西尾侑騎(にしおゆうき) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社大都

支援チーム

西尾 侑騎 にしお ゆうき

“監査経験ゼロ事業会社のみ”の異色の経歴で実務力に磨きをかける。ベンチャー企業でIPOを目指す
参謀タイプ
参謀タイプ

1991年2月28日生まれ(33歳)
大阪府出身 ・ 大阪府在住
同志社大学大学院 ビジネス研究科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

強みとしては、自分が良いなと思う他者の特徴を捉えて学ぼうとする点です。社会に出ると色んな方がいます。自分とは違った経験や価値観も持っている方々とお話することは、とても刺激的なことであり有難いことです。どなたと話していても、自分がしてなかったこや、できなかったことを“何かしら”されているので、世の中の全員が自分にとって学びの対象になっています。

仕事においては、自分には無くて他者が持つ良いと思う箇所を発見し、それを学び身につけるように努力しています。いつまでも未熟者と言ってはいられないのですが、足りない部分がまだまだあるため、日々色んな人から良い所を学び身につけようとしています。

他の強みとしては、調和を取ろうとする点です。他者の良きところを見つけて学ぶ時は、コミュニケーションを大事にしています。コミュニケーションが良好にできている方が、その人のことを深く理解することができるので学び易く、自分自身も身につきやすいと感じるからです。また、仲が悪いよりも仲が良い方が、物事は円滑に進むとも思っています。

仕事場では、自分一人で仕事をしている訳ではなく常に相手が存在します。相手は自分とは違った考え方の持ち主であるため、相手をよく見て、相手の立場にも立ったコミュニケーションを取るように心がけています。相手と上手く関係値を構築して円滑に進めるためにも、自分の視点だけではなく、相手の視点でも物事を考えて行動に移すようにしています。相手の立場に立って考えるということに対しては、比較的自然にできるようになってきていると思います。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

大きく動いたと言うよりは、ここ数年で仕事への姿勢や心の持ち様は、変わってきたと思います。例えば、以下のような点を意識するようになってきました。
・人のせいにするのではなく自責の念を持つこと。
・伝えられていない時は発信力が弱い。
・後悔はしない、反省をする。
書き出してみると、なんてことない内容にも感じてしまいますが、上記のことを意識して仕事に取り組んでいます。

例えば自責の念を意識し始めたきっかけとしましては、まだまだ整備ができていない所がある中で月次の実績集計をしていると、どうしても速報値で想定していた利益と実績の利益とが乖離してしまう時がありました。差異の理由を説明する時に、集計に使用していたデータが誤っている可能性があり、処理は正しいと発言したことがありました。私の説明に理解を示してくれつつも、「最後にできていないことを他責にしてしまうのはかっこ悪いよ」という指摘を受けました。上手くいっておらず気分的に沈んでいたこともあり、初めは指摘を受けて、やきもきした気持ちにもなりましたが、落ち着いて自分の任されているポジションを考えると納得しました。できていないことを自分の責任ではなく人のせいだというのはとても楽なことですが、主体性がなく、任されたことを全うできていないことに他なりません。自分に権利がある分その責任は自分が負うべきものでもあります。先ほどの件であれば、自分が取るべき行動としては、データが誤っているかどうかを提出してくれたチームに確認し、何が違ったのか、どのようなデータが欲しいかを明確に伝えて、新たに集計し直した数値を元に仕上げるべきでした。

同じ事実であっても解釈が異なるだけで色々な見え方ができるように、心の持ち方次第で仕事への取組み方も変わってきたと思います。受け身ではなく主体性を持って行動していかないと何も始まりませんし、他人を変えたいならまずは自分から変わる、という意識を持って行動できるにようになってきたと思います。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士という仕事は、会計や監査に限られるものではなく、自分自身で広げていけば良いと思っているので、仕事の面では深く悩んだことはないです。ただし一般的には公認会計士と言えば、会計、監査の専門家と思われることが多いと思うので、世間とのギャップがあれば解消していかないといけないと思います。また会計の世界でもIT化が進んでいくと、単純作業は人の手を介さなくなり、無くなっていくと思われるので、その先の将来のことを考えて行動しなければならないとも思います。
 
個人的には、仕事そのものよりも精神的に“資格”に頼っていた時がありました。自分自身の能力で勝負したいから目につく資格なんていらないと思いつつも、一方で、公認会計士の資格を持っているんだぞという意識がちらついてもいました。監査法人で働いておらず、自分の周りで公認会計士資格保持者が少なかったため、よりこじらせたのだと思います。本当に見栄っ張りでしょうもない気持ちや、生意気なプライドが心のどこかにありました。

ただ仕事をしていき日が経つほどに、自分の中で、資格を変に意識し過ぎていたのだと思うようになりました。仕事においては、資格があろうがなかろうが仕事の良し悪しに影響などしませんし、高いプライドは周りに壁を作るだけで邪魔なものでしかないです。公認会計士に合格し資格を保持したからこそ今があるので、資格に感謝はしていますが、感謝している資格をひけらかすのは間違っていますし、惨めなことです。資格を取った時の栄光にすがるのではなく、今後どうしていくかの方が重要であり、自分自身をもっと伸ばしていこうという気持ちに切り替えました。

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