山口敬丈(やまぐちたかひろ) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

Business Consulting _Technology Risk

マネージャー

山口 敬丈 やまぐち たかひろ

会計士とIT専門家の架け橋として"One Team"を目指す
チームビルダータイプ
チームビルダータイプ

1988年(36歳)
埼玉県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学 教育学部社会学科 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

会計士が活躍するフィールドは監査にとどまらず、コンサル、経理、税務、独立など多岐にわたり、多くの可能性を示してくれることが公認会計士という資格の一つの魅力だとは思いますが、私は今後も監査業務に携わっていきたいと思います。
最初からIT専門家を目指していたわけではなく、二度の不合格と就職氷河期の結果として、IT専門家として仕事をしていますが、結果的にそれが今の私の武器になっています。
多くの人の支えと自分なりに精一杯努力して手にした武器をこれからも磨いて最大限に活かしていきたいと思います。

AIやRPAの活用に代表されるように、日々ITが進化していく中で、クラアイントの業務だけでなく、監査業務の在り方も変化が求められてくると思います。会計士の作業は、資料間の整合性を確認するために、記載されている数値が一致しているのをひたすらチェックするような単純作業も多いのが実情です。
こういった単純作業がITの進化によりなくなることを、会計士の仕事がAIに奪われると嘆く人もいますが、会計士の本来的な仕事である「専門家」として判断を要する分野に注力できることは喜ばしい変化であると考えています。
IT専門家の会計士として、このような監査業務の転換期の中心に携わっていくことが私の目標です。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

前述の通り、企業のITの活用は拡大する一方で、監査においてもITを適切に理解し、評価することの重要性が高まってきています。
監査を適切に行っていくためには、今まで以上に会計士とIT専門家のOne Teamとなることが大切であると考えています。一方で、会計士のITへの理解、IT専門家の会計監査への理解がまだ十分ではなく、One Teamとして機能していくために改善していく必要があると感じています。
最近取り組んでいる活動として、Technology Risk内で、私と同じく会計監査の経験があるIT専門家と、監査部門からローテーションで出向されている会計士の方とミーテイングをして、One Team として必要なことについて議論しており、今後は協力して、Technology Risk内で会計監査に関する研修を実施していく予定です。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

■会計士受験生に向けて
毎日の勉強の中で将来について不安になることも多くあると思います。私も2008年に短答式試験に合格した後、2回論文式試験に落ちた際、非常に辛い時期を過ごしましたが、最後の年はそれまで以上の努力をしました。
また落ちたらどうしようとか、恥ずかしいといった気持ちに襲われ、不安で眠れないこともありましたが、その不安な気持ちを消すには、ひたすら勉強するしかないと思います。
一週間毎日朝の9時から夜21時まで専門学校の自習室で勉強しましたし、通学中も、講義のカセットテープをききながら移動していました。満員電車の中で、イヤフォンがはずれて、電車内で、大音量の講義が展開されるという事件も3回ほど経験しました(笑)。
勉強のやり方についても、論文式試験2回目までは一人で勉強するようにしていましたが、最後の年は友人と一緒に勉強するようにしました。
友人が頑張っている姿が自分の励みにもなりましたし、他人と勉強方法を比較することで、自分が今まで重要性の低い細かいところに注力し過ぎていたことに気が付くことができました。

論文式試験に2回落ちたことで、社会人として働くことは遅れましたが、
そういった苦しい状況を頑張って乗り越えたという自信は、社会人になってからもある種の拠り所になっていますし、辛い経験をした分、他人を思いやれることができると思います。
先が見えない毎日の勉強はつらいと思いますが、その努力は何かしらの形で必ず返ってくると思います。
今の環境に感謝して、雑音に惑わされず、胸をはって日々勉強に励んでいただけたらと思います。
皆様の努力がいち早く報われることを心から願っています。

■キャリアを模索する会計士へ
会計士が活躍できるフィールドは幅広く存在しますが、一方で、どこに行っても周囲からは「会計の専門家」としてみられることになります。会計士だからこれは分かるだろう、出来るだろうといったような期待に応えられるよう日々、勉強していくことが何よりも大切かと思います。

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