
リゾルトパートナーズ株式会社 他
代表
小野 宗則
おの むねのり
会計士と中小企業との懸け橋となり日本を盛り上げる
1989年4月28日生まれ(37歳) 大阪府出身 神奈川県在住
大阪市立大学経済学部(現:大阪公立大学) 2010年合格

01
キャリアサマリー
公認会計士試験合格
有限責任監査法人トーマツ 入所
Deloitte Touche Tohmatsu Jaiyos Co. Ltd.(トーマツ タイ事務所)に出向
日系投資(PE)ファンドに転職
リゾルトパートナーズ株式会社、リゾルト会計事務所 創業
大阪の中高一貫男子校である大阪星光学院中学に入学した。中学受験期間に聞いていたGLAYに憧れ、プロミュージシャンになるべくバンド活動に明け暮れる。GLAYのように、人に影響を与え変化を起こせるようなミュージシャンになりたいと思っていたが、高校3年の途中で自らの才能に限界を感じ、ミュージシャンの夢を断念。一念発起して大学受験を決意した。
大阪市立大学経済学部に無事進学。何かを成し遂げたいという気持ちを捨てきれず、高校時代の家庭教師の先生の勧めもあって、大学2年生の初めから会計士の勉強を始める。会計士になれれば、経営者の良き理解者・伴走者という立場で、人に影響を与え変化を起こせる人間になれると思ったからである。
大学3年生の時に会計士二次試験に合格し、卒業後の2012年2月に有限責任監査法人トーマツに入社。グローバルメーカーをはじめ、計15社の監査を約5年半経験した。2017年7月には同監査法人のタイ事務所へ2年間出向し、経理プロセスの改善・構築支援などのコンサルティング業務に主に従事した。2019年8月に日本に帰任した。
2020年2月には日系PEファンドに入社し、中堅・中小企業に対する投資業務に従事した。2件の投資(投資後の支援を含む)および1件のExitを含む計4件の案件に関与した。案件開拓から投資実行、投資先支援に至るまで幅広く関与し、そのうち1社については社外取締役として関与し、関与期間中にスタンダード市場への上場も実現した。
2024年1月に、中堅中小企業の成長を支援したいという想いから、リゾルト会計事務所・リゾルトパートナーズ株式会社を創業。M&A支援から上場準備支援に至るまで、幅広い業務を提供している。
02
監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ
海外業務に興味がなく、英語も苦手であった私は、トーマツでは国内監査部門に所属し、製造業を中心とした監査に従事していた。メインクライアントが合併によりグローバル進出することになり、海外監査人とのコミュニケーションが少しずつ発生し始めた。偶然このタイミングで海外駐在から帰ってきたマネージャーから話を聞くうちに、徐々に海外業務への興味が湧いていった。そこから一念発起して英語を猛勉強し、1年半後の2017年7月にタイのバンコク事務所へ赴任することとなった。
バンコクでは、在タイ日系企業に対する監査サポートのほか、監査・アドバイザリー業務の新規開拓営業、決算管理体制の構築支援等のアドバイザリー業務の提供など、幅広い業務に従事した。アドバイザリー業務にはやりがいを感じていたものの、アドバイザーではなくプリンシパルとしての立場で、よりビジネス/経営視点での企業の変革に関わりたいという気持ちが芽生えたことから、PEファンドへの転職を決意した。
ファンドでは、中堅・中小企業に対する投資業務に従事し、案件開拓から投資実行、投資先支援に至るまでの業務を幅広く経験した。投資先の1社については、社外取締役として関与し、その後スタンダード市場への上場も実現した。
投資先の上場という一つの良い区切りを迎えたことから、ファンドを退職し、2024年1月にリゾルトパートナーズ株式会社・リゾルト会計事務所を創業する運びとなった。

03
今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス
現在の仕事の内容は、主に中小企業への投資・コンサルティング業務である。投資業務では原則として外部資金は用いず、自己資金と借入による投資を行い、マイクロ~スモールキャップ企業を対象としている。Exit(第三者への譲渡)を必ずしも前提とはせず、中長期的な視点で企業の成長を支援している。コンサルティング業務では、PEファンド等で培った経験・ノウハウを活用しながら、M&Aアドバイザリー(FA、DD、VAL、PMI等)を中心に、戦略・会計・税務等の幅広いテーマに取り組んでいる。
リゾルトパートナーズで働くことの魅力は、メンバーの経験の幅が広く、投資とコンサルティングの双方のスキルセットを伸ばすことが可能である点だ。コンサルティング業務ではM&Aや戦略などの企業経営に直結する分野で経験を積むことができ、投資業務では20代~30代から企業投資や企業経営に携わることができる。スタートアップ企業であるため、ひとりひとりが裁量を持ち、立場や役職に関係なく意見交換ができ、かつ、それが実行されやすい風通しのよい職場づくりを心掛けている。また、透明性のある成果連動型の報酬体系を導入している。
04
あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性
過酷な環境に身を置くチャレンジ精神が私の強みである。不器用ながらも、ひたすらチャレンジし続けたおかげでここまでやって来られたと考えている。海外赴任したり、ファンドに転職したりと、自分の成長できる、より過酷な環境を常に目指しながら生きてきた。リゾルトグループの創業も、このチャレンジ精神を体現したものだと思う。

05
仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間
駐在初日にバンコクの地に降り立った時の衝撃は今でも忘れない。高層ビルやマンションが林立し急速に近代化が進んでいるバンコクを見て、東南アジア諸国の勢いや可能性を感じた。それと同時に、自分の生まれ故郷である日本への焦りや危機意識も強く感じた。日本は、経済発展していながらも、街は清潔で、治安も良く、自然にも恵まれていて、食べ物も美味しい。一方で、東南アジアのような勢いや可能性はあまり感じられず、むしろ停滞感や閉塞感すら私は感じていた。その停滞感や閉塞感が日本への焦りや危機意識に結び付いたのだが、それはやがて日本や日本のビジネス・企業を変えたいという気持ちにも変わっていった。会計という枠だけでなく、会計を通じて、幅広い視点や角度から企業を変えたいと思ったのである。日本に帰国してすぐにPEファンドに転職することを決めた。
PEファンドでの業務も驚きの連続であった。営業や人事制度の仕組みが無いことは勿論のこと、未だにファックスを使用し、会計ソフトやホームページすらない会社が多く存在していたからである。コロナ禍でDXや生産性向上という言葉が大企業を中心に広がりつつあった当時に、それらの言葉とは無縁の会社が存在する事実に驚いた。
国内企業の99.7%はいわゆる「中小企業」と言われている。また、その中小企業の生産性は、大企業の4割程度とも言われている。ファンド時代に目の当たりにした中小企業の実情を見て、日本の停滞感や閉塞感を変えるきっかけが、中小企業にあるのではという想いに至った。2024年1月にリゾルトパートナーズ株式会社を創業することとした。
06
公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか
監査法人に入社して最初のうちは、土日返上で無我夢中で働き、非常に濃い時間を過ごした。4年目になり、業務にも慣れてきた頃である。自分のなりたい姿と現状のギャップに悩んだ。
監査手続の厳格化や業務の標準化が急速に進んでいる監査業界において、業務の自由度が徐々に無くなっており、自分自身のアイデンティティや存在価値を見出しづらくなっていた。経営者の良き理解者・伴走者として変化を起こせる人間になりたいという想いで会計士を志したものの、監査法人では組織の歯車として働き、個性を奪われているような気がしたのである。会計士受験生時代の想いをこのままでは実現できないと考え、海外赴任にもチャンレジし、ファンドにも転職した。
バンコク時代には、アドバイザリープロジェクトにも関与でき、監査とは違う立場で企業の変革に携われることができた。ファンド時代には、会計という枠を超えて、企業の変革に携われることができた。少しずつではあるが、会計士受験生時代になりたかった姿に近づくことができていると思う。
07
人生の目的と公認会計士という資格
比較的若いうちに海外で働くことができ、またファンドへの転職や創業も叶ったのは、公認会計士の資格のおかげだと感じている。また、自分をここまで成長させてくれた日本という国にも、非常に感謝している。だからこそ、今度は自分が恩返しをする番だと感じている。一方で、日本では公認会計士という資格が諸外国に比べて過小評価されていると感じる部分もある。そこに多少なりとも貢献したいというのが、私の人生の目的のひとつである。
監査法人で働く公認会計士の給与は、その労働時間の割に低い。公認会計士がもっと評価され、輝ける場所はたくさんあると感じる。特に、会計士のような数字やビジネスに強い人材は、中小企業においても非常に求められている。会計士と中小企業とを上手く繋いでいければ、会計士業界、ひいては日本の成長にも繋がると考えている。

08
これから成し遂げたい事、将来の夢
会計士と中小企業との懸け橋となり、日本を盛り上げていきたい。日本にインパクトを与える仕事をするためには、1人だけでは限界がある。リゾルトパートナーズという組織を通じて、他の会計士や士業とも協力しながら、日本を盛り上げたい。

09
キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス
キャリアを模索する会計士へのアドバイス
監査法人以外で働く人との接点を意識的に持つことをオススメしたい。
監査法人にいると、決まった同じメンバーでランチに行ったり、飲みに行ったりする機会が多い。それだと視野が狭くなりがちなので、監査法人以外で働く人との接点を意識的に持つことをオススメしたい。それが難しいようであれば、せめて、監査法人で企画されている他部署の説明会などに参加するなどして、監査以外の業務や人達とも触れる機会を設けた方が良い。
会計士受験生へのアドバイス
会計士は、独立開業のし易さも含めてキャリアの選択肢が多い、素晴らしい資格だと実感している。合格した先には輝かしい未来が待っている。公認会計士の試験は多少時間がかかっても最後まで粘り強くやった人が合格する試験だと思うので、是非諦めずに頑張ってもらいたい。

