の相談に乗ることに使命感を感じた瞬間であった。
なお、その最初のお客様は経営者として尊敬する実績を残された方で、今では私が経営の相談をさせていただいている。そんなこともあり、人生を変えた大きなご縁だったと感じている。
06
公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
前述のとおり、私は監査法人での勤務経験がまったくと言っていいほどない。その代わりに違う経験を積み今があるので、何も困ることはないのだが、世間の人の一部は“監査法人出身者”という定型フォーマットを持っており、公認会計士と名の付く人間を片っ端からそこにはめ込めたがるようだ。なんだか裏切っているようで申し訳ない。
特に私が独立したてのころ、フリーの会計士を探しているという仕事の紹介をいただいて行ってみたら、探していたのは監査屋さん限定だったということが多々あった。公認会計士というのは、大半の人が大手監査法人で定型的な仕事の仕方を学んでいるし、タイムチャージの相場もだいたい決まっているので、定型フォーマットの枠内にいる人にとっては便利な概念だろう。一方で枠外にいる人間にとっては、公認会計士であるメリットはそこまで大きくない。協会費を安くしていただきたいぐらいだ。
そのため、私にとって公認会計士とは単なる資格であって仕事ではない。『公認会計士という仕事に関して深く悩んだこと』というテーマで書けと言われても、公認会計士という仕事が何なのかわからないということこそが悩ましい。よく「公認会計士って何をする資格なんですか?」と訊かれるが、結局自分がやっていない監査について説明するしかない。女の口説き方を語る奴に実は彼女がいなかったぐらいのがっかり感だ。
公認会計士が活躍する分野はかなりのペースで広がっているが、公認会計士という言葉の意味がそのペースに追いついていない。こればかりは自分内部のことだけではなく、世の中の話なので、乗り越えるとかではなく、気にしないことだと整理している。最近はむしろ、異色の会計士として目立つことのほうが嬉しくなってきている。そのうち私の経歴など、異色でもなんでもなくなるのだろうが。
07
人生の目的と公認会計士という資格
人生の目的について
人生の目的と公認会計士資格の関係がこのセクションのテーマだが、正直あんまり関係がないと思う。少なくとも私は株式市場の公正性を担保することが人生の目的だとは思わない。もし私が成功すれば「会計士にはこういう人もいるんだ」という認識が広がり、世の中にプラスになると思ってはいるが、それが目的で生きているわけでもない。
自分が設立した2つの会社の存在意義はそれぞれ決めているが、自分の人生の目的は明確に決めていない。強いて言えばその会社をリーダーとして大きくし、世の中に広くサービスを提供していくことと、次の世代に繋げていくことだと思う。今は2社だが、新しいことを思いつくごとに増やしていくつもりだ。
武器とチャンスの資格
さて、人生の目的がこんな調子なので、公認会計士という資格との関係を語るのは難しい。ただ、公認会計士の資格が私のキャリアに大きな武器とチャンスをもたらしてくれたことは厳然たる事実だ。
コンサルタントをする以上、一定分野においてクライアントよりも豊富な知識を持っていることは絶対条件だ。公認会計士試験はコーポレート部門(労務を除く)に必要な知識を広く深く修得できるとても優秀な学習カリキュラムだと思う。もちろん、机の上で学んだことよりも実務で経験したことのほうがはるかに重要だが、そもそも実務に入り込むための基礎知識は、労務を除いてしっかりと修得できる。
そして何より、公認会計士という資格は難関資格であるというイメージが強く、監査法人にさえ行かなければ非常に注目を浴びる。サラリーマン時代、M&A部隊の責任者としての白羽の矢が私に飛んできたのも、公認会計士という資格によって目立っていたからだと思う。世の中案外チャンスは転がっているもので、それを掃除機のように吸引してくれたのが、公認会計士という資格であると感謝している。

08
これから成し遂げたい事、将来の夢
この国の中小企業M&Aを変えたい、と言ったら大袈裟だが、もう少しマトモな業界になる一助になりたいと思っている。
はっきり言って、今の中小企業M&A業界は酷すぎる。「ラクして儲かるボロい商売」という神話を信じた素人が、一獲千金を夢見て雨後の筍のように参入している。いずれ必ず淘汰される日が来るだろうが、当面は口車に乗せられた初心者が気付かぬうちに損をさせられることが続くだろう。
もっとも、M&Aの世界は「騙されるほうが悪い」というのも事実。騙される人を減らすのが唯一の「浄化作戦」だと思っている。
そのために、お仕事としての有料相談のほか、Web記事や無料のセミナー動画、初回だけの無料相談などで情報発信を行っている。特に「事業承継でM&Aを大成功させるための知識と知恵のすべて」というまとめ記事は、私が知っているM&Aノウハウのすべてをわかりやすく書いているので、すべての売り手経営者に読んでほしいと切に願っている。

09
キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
私はそんなに大層なキャリアではないので、他人にアドバイスするような話は特にない。どんな仕事でもちゃんとやれば何らかの肥しになり、それを生かすか殺すかは自分次第。その時々で興味の湧いたこと、ウマが合いそうな人に誘われたことに真剣に取り組んでいれば、その先にあるのが自分らしいキャリアなんじゃない?という程度にしか物事を考えていないので、あまり参考にしないでいただきたい。
私も独立している会計士なので、独立を目指す会計士に1つだけアドバイス。資格を持っているなら、独立は早くすればいいと思う。資格があればとりあえず餓死することはないだろう。土日は休みやすい仕事なので、最悪そこで工事現場にでも行けばいい。食いつなげれば、あとはチャンスを逃さないようにするだけだ。
独立すると会計士の腕よりも経営者としての実力が試されるが、それは実際に経営してみないとなかなか身につかない。その経験を得るためにリスクを取ることは、決して割の合わない取引ではないと思う。実はもう1つ、はるかに手軽にできてもっと有用なアクションがあるが、それは企業秘密である。弊社に薄給で転職してくれたら教えてあげる。
次に会計士受験生にアドバイスだが、これはもう、受かるように頑張れ以外に言うことはない。これをご覧の方の中には大学生もいると思うので敢えて書くが、世の中で勝者と敗者の格差は歴然としている。合格者の定員が2,000人なら、1位と2,000位の差はほとんどないが、2,000位と2,001位の差は天国と地獄だ。公正な競争の結果なのだから当たり前だし、そうであるべきことだ。1つの試験で人生のすべてが変わるわけではないが、かなり影響力は大きいので、チャレンジするからには必勝を期してほしい。


