桂真理子(かつらまりこ) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

KMTパートナーズ株式会社 他

代表取締役

桂 真理子 かつら まりこ

上場経験を持つ会計士・監査役・経営者として女性会計士のキャリア支援に尽力
リーダータイプ
リーダータイプ

1977年2月20日生まれ(47歳)
岡山県出身 ・ 大阪府在住
大阪大学 経済学部 経済学科 卒業

リーダータイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 17.7%

人とコミュニケーションをとることが好きで、新しい価値観や知識の吸収に貪欲である。
協調性も高く、相手に対して思いやりを持って接することができるため周囲から頼りにされやすい。
自身の仕事に対しても責任感を持って誠実に取り組むことができるが、予想外のトラブルや問題が起こった時には動揺したりイライラしたりすることもある。
上昇志向があるため内にこもらず積極的に物事に挑戦していく傾向にある。

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1キャリアサマリー
1999年10月
有限責任監査法人トーマツ入所
大阪事務所監査部門にて法定監査及び上場支援業務に従事
2006年10月
産休及び育休取得(2011年9月トーマツ退所)
2015年12月
株式会社ナサホーム 常勤監査役就任
2022年4月
株式会社プロディライト 常勤監査役就任(現在は非常勤)
2023年6月
株式会社プロディライト 東証グロース上場(証券コード5580)
2024年4月
KMTパートナーズ株式会社 設立 代表取締役就任(現任)
2024年5月
株式会社万代リテールホールディングス・株式会社万代 社外監査役就任(現任)

1977年、岡山県新見市で生まれました。父は税務署OBの税理士で、母は元公務員の主婦です。母には「働き続けたいなら、資格を取るのがいいよ」と言われ、父から仕事の話も聞いていました。高校1年生の文理選択のとき、担任の先生から「公認会計士というスペシャリスト職があるよ、『会社のお医者さん』だって」と聞いて、単純にカッコイイと思い、会計士を志望しました。大学時代に専門学校に通って資格を取得し、大学を卒業した1999年の秋に監査法人トーマツに入所しました。

トーマツでは監査業務に従事しました。産休育休を経て、第二子が2歳半のとき、子育てに専念するためにトーマツを退職。そして、日本公認会計士協会 近畿会の広報部の活動にボランティアとして携わることに。担当したのは、小中学校を訪問して会計の授業を行う「ハロー!会計」プロジェクトの講師です。そこで知り合った方に、「上場準備会社の常勤監査役をやってみない?」と声を掛けられて、現場に復帰。そこからご縁がつながり、プロディライトの上場を常勤監査役として支援させていただきました。上場直前はかなりバタバタしていて、文化祭の前日のような状態が続いていましたが、何とかチームで乗り切ることができました。上場セレモニーは感無量でしたね。

そして、2024年4月、新会社「KMTパートナーズ」を立ち上げました。会計士の夫も合流して、会社経営を共同で行いつつ、複数の企業の社外監査役を務め、女性会計士向けのキャリア支援事業も進めています。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

トーマツに入社したのは1999年です。入社当時は、とにかく監査調書を素早く仕上げることを心掛けていました。とにかく仕事を早く仕上げて、同期で一番になりたかった。子どもの頃から負けず嫌いでしたね。周りが1時間掛かることを30分で終わらせたりと、取り組むこと全てにおいて、人よりも成果を上げることを心掛けていました。

目の前の仕事に全力で取り組んでいると、徐々に周囲からの信頼が得られるようになりました。チームのメンバーから「黒ちゃん(私の旧姓は「黒杭」です)が来てくれたから良かった」と言われるのがやりがいでした。自分の仕事が早く終われば、周りの手助けができる。チーム全体が円滑に回って、感謝されるのが嬉しかった。私にとって仕事は、個人プレーではなくチームプレーだと、そのときから身体に刷り込まれています。

また、クライアント企業の経営者や経理の方とのコミュニケーションの中で、学んだことも多かったです。あるクライアントの経理部長は、数字を見るだけで会計上の間違いに気づいたり、事業の課題を指摘していました。こちらからの指摘を真摯に受け止めていただきながら、疑問が生じると徹底的に議論を重ねてくれました。10年後、20年後の会社がどうあるべきか、会社の未来を常に考えているスタンスからは、多くのことを学びました。私は目の前の数字を追うことに必死になっていたので、視界が一気に広がりましたね。他にも多くの方との出会いを通じて、会計士として見えている世界が、徐々に拡がっていきました。

監査法人から、企業の常勤監査役に転じてからは、さらに世界が拡がりました。数字を評価する側ではなく、数字を見せる側に立ち、ビジネスモデルを言語化したり、中期経営計画を策定する。その実行を監査役が担う訳ではありませんが、執行する皆さんがスムーズに進められるように環境を整備したり、アドバイスを行うことでサポートは充分にできると気づきました。企業の成長を社外と社内の双方から支援することができた経験は、大きな財産になっています。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

常勤監査役として、プロディライトの上場に伴走した後、多くの相談を受けるようになりました。日本公認会計士協会 近畿会の広報部長としても活動しているので、多くの方に名前を知ってもらっていることも影響していると思います。これまでに歩んできたキャリアの集大成として、今の仕事に取り組んでいます。

活動内容は大きく3つです。1つ目が社外非常勤監査役として、上場後もプロディライトに関わり、関西地場の小売業・万代の社外監査役も務めています。上場準備を通じて得られた経験だけでなく、会計士としてのスキルと知見の全てを、これからは多くの会社で還元していきたいです。ただし、私自身が社外監査役を受けられるクライアントの社数は限られています。きっちりとコミットできるのは3社が限界。そこで私が受けきれない案件では、他の会計士を紹介していたのですが、ビジネスにした方が、より多くのクライアントを支援できると気づいたのです。

そこで始めたのが、2つ目の活動の「女性会計士のキャリア支援事業」です。フルタイムでの勤務を必ずしも求められない常勤監査役の仕事は、子育てと両立が可能。私自身の経験からも、週3~4日でフレックス勤務可、の案件であれば、小さなお子様の子育てをしながら、業務を遂行することもできます。キャリアに悩んでいる、多くの女性会計士に無理なく続けられる常勤監査役や社外役員などの仕事を提供することで、彼女らの人生を支援していきたいのです。

3つ目の活動は、「KMTパートナーズ」の経営です。トーマツで知り合った夫も、2024年10月から合流しました。事業内容の詳細はこれから決めていきますが、おそらく監査や上場準備などの会計周りの支援業務案件を、仲間を増やしながら受けていくことになると思います。自分自身でも会社を経営することによって、会計士としての活動の幅を拡げていきたいですね。

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