
北條公認会計士・税理士事務所 他
代表
北條 明宏
ほうじょう あきひろ
関西でベンチャーサポートに特化した会計事務所を設立。中学時代から続ける吹奏楽で得た「何か極める情熱を持つ」公認会計士
1979年6月20日生まれ(47歳) 京都府出身 大阪府在住
関西外国語大学 外国語学部スペイン語学科 卒業 2008年合格

01
キャリアサマリー
大学卒業後アコム株式会社入社 営業、債権管理に従事
一発奮起して公認会計士試験の勉強のためアコム株式会社を退職
公認会計士試験合格。有限責任監査法人トーマツ大阪事務所に入所。 金融機関に対する会社法監査、金融商品取引法監査業務中心に従事。 また、トーマツベンチャーサポート株式会社にて、ベンチャー支援業務にも従事。
有限責任監査法人トーマツを退職。 “関西のベンチャーサポート”に強みを持つ北條公認会計士・税士事務所を開業。 現在では、ベンチャー企業の役員や自らもベンチャー企業の代表に就任。
フューチャーベンチャーキャピタル㈱(JASDAQ上場)社外取締役 監査等委員に就任
趣味は、中学時代から続ける吹奏楽。全国吹奏楽コンクールにも出場する強豪となり、社会人になって現在に至るまで、継続する。
02
監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
私は監査法人時代に様々な経験をさせて頂きました。当初から、将来的に独立する可能性が頭の片隅にあったので、その点を視野に入れて監査法人でのキャリアを選択していました。最初、金融機関に対する会社法監査、金融商品取引法監査業務に従事しました。これは、私自身が金融機関出身という事で金融自体に興味があった事もありますが、将来独立するにあたり”金融機関が貸付実行を判断する上で、どのような評価をしているのか”を知っておきたかった事もあります。一方で、金融機関だけではなく、商社、小売、製造業等、様々な業種の監査にも携わる事が出来ました。この点、関西の監査法人の利点ではないかと思います。東京の監査法人だと大きな会社が多い事から、様々な業種の監査に携わる事は難しいのではないかと思います。様々な業種を知っておくことで、ビジネスの知識や管理体制の手法等を学ぶ事が出来ました。
その後、東京の金融事業部に人材交流として派遣され、東京ではさらに様々な経験をさせて頂きました。農業系金融機関に対するコンサルティングをする部門の立ち上げや、ビッグデータを監査に活用するプロジェクトチームへも参画しました。大阪に戻ってからは、トーマツベンチャーサポート株式会社を兼職しました。そこで、ベンチャー企業の資金調達、メディア戦略支援、大企業とのマッチング等、ベンチャー企業の様々な支援業務に従事しました。仕事は充実していましたが、ベンチャー企業へコンサルティングを実施するものの、自ら会社を経営した実績等がない事や経営の実務は未経験というのもあり、経営者へのコンサルティングがどこか他人事の様な気がしてしまいました。そこで、自分自身が経営の当事者となることを決意し、有限責任監査法人トーマツを退職し、北條公認会計士・税理士事務所を設立しました。

03
今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
現在、会計事務所の代表、自身のベンチャー企業、上場企業の社外取締役、ベンチャー企業のパートタイムCFO兼取締役、2社のベンチャー企業の外部監査役と様々なお仕事をさせて頂いております。
会計事務所では、一般的な会計事務所の業務である相続の税務業務を、個人や法人の経営者の方から受任しています。その他特徴的なものとしては、ベンチャー企業に対する支援業務があります。支援業務の具体的な内容は、税務業務はもちろんですが、そのほかに資金調達やベンチャーネットワークのご紹介になります。一般的な会計事務所で行う資金調達支援は、銀行からの借入に対する支援になります。私の場合、ベンチャーキャピタルからの出資等のお手伝いをするところが、他の税理士事務所との違いになります。もっと具体的にいえば、クライアントの外部CFO的な立場となって、ベンチャーキャピタルとの交渉や事業計画のブラッシュアップをさせて頂きます。また、ベンチャー企業に必要なネットワークもお繋ぎしています。
上記の様に、私の強みは、ベンチャー企業が経営するために必要なファイナンスや情報、ネットワークを提供できる事です。私の事務所は”ベンチャー企業に特化した会計事務所”というコンセプトに特化していることが強みかと考えており、恐らく関西の事務所では稀有な存在ではないかと思います。今後のキャリアパスとしては、ベンチャー企業の実務レベルにおける支援の経験を積んでいきたいと思っています。その経験を活かして、クライアントの企業様、自らの事務所やベンチャー企業が共に成長できればと思っています。
04
あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
大手ベンチャー支援会社で培った経験やネットワーク。ベンチャー企業の役員を経験している事により、大手ではコスト的に出来ないベンチャー企業の経営に必要な実務的な支援や情報や、ネットワークの提供。大手監査法人での金融機関への監査やコンサルティングの経験から、金融的な支援が可能なこと。私の強みをあげると、このようなところだと思います。この強みを活かして、会計や税務の支援に加えて、普通の会計事務所では行わない様な、ベンチャーキャピタルやメディア、金融機関の紹介、資金調達する上での交渉の立会や事業計画の作成、ブラッシュアップ等を実施しています。
現在の公認会計士や税理士の市場においてライバルは多くいます。そのため、税務や会計という強みだけでは市場において勝てないと思います。私は前職の時代から何となくではありますが、会計や税務だけでない自分の強みを探していたと思います。私は独立を視野に入れていましたが、独立を考えておらず監査法人に長くいる方でも、会計以外で何らかの強みを見つける必要があるのではないかと思います。その強みを見つけるうえで、大手の監査法人は色々な経験をさせてもらえるのでオススメです。

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仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
心が大きく動いた経験としては、監査法人時代にクライアントの基準や規定の策定に対するコンサルティング業務があったときに、お客様が満足してくださり次の受注につながった事が大きかったです。
この業務は、私が関わる前に第1フェーズが終わっていたのですが、先方の責任者が満足していない状態からスタートしました。この業務の内容は、先方が新しく取り組もうとしている業務について、 マニュアルの作成や規定化する事でした。監査業務はルーティーン業務が比較的多いですが、基準や規定の策定は、何もないところからゼロベースから作り上げていくものでした。そのため、最終成果物を作成するまで四苦八苦しました。また、クライアントからの満足度を高めるために、付加価値を提供しなければならないというプレッシャーもあり、非常に困難な業務でした。それでも、毎日夜遅くまでチーム内で様々な検討を行い、何とかクライアントに成果物を納める事が出来ました。その成果物に対する報告会の中でクライアントから感謝のお言葉を頂いた事や、次のフェーズの契約が決まった事は、”クライアントの為になるものが作れた喜びと満足感”を実感した瞬間でした。
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公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
前職で経営者の方にコンサルティング業務を提供していた時に、実務を知らずにアドバイスをしていたことから、経営者に響いていないのではという悩みを感じた事がありました。これを乗り越えるために、経営やベンチャー企業の実務が記載されている書籍を読み、様々な経営者の経験談をヒアリングすることで、“経営者の視点”を学ぶよう努めていました。しかしながら、自ら経営の経験がない事から、やはり悩みは解決されませんでした。
私が会計事務所として独立するだけでなく自らベンチャー企業を起業したきっかけの一つが、この悩みを解決する事でした。自らベンチャー企業を経営したことで、経営者がどのような悩みを抱えているかがより理解できるようになりました。また、自らがベンチャー企業の経営者となったことで、支援者から支援を受けている時の”経営者の想い”も理解できる様になりました。書籍やヒアリングだけではわからない”経営者の視点と想い”を理解できる事は、現在のコンサルティング業務を行う時の強みになっているのではないかと思います。
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人生の目的と公認会計士という資格
人生の目的というほど大げさなものではないですが、私は人から必要とされる事でモチベーションが向上する性格です。そのため、今後もビジネスの分野で人から必要とされるような、稀有な存在でありたいという目的があります。
私には公認会計士という資格があるので、この目的を果たしやすい側面があるかもしれません。仮に将来AIがさらに発展し公認会計士の業務領域を奪っていくと、公認会計士という資格だけではビジネスの分野で人から必要とされなくなる可能性があります。これに対応するには、“公認会計士×○○○”というように、公認会計士の他に得意分野を持つことで、ビジネスの分野では稀有な存在になれる可能性が高いのではないかと思います。そういった意味で、その存在になれるツールとして公認会計士という資格は重要だと思います。

08
これから成し遂げたい事、将来の夢
今、私が会計事務所で頑張れているのは、吹奏楽とトーマツのおかげだと思っています。この2つにいつか恩返しをする事が目標です。
吹奏楽に恩返ししたい理由は、私は吹奏楽から様々な事を学び、その経験が社会人として大変役に立っているからです。私は中学校から15年ほど吹奏楽をやってきたのですが、その経験の中で、人との付き合い方や、お酒の飲み方、礼儀等々様々な事を学びました。また、小学校の時にイジメを受けていた私を救ってくれたのも吹奏楽でした。この吹奏楽への恩返しとして何をすべきかと業界について考えたところ、演奏家はプロになっても経済的に厳しい人が多いという問題がありました。この問題に対して、ITの力で新たな収益源を提供する事で吹奏楽の業界が発展してくれれば、恩返しになるのではないかと思っています。
一方でトーマツに恩返ししたい理由は、私が会計事務所を設立後もお客様に恵まれているのは、トーマツで得たノウハウが大変大きいと考えています。このノウハウが無ければ、私の強みとする分野は無かったのではないかと思っています。そして、いつか上場するベンチャー企業に関与することで、古巣のトーマツと仕事をさせて頂くことで、恩返しが出来ればと思っています。

09
キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
受験生へのアドバイスとしては、会計士試験は覚悟を持って勉強を始めてほしいとお伝えしたいです。勉強だけに打ち込むと1〜2年で合格できる試験なので、とにかく勉強に集中する事だと思います。そして勉強方法としては、理解を優先していった方が良いと思います。税理士試験の勉強範囲は背景が詠みにくい部分があるので、どうしても暗記部分が多くなってしまうのですが、会計士試験の勉強範囲は背景が明確に記載されている部分が多く、一つを理解すれば他の部分への応用も効きます。最初は時間がかかるかもしれないですが、まずは具体的な事例を思い浮かべて、理解を優先すべき部分は優先することが合格への近道ではないかと思います。
私が、他の会計士の方々にアドバイスするというのはおこがましいですが、キャリアを模索する会計士の方々に対しては、もし現在監査法人にお勤めで卒業する事を考えているならば、監査法人にいる間に色々な経験をした方が良いと思います。私はトーマツしか経験がないので他の監査法人はわかりませんが、大手の監査法人はやりたい業務に対して希望を出せば、比較的叶えてくれる様な気がします。
また、監査法人に残る事を考えている会計士の方については、将来的にAIが進歩したとき、監査業務と税務業務しか出来ない会計士は淘汰されていく可能性が高いと思います。そのときに備えて、監査法人時代に通常の事業会社に対する監査だけではなく、今から様々な経験を積んでおくべきだと私自身思います

