清水幸樹(しみずこうき) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

太陽有限責任監査法人

東京事務所/監査業務推進室

パートナー

清水 幸樹 しみず こうき

会社と世の中の窓口として機能できるかできないかが会計士としての腕の見せ所
支配人タイプ
支配人タイプ

1979年12月20日生まれ(44歳)
神奈川県出身 ・ 神奈川県在住
慶応義塾大学 経済学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

独自の強みではないかもしれませんが、今の私の強みは、過去の経験とこれからも経験を積んでいける環境にいることだと思っています。公認会計士法でいう、国民経済の健全な発展に寄与するという公認会計士の使命を考えたときに、今現在の私なりの社会貢献は、その経験を周りに伝えていくことだと意識をしています。当たり前と言えば当たり前ですけどね。

自身の経験を伝えていく方法には、株式公開を目指す会社に転職したり、コンサル会社に転職してアドバイザリーに特化したりといった方法も考えられますが、私は、監査法人に所属する、という方法を選択しています。
監査法人は、多くのIPOクライアントにとって、世の中の上場会社の経理体制や内部管理体制等を知るための数少ない窓口の一つであり、そこで、会社と世の中の窓口として機能できるかできないかが会計士としての腕の見せ所です。
継続的に経験を積める環境に身を置いて、経験を自分自身で消化して伝えていくというサイクルで仕事ができる環境にいることが今の強みだと思っています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

仕事をしている中で記憶に残ることと言えば、やはりIPO(株式公開)が挙がります。
監査という仕事は、人から「ありがとう」と言われるような場面に出会うことは少ない仕事だと思いますが、IPOの瞬間は、自分が誰かの役に立っているということを実感できる瞬間だと思います。

ご存じとは思いますが、最初は、社内規程もない、業務マニュアルもない、会計処理も今日的な会計基準に則っていない、何もないという状況から始まり、最終的には上場会社にふさわしい会社となっていく過程を見るのがIPOですが、その中で監査法人が果たす役割はとても重要です。
自分の経験を踏まえ、持っている引き出しの中から、会社の置かれた現状に合った改善策を提案したり指導していった結果が、世の中に認められるわけですから、これほど達成感のある瞬間もないのではないでしょうか。
やはり最後に、会社の方から「ありがとうございました」と言われたときに、この仕事を続けてきてよかったなと心の底から思います。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

監査の仕事をしていて常に悩んでいること、というか気にしていることは、監査の中で問題や課題に直面した時に、誰にどのような伝え方をしたら、うまく解決に導くことができるかということです。
会社にとって監査法人の意見はリスペクトをもってく受け止められることが多いですが、伝え方を間違うと、こちらが想定していた以上に、重く受け止められてしまいます。
可能性の話ですが、変な伝え方をすると、会社の中で犯人捜しのようなものを始めてしまったりと、こちらの意図した会社のアクションとは違うアクションを引き出してしまう可能性があります。
そんなことにならないように、現在何が問題となっているのか?何が原因なのか?どうすればいいのか?といったことを、どの役職の方に伝えていくかといったことを考えながら、会社とどのようなコミュニケーションをしていくのか考えることで、会社から適切なリアクションを引き出すことが、監査人の大事な仕事だと思います。

単に言いたいこと、正しいと思うことを適当に言っていればいいという仕事ではないのが監査の難しさだと思いますが、逆に、そこを考えていく面白味も監査の魅力だと思いますので、前向きに考えて日々業務に取り組んでいます。

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