加茂雄一(かもゆういち) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社CaSy

代表取締役社長

加茂 雄一 かも ゆういち

大切なことを、大切にできる時間を創る。家事代行サービスで日本中に笑顔を咲かせる起業家
演出家タイプ
演出家タイプ

1982年10月28日生まれ(42歳)
埼玉県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学 商学部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

私の人生の目的は考古学なんです。遺跡を掘っていたいんです。これ、大真面目ですよ(笑)。
公認会計士とは全く関係ないように思えますが、実は、会計士になったのは将来的に考古学をやりたかったからなんですね。資格をもって安定して稼ぎ、いずれは考古学に没頭という……少々不純な動機かもしれませんが。

そんな不純な動機から始めた会計士の仕事ですが、実際に職務にあたりながら会計士としての使命感が培われていきました。仕事として性に合っていて楽しかったし、日本経済の発展に寄与しているというミッションの元に意義のある仕事をしているなという充実感を得ていました。なにより、そこからできたネットワークで今のCaSyという会社、組織を作ることができた。これが一番大きいですね。

もう一つ、人生を賭して「どれだけの人を笑顔にできるか」という目的もあります。
笑顔とは、満たされている、幸せであるということの象徴。笑顔って、本人だけではなくて、周りに伝染していくんですよね。そこが素晴らしい。今、私がCaSyでやっているビジネスというのは、まさに『笑顔』を作る仕事だと思っています。

でも、このビジネスの土台を作ったのは、紛れもなく会計士の仕事での経験や知識です。CaSyのミッションは『大切なことを、大切にできる時間を創る』なのですが、それはお客様、キャスト、社員の笑顔に繋がることだと、私は考えています。今は、このミッションを実現し続けることが私の人生の目的なのかもしれません。そして、老後は……考古学をやりたいですね(笑)。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

まずはCaSyのIPOを達成すること。そして、CaSyを家事代行業界でNo.1にすること。
このふたつはどうしても成し遂げたいですね。公認会計士としても、日本経済に寄与するということをCaSyを通して実現していけると思っています。その上で、将来的には、CaSyを家事代行業にとどまらず、家の中のあらゆることを賄えるプラットフォーム事業にまで広げていきたいですね。

けれど、これらは私一人では到底なし得ません。CaSyのサービスを提供してくるキャストや社員の力がなくては実現できないことです。そのためには、いい人材と出会う、仲間を作るということがとても重要。目下のところ、株式上場を目指して全社一丸となって努力していますが、私自身はCFOに近い仕事もしています。CEO兼CFOというような状況です。本音を言えば、CEOとしてIPO、新規事業や拡大政策に専念したいという気持ちもあります。ですから、CFOを担ってくれる人材と出会うことも成し遂げたいことのひとつと言えるかもしれません。

CFOに関わらず、CaSyが求める人材像としては、世の中を良くしたいと思っている人。なにか悪いことが起きた時にそこから学べる人、つまりはPDCAを回して、課題から解決策を導くマインドを持っているということ。CFOについては、これらに加えてIPO経験者だとなお良い。CaSyは組織としてはまだまだ未熟な部分が多々あります。そこは理解した上で、嘆くのではなく、良くすることを一緒に頑張ってくれる人材と出会えるといいですね。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

会計士の中には起業のマインドを持っている人は多いという印象があります。しかし、実行に移している人は少ないように思います。起業は当然リスクがありますから、現状からの変化を起こすことに躊躇する方も多いでしょう。それでも一歩踏み出して起業を考えるのであれば、とにかく色々な人と会った方がいい。会計士とは別の業種、職種の人と接点を持つべきです。クライアントだけではなく、自らベンチャーのサミットなどに出向いて人と話していくと自分の学びにもなるし、そのネットワーク自体がやがて調達などの際に活きてきます。

私自身はグロービスでその機会を得ました。
CaSyは家事代行の会社ですが、経験も職種も異なる男性3人で起業しています。けれど、もともと家事が得意だったわけではない我々が最初から『家事代行』というサービスを考えていたわけではありません。授業の一環でビジネスプランを100個ほど出したのですが、どうもピンとこなかった。パッと頭に浮かぶニーズを積み上げても、ビジネスとして成立するものはできなかったのですね。

そこで、自分たちが何を一番大事にしたいのかということを3人でとことん話し合いました。3人とも違う仕事をしていながらも、みんな結婚したり子供が生まれたりしていて、にも関わらず仕事や家事に忙殺されていた。最終的に本当は大切にしたいはずの家族との時間を確保できていないという課題が見えてきたのです。そこから家事代行サービスっていいよねという流れになりました。

こういう課題があるから、それをこう解決したらもっとビジネスとして広がっていくんじゃないかという議論を重ねて、最後の最後に出てきたのが『家事代行』だったのです。価値観の異なる我々ですが、非常に共感性の高い話し合いができたので、結論に全く違和感がなかった。ですから、2013年7月に知り合って、2014年1月には会社設立に至りました。

一見、なにも考えずに突っ走っているように見えるかもしれませんが、すべては出会いによって成り立っています。会計士としての出会いもそうですし、自分で選択して出会ったCaSyの仲間も。ですから、会計士としてキャリアを伸ばすにしても、いずれ起業を視野に入れるにしても、多くの人と出会って話をすることを厭わずにいてほしいなと思います。

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