
株式会社GameWith
執行役員
東 陽亮
あずま ようすけ
監査、IPO支援、経理実務という幅広い経験を強みに、事業スピードを加速させる管理部門を組織する
1979年5月8日生まれ(47歳) 静岡県出身 東京都在住
明治大学 経営学部 経営学科 卒業

01
キャリアサマリー
有限責任監査法人トーマツ入社 TS事業部にて、主に法定監査業務やIPO支援業務に従事。
株式会社サイバーエージェント入社 財務経理室にて、主に単体及び連結決算、開示業務に従事。
独立
株式会社GameWith入社 管理部の立ち上げから、内部管理体制を整備すると同時にIPO準備を推進。2016年6月に東証マザーズに上場。
02
監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
私はどうしてもIPO支援業務が行いたく、トーマツのTS1を志望しました。入社時の希望配属部署を申告する際に、第1志望にTS1とだけ書き、その熱い思いも添えて提出しました。配属先決定の際はかなりドキドキしましたが、無事、希望していた配属されホっとしたのを覚えています。皆さんは第3希望までしっかり書いてくださいね(笑)。
入所後は、法定監査に加え、IPO準備中のクライアントへ行く機会も頂き、とても充実していました。
入所当初は、法定監査を行うクライアントであるべき仕組み、統制活動等を学び、それをIPO準備のクライアントにフィードバックするといったことが多かったので、バランスよくインプットとアウトプットが出来ていたかと思います。また、部署としてフラットな環境であったため、先輩にも気軽に相談にのって頂けるような恵まれた環境で仕事を進めることができ、同僚、後輩にも恵まれ、充実した日々を送っていました。トーマツを卒業した今でも先輩、同期、後輩とは定期的に会って情報交換をしています。
上記のような業務を行っている中で、「監査上で発見した問題について、会社に対してアドバイスを行っているが、自分が実際に事業会社に入って会社の仕組みを構築し運用できるのだろうか」というひっかかりがずっと心のなかにありました。これを解決するには、実際に事業会社に就職するしかないと思い、5年超の監査法人生活に終止符を打ち、株式会社サイバーエージェントへ入社しました。
株式会社サイバーエージェントに入社し、実際に経理実務を始めた当初は全くパフォーマンスが出せませんでした。そもそも仕訳を起票したこともない状態でしたので、最初の3ヶ月くらいは慣れるまで苦労したのを覚えています。その後、連結決算や開示業務を任せてもらうようになり、単体から開示まで一貫して業務を行えたことはとても貴重な経験でした。サイバーエージェントで上場会社のレギュレーションをしっかり学べたことは、現在のGameWithでの業務でも非常に役立っています。
その後、独立をし、上場会社の決算支援や、上場準備会社のIPO支援を行っておりました。ただ、自分のなかに、自らがIPO業務を行い実際に上場までを経験したいという思いがトーマツに勤務している時からずっとありました。そのような時に、懇意にしている人材エージェントの方から株式会社GameWithをご紹介頂き、ご縁あって入社することとなりました。

03
今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
株式会社GameWithは、ゲーム攻略情報、新作ゲームのレビュー、動画配信、コミュニティ機能等の提供を行っているゲーム情報メディア「GameWith」の運営・管理を行っています。
私は管理部の立ち上げを命題に2015年7月に入社し、社内の内部管理体制の構築をメインに行っています。上場前は自ら書類を作成したり、監査法人の対応を行ったりしていましたが、現在では、優秀な人材を採用できたことにより、財務経理部、総務人事部、法務部とより専門性を持った部門に分割し、この3部門の管掌を行っています。
04
あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
私の強みは監査法人時代の監査経験、IPO支援に加え、実際に上場会社で経理実務を経験している点だと思います。両方を経験しているからこそ、あるべき姿と実務への落とし込みのバランスをとることができたのだと考えています。
具体的には、監査法人時代に内部統制の導入支援や内部統制監査を行った経験から、教科書に載っている内部統制の統制活動を学ぶことが出来ました。実際の監査では、各部署で似たような統制活動を行って場合に指摘し、どちらの部署でも漏れていた統制活動を発見した時はどのような統制活動を行うのが最適なのかクライアントと議論して構築を行ってきました。
ただし、監査法人で経験したクライアントは大規模であったため、それをそのままベンチャー企業に形式的に導入してしまうと手続だけが増えてしまい、事業スピードを落としかねないことになってしまいます。そこで、GameWithにて内部統制を構築する際に、必要な統制を行いつつ事業のスピードを止めないことを念頭において、内部統制の構築を行ました。管理部門はルーティン業務だけを行う部署ではなく、事業のスピードを加速させる組織であるべきです。そのため、実務への落とし込みの際には統制とスピードのバランスを図って、どちらも両立させることを一番意識しました。

05
仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
クライアントや事業部から「ありがとう」のお礼を言われることが一番うれしい瞬間です。期待以上の価値を提供出来たからこそ、「ありがとう」のお礼を言ってもらえるのだと思います。
そのために、心掛けたことは、①クライアント等の深度ある理解、②クライアント等から相談を受けられる環境の構築です。
①については、会社理解を深めることにより、いくつかの表層的な課題のなかから、本質的な課題は何なのかを考え抽出を行い、その課題解決に努めてきました。
②については、クライアントの方からすると、監査法人へ相談することは少し敷居が高いとクライアントの方がおっしゃっていました。それではいけないと思い、監査部屋での雑談や定期的な飲み会でコミュニケーションを行うことで、気軽に相談できる環境の構築に努めました。このような環境の構築により本音での悩み相談をしてもらうことが出来、より会社の課題の抽出を行いやすくなりました。
上記二点については基本的なことではありますが、監査法人時代に先輩から指導して頂いていたので、いつも「クライアントは何も求めているのか」「どのような価値を提供すれば満足してもらえるのか」を考えていました。
06
公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
キャリア形成の際に、「公認会計士」という資格に縛られていると感じています。これは今でも思っていることで乗り越えられてはいません。現在会計士の方や、これから目指す方にとって、将来自分のなりたい姿を考え、そこに向かってどのように近づいていくのかがとても大事なことだと感じています。また、時間が経つにつれてなりたい姿は変わっていくと思うので、私は将来のなりたい姿を考えて続けていくことが重要だと感じています。かくいう私も将来なりたい姿を考えて続けています。
「会計士試験に受かったら監査法人に行かなくてはならない」とか、「会計士だから財務経理業務を行わなければならない」とか、どこかで資格に縛られることがあるかと思います。ただ、会計士試験を勉強された方や合格された方は、数値を扱うのは得意なはずです。このスキルはどの業種でも重宝されるので、例えば、営業でもマーケティングでも、または会社を経営したい方でも、数値に強いことはそれだけで強みとなります。なので、自分の将来なりたい姿を思い描き、そこに向かって動くことがより自分の人生を生きることに寄与するのではと考えています。
07
人生の目的と公認会計士という資格
私の人生の目的は「楽しく健康に過ごす」「人の役に立つ」と、とてもシンプルです。
「楽しく健康に過ごす」という目的は、好きな仕事、興味のあること全力でやり、大切な家族、友達と過ごすことができればそれ以上何も望むことはありません。仕事に関しては、現在重要なポジションを任せて頂いているので、今後も「どうしたら会社が成長できるのか」を常に考えながら、自らも成長できればと思っています。
また、最近の趣味である家族との海外旅行や筋トレについても、もっと楽しめるようワークライフバランスを考え、自らの人生を楽しみたいと思います。とても平凡な目的ですが実現させていきたいです。
「人の役に立つ」という目的は、今までのキャリアで培ってきた監査法人、事業会社での知識、経験をもとにクライアント等が抱える課題を解決し、クライアント等の成長に寄与できればと思っています。
上記の目的を叶えるうえで、社会的信用のある公認会計士という資格は、自らの信用の一部となっていたことは間違いなく、これからも公認会計士という資格に恥ずかしくないよう、自己研鑽をしていきます。

08
これから成し遂げたい事、将来の夢
将来は、今までの知識や経験をもとに、地元の静岡県に貢献できればと思っています。
現在は産業、人口ともに東京一極集中の様相が進んでいますが、育んでもらった静岡に何かしらの恩返しができればと思っています。静岡は山と海が両方あり、とても自然豊かな土地柄である一方、製造業を中心として老舗企業も数多くあります。
このような素晴らしい静岡という土地をより多くの人に知ってもらいつつ、地域経済に貢献したいと考えています。具体的な内容は定まっていませんが、例えば静岡発の企業支援を行ったりすることで、地域経済の成長の一翼を担えればと思っています。

09
キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
前述している内容と重複しますが、将来なりたい姿を考え、向き合うことに時間を使ってみてください。将来なりたい姿が固まれば逆算してどのようなキャリアを築いていくべきか考えやすいと思います。これは会計士、会計士受験生双方に共通することです。
将来なりたい姿と現状とでどんな能力やスキルが不足しているのか、不足している能力やスキルをどのようなスケジュールで身につけていくのかのロードマップを組み立てることでキャリア形成の道筋が整理されると思います。逆に将来なりたい姿が固まっていないと目先のキャリアばかり気にかかってしまうのではないのでしょうか。私もキャリア相談を受けることがありますが、「10年後どうなっていたいの?」と尋ねても明確なイメージを持たれている方は少数派という印象です。
また、将来なりたい姿が固まったならば、どんどん行動を起こしていきましょう。行動すれば何かしら得るものはあると思いますが、行動に移さなければ現状のままで何も変化はおきません。動き続けることで見えてくるもの、得られるものがあるので、悩んでいる方がいれば、行動に移すことをお勧めします。私の場合、自らIPO業務を行いたいという思いがあったため、独立して業務を行いつつ、懇意にしているエージェントさんからベンチャー企業の採用に係る近況報告を伺う機会を定期的に頂いていました。様々な会社を紹介して頂いた中に今の会社もあり、ご縁あって入社することとなりました。
まずは将来なりたい姿を考え、そこに向き合うことからはじめてはいかがでしょうか。なりたい姿を考えていると、自分自身の可能性にとてもワクワクするかと思います。なりたい姿が固まったら、最初は勇気がいくかもしれませんが、小さなことから行動を起こしていきましょう。


