山﨑太平(やまざきたいへい) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

有限責任監査法人トーマツ

リスクアドバイザリー事業本部

マネジャー

山﨑 太平 やまざき たいへい

広範なデータを活用し、リスク・課題などを視覚化することで監査人の行動を変えていく
アスリートタイプ
アスリートタイプ

1986年6月30日生まれ(34歳)
福井県出身 ・ 大阪府在住
神戸大学 経済学部 卒業

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7人生の目的と公認会計士という資格

 少し哲学的な話になってしまいますが、私は「何のために生きているのか」という問いの答えを探すために人生があると思っており、そのためには様々な価値観を理解する(これを私は「様々な“ものさし”を持つ」と呼んでいます)必要があると考えています。
 公認会計士の資格の勉強や、それを生かして仕事をするということは「様々な“ものさし”を持つ」ことに対して大きくプラスになります。資格の勉強でいうと、財務諸表論の連結会計における親会社説や経済的単一体説といった考え方の違いから導きだされる会計処理の違いや、会社法での債権者保護と株主保護の観点から両者の利益が相反するときに法はどのように解決しようとしているのか等、その規定や法律の背景を知ることで様々な考え方に触れることができます。また仕事の面でいうと、クライアントの担当者の目線と財務部長の目線は違いますし、経営者の目線はさらに異なります。
 もちろん公認会計士という資格だけでは目的を達成することはできないですし、ましてや資格を取ることがゴールではありません。しかし公認会計士としてキャリアを積むということは様々な“ものさし”に触れる機会が多くなることは事実で、メリットが大きいと感じています。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

これから成し遂げたいことは大きく2つあります。1つ目は「会計監査から“繁忙期”という言葉を無くすこと」、2つ目は「会計士の仕事のバリエーションを増やすこと」です。
 1つ目の「会計監査から“繁忙期”という言葉を無くすこと」についでですが、これは特に4月の最繁忙期の業務をいかに平準化・効率化するかということを指しています。現在の監査業務では、計画立案・内部統制検討・四半期レビュー・期末監査の中で期末監査が占める時間の割合が高く、期末監査が集中する4月は非常に高稼働の状況となっています。Analyticsやディープラーニング等の人工知能開発に用いられるような技術を使いこなし、リスクアプローチを徹底することによる効率化や、4月に検討しなければいけない事象をなるべく前倒しで検討するという平準化を通じ、期末監査を「第4四半期レビュー+α」程度の負担感にしていきたいです。
 2つ目の「会計士の仕事のバリエーションを増やすこと」については、新たな保証業務を生み出したいということです。特定の財務諸表に限らず、SNSにおけるフォロワー数や来店客数、アクティブユーザー数といった企業の業績や価値に関連する様々な指標があると思いますが、これらに関する保証業務市場はまだまだ拡大の余地があると思います。これらの市場を開拓し、公認会計士の業務フィールドを広げることに貢献していきたいと考えています。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

ご自身のキャリアについて「今のままで良いのか」と悩まれている方については、ぜひ自分の思いや考えを書き出して、その書き出したものを客観的に眺める時間を取っていただきたいと思います。自分が思っていることや考えていることを、とりあえず付箋に書き出して並べてみると、今自分がどのようなことを考えているか、可視化することができます。可視化することで客観的に自分を捉えやすくなり、今自分がやりたいことが見えてくるようになります。私も行き詰った時はこのことを実践しています。参考図書として「「言葉にできる」は武器になる(著者:梅田悟司 発行者:日本経済新聞出版社)」がありますので、そちらもぜひご覧いただき、自分に向き合う時間を持っていただきたいと思います。

 また、受験生の皆さんに対しては、公認会計士試験を「自分の思考の幅を広げるもの」と捉えて、規定や法律ができた背景や考え方についてしっかり理解し、自分ならどう考えるかということまで踏み込んで学習を行っていただくとよいと思います。よく言われる話として「会計士の仕事をAIが奪う」というものがありますが、確かに現在の会計監査において一定程度の業務はAIに置き換わっていくと思います。しかし会計士の仕事はそれだけではないですし、会計監査のやり方が今のままということもありません。現在の私は、私が公認会計士試験に合格したときには存在しなかった仕事をしていますし、受験生の皆さんも、今存在しない仕事に将来つく可能性は高いと思います。その中で必要となるのは「自分で考える力」をどれだけ蓄えているかということだと思っており、その思考力のベースを身に付けるための方法として、公認会計士試験は非常に有用だと思います。

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