森大輔(もりだいすけ) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社SMASH HD 他

代表取締役(SMASHグループ代表)

森 大輔 もり だいすけ

“人生のレギュラー”として挑戦を続ける
革命家タイプ
革命家タイプ

1983年9月13日生まれ(41歳)
愛知県出身 ・ 東京都在住

7人生の目的と公認会計士という資格

人生の目的というものは特に定めていません。ただ、「今日が人生最後だとしたら」という意識を常に持つようにしています。この意識を持つことで、自分の時間を大切にすることができ、また他人の時間も大事にしようと考えるようになりました。時間の価値が身に染みてわかるようになったのです。愛知の会社の従業員にも、「今日を特別な日として楽しく過ごすこと」といつも言っています。それは、自分だけでなく、自分が会ったお客さんやスタッフにも「今日会えてよかった、特別だった」と思ってもらえるようにすることです。そうすることで、毎日が特別な日になり、人生がより豊かになります。この思いが自分の中に芽生えたのは、イギリスに赴任中、町で偶然話したおばあさんとの会話がきっかけです。イギリスではだいたい駅に花屋があるのですが、その花屋がある駅のプラットフォームで年老いたおばあさんが花を持っていたんです。「どなたかのお祝いなんですか?」と話しかけると、笑顔で「いいえ、ただこれから会う人を特別にしたいから、花を持って帰るんだ」と言っていました。そのとき、「これだ!」と衝撃を受けたんです。その日その日を特別に過ごし、会う人々にも特別な存在だと思ってもらえるようにする。その連続で、人生は幸せに、豊かになるんだと悟りました。人生の目的として大きな目標を掲げることではなく、毎日の積み重ねの中で、特別な瞬間を作り出していくこと。それが、私にとっての「人生の目的」と言えるかもしれません。
公認会計士という資格が私に与えてくれたのは、単に職業としての成功だけではなく、人生における大切な学びでした。もし会計士になっていなければ、アメリカやイギリスに行くことも、経営者としての経験を積むこともなかったでしょう。監査法人に入ったおかげで、海外の文化やさまざまな価値観に触れ、さまざまな人に出会い、学びを得ることができました。公認会計士としてキャリアを歩んでみて、仕事の幅もすごく広いし、実際に海外でも仕事ができたので、人生における豊かな可能性と未来を広げてくれた資格であると感じています。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

私がこれから成し遂げたいことは、まずはやはりSMASHグループを日本一働きやすい会社にし、業界No.1のブランドを築くこと、そして自社ブランドで、グローバルなワンストップサービスを提供できるようになることです。世の中にある様々な課題や悩みを解決するためには、働くメンバー自身が健康で幸せに働き、業界全体を活性化させることが大切であり、これによって達成できると信じています。特に、会計業界や経済界がもっと元気で、もっと魅力的で、会計士や税理士がかっこいいと憧れられるようになれば、業界にもっと多くの素晴らしい人材が集まり、全体が良い方向に進んでいくのではないかと思います。
最近特に注力しているのは、若い世代へのアプローチです。会計士を目指すには、受験して合格する必要があるため、早い段階で業界の魅力を伝えておかないと、気づくのが遅すぎて挑戦するチャンスが奪われることになります。だからこそ、高校生や大学生に業界を知ってもらうことが重要だと感じています。私は地元の高校や大学に出向き、授業を行ったり、就職説明会で業界の話をしたりしています。これからも少しずつこうした活動を広げ、業界の認知度を高めていきたいと思っています。
私がこうして業界の活動に力を入れるのは、ただ単に私の会社を大きくしたいというだけでなく、業界全体がもっと魅力的で活気のあるものになるようにしたいからです。私自身がその先駆者となり、後に続く若手がよりよい環境で成長できるような業界作りをしていきたいと考えています。それが私の将来の夢です。例えば、欧米のように、就職ランキングでトップ5に入るような会計・税務系の企業が日本に増えれば、多くの優れた人材が会計業界に集まると確信しています。実際私が海外に行ったときに、Big4などの看板が街中に溢れていたのを見て、欧米ではこんなにも会計事務所の認知度が高いのかと驚きました。日本では会計業界の知名度がまだまだ低いため、まずはそこから改善していきたいと考えています。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

将来キャリアが決まっていても・いなくても、「バックパックを背負って一人旅に出て、多くの人と話してみる」ことをお勧めします。海外で、異なる文化や人々と触れ合い、世界の広さを実感してみることは非常に大切です。特に、会計士という職業が海外でどのように見られているのか、現地の人々の視点を知ることができれば、その後の仕事に役立つ経験になります。私自身、会計士の論文式試験合格後に、1年間のギャップイヤーを取ってさまざまな人と出会い、いろいろな思考を取り入れました。そのおかげで、今の自分の柔軟な思考とコミュニケーション能力が養われたと感じます。例えば、ホテルの予約をする際に交渉してみる、現地で他の旅行者とシェアして食事をする、そんな小さな体験が仕事に繋がることもあるのです。会計士の仕事は、数字や理論だけではなく、現場での判断力や交渉力も重要なスキルだからです。海外で困難に直面し、それを乗り越えた経験が、将来の会計士としての力になると信じています。
もちろん、受験の時期に焦って早く資格を取ろうとする気持ちは理解できます。ですが、私は「1年くらい遅れても大丈夫」と考えるタイプです。人生は長いですから、資格を取ることがゴールではなく、その後どのように活躍するかの方が重要です。少し時間をかけて、より多くの経験を積む方が、結果的に大きな財産になると思っています。会計士という職業は、単に数字を扱う仕事ではなく、社会の仕組みを理解し、世界と繋がる大きな可能性を持った仕事です。そのためにも、まずは広い視野を持って、さまざまな経験を積んでいくことが重要だと思います。一人旅を通じて、世界を知ること、異文化に触れること、そして多くの人々との出会いを楽しんでください。
キャリアを模索する会計士の皆さんに対しては、会計士の仕事の幅は非常に広く、会計士として培った知識や経験を活かせる仕事の分野は無限大だからこそ、目の前の小さな目標にこだわるのではなく、もっと大きな視点で物事を見ていくことが重要だと伝えたいです。5年後、10年後、業界が進化し、新しい分野が生まれるかもしれません。これから先の未来に、どんな可能性が広がっているかを楽しみにしながら、自分自身も変化に柔軟に対応していくことが大切です。そのようなことを見据えつつ、今の自分に足りない部分を補うために、今後のキャリアに役立つスキルを磨いておく姿勢が重要だと考えます。

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