深野竜矢(ふかのたつや) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

M&AとIPO支援を軸に活動。日々進化するテクノロジーの波に乗って新しい時代をつくる

深野 竜矢

ふかの たつや

生年月日
1980年10月7日(38歳)
所属企業
株式会社Stand by C
所属部署
役職
取締役
最終学歴
早稲田大学 文学部 卒業
出身地
神奈川県
現住所
東京都
4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

強みになるかどうかはわからないが、「ビジネスモデルを考えることが好き」ということが、私がメインで管轄しているデューデリジェンス業務に役立っていると思う。デューデリジェンスでは、短期間でターゲットの財務情報と経営情報を大量にインプットするので、様々な業種のビジネスモデルを裏側から見て分析できるという面白さがある。会社経営におけるコアな情報をすべて頭に入れた上で、仮想的に「自分がCEOなら、CFOなら」というシミュレーションを繰り返すことで、いわゆるビジネス感覚のようなものが磨かれていくのかもしれない。業種に関係しないマクロな経営テーマ、業種特有のイシュー、CEO・CFO毎の思考のクセなどが蓄積されて、様々なビジネスを追体験することができる。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

仕事ではなるべく心が動かないようにしているのでこれと言ったエピソードもないが、半径5メートルの出来事の話をするなら、アドバイザーとしてクライアントからリピート指名をいただけると誇らしい。もちろん感謝の言葉やその見合いとして頂く報酬も専門家の喜びの大きな構成要素とは思うが、会計士のカウンターパートになるような方で、面とむかってクレームをつけてくる方も(そんなに)いないので、表面的な感謝をそのまま受け取ってしまうのはいささか能天気かなと思っている。人間の本当の感情は言葉ではなく行動に表れると考えているので、リピート指名されるということは、最上級の評価をもらっていることと同義であり、どんな言葉より栄誉とありがたみを感じる。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

こんなことを言ってよいのかわからないが、会計士の仕事に関連して一番悩んだのは「自分は監査に向いていないこと」だ。例えるなら、スポーツ選手にあこがれるその最中でいろいろあって審判になったが、審判としてフィールドに立つことに違和感を覚えてしまう感覚だろうか。サッカーで名プレーヤーがナイスゴールを決めても、オフサイドなら旗をあげて試合を止める責任がある。芸術的なゴールほど怪しく見えるから厄介だ。下手な笛を吹いたらプレーヤーにかみつかれることだってある。場合によっては心の中ではあこがれている選手にカードを出すこともあるかもしれない。やはりプレーヤーはプレーヤー、審判は審判なので両者には越えがたい壁がある。

一方、監査法人で回りを見ると、審判が天職であるかのように振る舞える人もいる。止めるべきファールとそうでないファールを正確に見極め、プレーヤーと十分なコミュニケーションを取り、試合を壊さず誰も傷つけず、プロ審判としての名捌きを次から次へと繰り出していく。そんな人を見ていると、プレーヤーに中途半端な憧れを持ってしまうなら、監査は続けるべきではないと思った。次のキャリアとして選んだM&Aアドバイザリーも大きくわければ審判なのかもしれないが、よりクライアントに近い立場で仕事をすることが多く、また、場合によっては自分たちが監査の対象になることもあるので、ディールメークのために同じ方向を向いているという意味ではかなりプレーヤー寄りな仕事で、これは自分の感覚にあっていた。

M&Aに自分がフィットしたのはたまたまなので、もし同じ悩みを持つ会計士がいたとしてもこれが汎用解になるわけではないが、キャリアチェンジがわかりやすい解決策の一つであることは間違いないと思う。キャリアチェンジまでしなくとも、会計士のフィールドはそれなりに広いので、各分野の人に話を聞くだけで自分の現在地とこれから進むべき道がより客観的に見えるだろう。

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