清水基弘(しみずもとひろ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

有限責任監査法人トーマツ

監査・保証事業本部 金融事業部

パートナー

清水 基弘 しみず もとひろ

全ての仕事を、いかに自分事として捉え、オーナーシップを持って取り組むことができるかが重要
革命家タイプ
革命家タイプ

1971年(52歳)
東京都出身 ・ 東京都在住
早稲田大学 商学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

『自分は一体何者なのか?』

これは常に自分に問い掛ける質問です。公認会計士というのは単なる資格でしかなく、自分は何をやりたくて、何を成し遂げたい者なのか、という問い掛けを自問自答することにしています。その観点で、僕独自の強みというのは、自分の成し遂げたいことへの情熱の表れでしかないように思えます。会計士であることの使命感自体は、自分自身が作り上げたものであり、自身の内なる声に導かれて今に至るように考えています。

端的に言えば、自分のやりたいことをやる、ということでしょうか。
英語で言う、『Where there is a will, there is a way.』です。

自分のやりたいこと(WILL)に一所懸命に取り組めば、それは必ず強み・自分のできること(CAN)になりますし、その先、必ずそれはやるべきこと(MUST)になる筈です。日本の教育の賜物なのかもしれませんが、日本人はやるべきこと(MUST)やできること(CAN)を優先する余り、自分のやりたいこと(WILL)が何か分かりませんという声も聞いたりすることがあります。そんなときは、先ずは目の前のことにベストを尽くし、真剣に没頭してみるという姿勢も大切なように思います。周りに囚われるのではなく、皆さんも是非自分の内なる声を聞いてみて下さい。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

仕事をしているときは、いつも心が動き、ドキドキしています。監査パートナーとしての日々の業務は常にチャレンジングであり、どんな場面も新鮮で気を抜けるものではないように感じています。
とは言え、25年以上のキャリアの中では実に色々な経験をしてきましたが、最も多くの経験を積めたな、自分が大きく成長できたなと思うのは、やはりニューヨーク事務所で過ごした4年間のように思います。海外で暮らすのは全く初めてでしたし、正直、当時は英語もそれほど得意というわけではありませんでしたので、最初の半年~1年位はそれなりに苦労したと思います。ただ、どんな苦しい環境でも、これは自分が選んだ道なんだ、自分のWILLなんだという想いが心にありましたので、色々な方々からサポート頂きながらも、4年間を本当に満喫できました。現地ではダイバーシティを体感し、様々な考えや想いを持った人たちと同じゴールに向かって業務に取り組んだことは掛け替えのない経験であった一方、2008年のリーマンショックを駐在中に経験し、先週まで一緒に働いていた現地のスタッフが突然首になったりと、米国で働くことの厳しさも肌で体感した4年間でした。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

これまでの公認会計士の人生の中で、監査法人を辞めようと思ったことが全くなかったわけではありません。本当にこれは自分のやりたいことなのだろうか、他にももっと自分に向いている職業があるのではないか、等々。これらに対する答えは、実はまだ出ていないのかもしれませんが、悩んだ時ほど、目の前のことに没頭するということが、実は何かを見付けるきっかけにもなるように思っています。

大手監査法人を最初のキャリアとして選び、その後も働き続けている理由は、元々、大きな組織の中で、多くの人と関わりながら大きなことに挑戦してみたいという想いが強かったからで、これまでも、例えば独立開業しようと思うことはありませんでした。考え方次第ですが、監査チーム自体も言い換えれば一つの会社であり、チームの主査も一経営者であると思いますし、法人内にある多数のプロジェクトも立派なビジネスだと思っています。要は、全ての仕事を、いかに自分事として捉え、オーナーシップを持って取り組むことができるかが重要で、取り組み方次第で幾らでも、やりがいを感じて、成長する機会を得られると思っています。

また、これまでを振り返ると、本当に周りの人には恵まれて、特に若手メンバーにはとても助けて頂きました。ニューヨーク事務所駐在時代も、こんな短納期かつリスクの高い仕事を本当にこの期限内で終えることができるのかと思ったことが何度かありましたが、国籍を問わず若手メンバーたちがいつも一所懸命に働いてくれ、その度に難局を乗り切れたように思いますし、帰任後パートナーになってからもチームメンバーが一丸となって取り組んでくれたお陰で、難しい局面を乗り切れた経験は沢山あります。

『いつも有難う』

感謝の気持ち。これは、国を超えても共通に大切なものであることを僕は知っています。また、この気持ちがあるからこそ、自分も彼らに何かを与えたい、与えようと思う訳で、お互いの信頼関係こそが、良い仕事ができる基盤なのだと思っています。

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